約500人がお国訛りで佳き日を祝う
ブラジル宮崎県人会(黒木慧会長)は二十三日、聖市ビラ・マリアナ区の北海道協会会館において県人移住九十五周年および県人会創立六十周年記念式典を開催した。東国原英夫知事、中村幸一県議会議長、津村重光宮崎市長、住吉昭信宮崎大学学長、徳永哲也宮崎ブラジル親善協会理事らをはじめとする母県からの慶祝団三十一人のほか、大部一秋在聖総領事夫妻、ウイリアム・ウー連邦下議、神谷牛太郎、羽藤ジョージ両聖市議、与儀昭雄県連会長、木多喜八郎文協会長、森口イナシオ援協会長らの来賓、県人会会員および関係者ら約五百人が参席した。
高齢者63人の表彰も
式典に先立って午前九時半から、神式による物故者慰霊祭が執り行われ、南米大神宮の逢坂和男宮司が祝詞(のりと)を読み上げると、東国原知事、中村議長、津村市長、住吉学長、大部総領事夫妻、黒木会長ほか来賓および県人会関係者らが、参席者を代表して玉串を奉納した。
同十時から始まった式典では、日伯両国国歌斉唱の後、黒木会長があいさつに立ち、一九一四年、川南町出身の甲斐長蔵氏に始まった県人移住者はその後、戦前戦後を合わせて三千百六人におよび、現在その子孫は一万四千人に達するとし、「今から六十年前、二十四人の先輩たちが集まり『宮崎弁で語ろうや』ということで県人会が始まった」と振り返った。
さらに、在伯県人の高齢化が進んでいることなどから県人会活動も厳しさを増しているとしたうえで、「現在まで県人会が日伯交流に培ってきた事業を省みるとき、将来へ向けてそのともし火を消してはならない。宮崎にルーツを持つ者の子孫が、このブラジルの大地に宮崎の血を忘れず、日伯交流に努め、ブラジル発展に寄与することが、ひいては母県の恩義に報いることになる」と述べた。
東国原知事は祝辞で、「懇親会などの場で『てげてげ』『よだきい』などの宮崎弁が飛び交い、宮崎の言葉がブラジルで息づいているということに感動を覚えた。皆さんと同じ、ルーツは宮崎にあるんだなと感銘させていただいた」とし、「三世、四世ともなると日本あるいは宮崎県とのつながりが希薄化していくと聞いた。これを県人会の方々は憂いており、文化、風習、言語を若い世代に残していきたいと強く願われている。県としても県費留学生や農業研修事業などを通し、県と同県人会の絆が深まるようにこれらの事業を継続していかなければいけないと強く思った」と述べた。
式典では、県知事からの表彰として県事業特別功労者(故人二人)、県事業功労者(二十四人)、県事業功労団体(三団体)、高齢者表彰(六十三人)、また県人会からの表彰として県人会発展特別功労者(九人)、同発展功労者(七人)への表彰式が行われたほか、宮崎県農業協同組合中央会から県人会への寄付金贈呈、県訪問団から日系福祉三団体(やすらぎホーム、憩の園、こどものその)への金一封贈呈などが行われた。
また、宮崎大学とサンパウロ大学農学部が学術協定で合意し、宮崎大学は今後、南米との交流を活発に行っていくことが発表された。
(写真=式典には東国原知事をはじめ多くの来賓が参席した/知事から高齢者表彰を受けるお年寄り)
2009年8月25日付
