岩手県人会(千田曠曉会長)は十二日、同県人会会館で岩手県立盛岡農業高等学校海外派遣団十人の歓迎会を行なった。同県人会関係者ら三十人が駆けつけ、故郷話に花を咲かせた。
一行は、一八七九年に開校した同校の創立百三十周年記念事業としてパラグアイを訪問、農業研修や地元高校との交流を体験。イグアスに入ることを知った千田会長の呼びかけで、サンパウロ地区の研修も追加。セアザの卸市場やブラジル日本移民史料館の見学を行なった。
将来の農業スペシャリストを育成する同校だけあって、生徒の農業への関心も非常に高く、「大規模農業経営が学べて勉強になった」という感想が多く聞かれた。
酪農を学んでいる藤原栄美さん(一六)は、「日本で大型機械とされているものが、こちらでは小型機。市場の果物も大きかった」と、スケールの違いに驚いた様子だった。
吉田吏樹さん(一七)は、「同世代の人たちと日本語で交流できた。剣舞も見せてもらえて楽しかった」と振り返り、「サッカーも見たかった」と、サンパウロ半日間の滞在を少し惜しんでいた。
引率した藤本正彦先生(四一)は、「五十年前までは農業高校で海外移住の歴史も学ばれていた」とし、「今回の経験を自分のものにして農業に理想や希望を持って取り組んでほしい」と、要望していた。
同郷の先輩に囲まれて昼食をとりながら、終始和やかに歓談。歓迎の礼には、普段から練習している郷土芸能「さんさ踊り」、校歌斉唱、応援歌が披露された。また、応援団長を務める上野健人さん(一六)によるエールでは、「フレフレ岩手、フレフレブラジル」の声に感極まる参加者の姿も見られた。
参加者を代表して菊地義治同県人会名誉会長が、「自分の可能性を信じて、岩手県人の度胸、能力を発揮していって」と、帰国の途に着く一行を笑顔で送り出していた。
(写真=同郷の思い一つに)
2009年9月20日付
