徳島県の伝統芸能である「阿波人形浄瑠璃・平成座」公演が、五月三日午後三時から聖市ツクルビー区の徳島県人会館(ドトール・アントニオ・マリア・ラエト街二七五番、地下鉄ツクルビー駅前)で開催される。阿波人形浄瑠璃のブラジルでの公演は今回が初めて。人形操作を行なう平成座の創立二十周年記念も兼ね、本公演以外に憩の園、サントス厚生ホームでの慰問公演も行なわれる。徳島県人会(原田昇会長)では多数の来場を呼びかけている。入場無料。
資料によると阿波人形浄瑠璃芝居は、「義太夫節の浄瑠璃」「太棹(ふとさお)の三味線」「三人遣いの人形」の三者によって演じられ、一九九九年に重要無形民俗文化財に指定されている。
徳島では屋外での公演が多かったことから、文楽の人形よりも大きく、目鼻がはっきりと彫られた大振りの人形を使うのが特徴。十八世紀に活躍した浄瑠璃作家・近松半二の傑作「傾城阿波の鳴門」が有名だ。
昨年五月に創立五十周年を迎え、母県関係者から阿波踊りの指導をしてもらったという徳島県人会では、原田会長が昨年十月に訪日した際、平成座関係者と会い、「ぜひブラジルで公演していただきたい」と陳情。徳島ブラジル友好協会の尾形光俊副会長の力添えもあり、ブラジル初公演が実現した。
今回、平成座十人のスタッフとともに、徳島ブラジル友好協会関係者約十人の計約二十人が五月一日から同四日まで来聖する。
五月三日の本公演以外に、五月一日と五月二日(いずれも午後三時から)にはそれぞれ救済会・憩の園、援協のサントス厚生ホームを慰問。「お年寄りの皆さんにぜひ、日本の伝統芸能を見てほしい」との徳島県人会の気持ちから、人形浄瑠璃を披露するという。
三月二十六日、案内に来社した原田会長は、「五月三日は公演の前に人形の操作の仕方や物語の説明を日ポ両語で行ないます。人形は目も動くなど表情が豊かで、なかなか日本でも見られない伝統芸能です。公演後には、レプレーザ連による阿波踊りの共演もあります。入場無料ですので、ぜひご来場ください」と呼びかけている。
