【福岡発・吉永拓哉福岡支局長】海外福岡県人会の後継者育成を目的として、県人会子弟を母県に招き、福岡の自然や文化、県民たちとのふれあいを体験させる『海外福岡県人会子弟招聘事業』(福岡県主催)が、今月十一日から実施されている。
昨年に続き、今年で二度目となった同事業では、ブラジル、ペルー、アメリカなど六か国の福岡県人会から子供たち二十人、引率者十人が来日。県内の吉武小、大島小で小学生同士の交流を行なったほか、福岡、北九州市内を見学した。
子供たちは十六日午前、麻生渡知事(海外日系人協会会長兼任)を表敬訪問するため、福岡県庁を訪れた。
特別会議室のテーブル席で行儀よく待機し、麻生知事が現れると起立、礼をした後、元気よく「おはようございます」と挨拶。知事の顔をほころばせた。
同招聘事業の発案者でもある麻生知事は、挨拶で「福岡県は皆さんの父祖の地です。皆さんのルーツを知って頂くとともに、日本の子供たちと仲良くなって帰ってもらいたい」と話した。
また、麻生知事は、同事業の世話役として子供たちと行動を共にしている南ビビアンさん(二四、九大法学部)ら県費留学生たちに対し、「ご苦労さまです」と感謝の意を述べた。
表敬訪問では、知事と子供たちとの対話の時間が設けられ、パラ・デ・ミナス市の柔道教室に通っている三田フェリッペ君(一一)が「知事は柔道が強いんですか?」と質問すると、麻生知事は「強いぞ。私は柔道四段で、得意技は内股だ」と、終始子供たちに目線を合わせながら楽しそうに話した。
最後に知事と子供たちとのプレゼント交換が行なわれ、ブラジル福岡県人会の子供たちは、移民百周年記念誌や記念DVDなどを手渡し、麻生知事は子供たち一人ひとりに和ごまを贈った。
ベレンから来た小野ベアトリアさん(一四)は、「とても優しい知事だった」と笑顔を見せた。
今後、子供たちは、太宰府天満宮や九州国立博物館などの見学や、ホームステイを体験する予定で、二十二日に帰国する。
