北海道人ブラジル移住九十周年記念式典が開催された八月三十日、午後七時から聖市リベルダーデ区のニッケイパレスホテルで高橋はるみ北海道知事主催の返礼会が行なわれ、道人および北海道協会(木下利雄会長)関係者ら約百人が出席した。
開会のあいさつで高橋知事は、九十周年記念式典開催準備に木下会長をはじめとする協会関係者への感謝の意を示し、「日本では政治が激変し、政権交代が決まった中で、北海道の立場としてどう発展していくのか、今後しんどい仕事が待っている」と表情を引き締めた。
引き続き、「おばんでございます」と道産子の方言であいさつに立った谷川弘一郎北海道市町村訪問団団長は、「北海道魂はむしろ、ブラジルにあると感じた」と賞賛し、若手の活躍に期待感を込めた。
伊藤義朗北海道商工会議所連合会名誉会頭、大部一秋在サンパウロ総領事のあいさつに続き、松田利民日伯協会会長が乾杯の音頭を取り、北海道とブラジルの新しい時代に向けた交流の大切さを説いた。
高橋知事は本紙のインタビューに答え、ブラジルの印象について「BRICsとして世界の中で最も発展している国との話題を聞いていたが、実際にサンパウロに来てみて若さと強さを感じた」と述べた。
また、今後のブラジルと北海道の関係について、「若い人同士の交流がもっとも重要になる」と説明。今年で北海道からの農業研修生制度が打ち切りになる可能性が大きいとの話には、「こちら(ブラジル)に来るまで、聞いておらず、状況を確認したい」とした上で、「行政同士の関係には限界があり、文化面や人的交流など民間を含めたノウハウを提供できる体制を整えるなど、しっかりやっていきたいと思っている」と答えた。
さらに、日本の与党が自民党から民主党に変わったことについて、「アメリカやカナダのように二大政党を有しながら交替してやっていくのか、元に戻るのかは日本の国民が決めていくこと。地方として、大きなマイナスが出ないように発言力を高めていきたい」と語った。
写真:返礼会であいさつする高橋はるみ知事
