Festival do Japão

アギア・デ・オウロに歓声 日伯の絆と融合を表現=聖市カーニバル

立佞武多も晴れの舞台に

サンパウロ(聖)市のカーニバルが13日夜開幕し、2晩にわたりスペシャルチーム14組がアニェンビーのサンボードロモをパレードした。14日早朝には日伯外交関係樹立120周年を記念して『ブラジルと日本 120年の絆』をテーマに選んだサンバチーム「アギア・デ・オウロ(以下アギア)」が登場。東日本大震災からの復興を願い制作された青森県五所川原市の巨大立佞武多『復興祈願 鹿嶋大明神と地震鯰』が外国からの山車としてブラジルのカーニバルに初出場を果たし、カーニバル史上最多となった日系人550人、日本人100人の計650人の参加者を含む総勢約3500人が日伯両国の想いを乗せて歌い、踊り明かした。

14日午前4時50分、スタートを知らせる合図が三日月の輝くまだ暗い夜空に響き渡り、全長900メートルの会場を練り歩くアギアのパレードが始まった。

38年の歴史でまだ優勝経験のないアギアが悲願の優勝に向けて選んだ今年のテーマは『ブラジルと日本 120年の絆』。東京都の浅草サンバカーニバルにサンバ隊を長年に渡り派遣するなど日本との交流が盛んなアギアは、日伯外交関係樹立120周年のこの年に日本の文化を表現して初優勝へと挑んだ。

未来をイメージした銀色の船を先頭に現れたアギアのメンバー。続く打楽器隊の前には、カーニバルの花形「マドリーニャ・デ・バテリア」役として日 本人の小口未来さん(33、神奈川)が登場。同役を日本人が務めるのはサンパウロのカーニバル史上2人目の快挙で、髪をちょんまげに結った姿で堂々と踊 り、笑顔を振りまいて観衆を魅了した。

続く1番目の山車ではアギアのシンボル「金色の鷲」と共に、新幹線、ロボット、アニメキャラクターなど、「最先端」を行く日本の文化を表現。山車の上では日本のアニメや漫画キャラクターに扮したダンサーが踊って注目を集めた。

大きな船の形をした2番目の山車では、柔道、相撲、野球選手の巨大人形が登場。道着に黒帯を締めるダンサー、剣道の竹刀を振るダンサーなどが山車の上で踊り、装飾では魚が勢いよく飛び跳ねる様子で日本の食を表現した。

三つ目の山車では、金色に輝く巨大な大仏と招き猫が登場。禅僧のコーエン師も参加した。髪を丸めた女僧が座禅を組みながら手を振って踊るユニークな演出もあった。

そして4番目の山車には高さ15メートルの巨大立佞武多『復興祈願 鹿嶋大明神と地震鯰』が登場。東日本大震災の翌年に復興を願って青森県五所川原市で制 作されたこの立佞武多は、地震を起こすと伝えられる鯰を大明神が押さえ込みながら、地震を鎮めるとされる霊石「要石(かなめいし)」を振りかざす様子を力 強く表現。

15台のコンテナに分けられて海を渡った立佞武多は、五所川原市から訪れた14人の組立て班とアギアの技師らが協力してその姿を復元。当日は平山誠敏五所川原市長をはじめ、表敬訪問団14人がカーニバルに参加した。

立佞武多の山車の上には、平山市長をはじめ、日本政府を代表して宇都隆史外務大臣政務官、福嶌教輝在聖総領事、立佞武多招致の発起人で衣装デザインも手が けたコシノジュンコ氏、青森県人会の玉城道子会長らが法被や着物姿で乗り込み、溢れる歓声に満面の笑みで手を振って応えた。

最後の山車では日伯外交関係樹立120周年の親善大使にもなった元サッカー日本代表監督のジーコ氏が、日伯両国旗を半分半分にデザインした衣装をまとい、サッカーやカーニバルなど日伯両国の文化の融合を表現した。

また、計27のアーラの衣装では、風呂桶、鶴、だるま、七夕、ロリータ、ロボット、鳥居、カラオケ、獅子舞など様々な日本文化のイメージを表現。沿道の一部からは日伯両国旗が描かれた鯉のぼりの小旗を振って声援を送る人達の姿も見受けられた。

2015年2月17日付

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