物産、ラーメン共に完売御礼 物産展の継続を示唆する木下会長
北海道協会(木下利雄会長)は十二、十三の両日、同協会会館で『第二回北海道物産展』を行なった。北海道移民九十年、同協会創立七十周年記念事業の一環でもある同展は、二〇〇四年に続き二回目の開催。前回は寄付に頼った食材も、今回は品数を増やして母道から直接買い付けた。ブラジルでは入手困難な品も並び、訪れた九百人は北の大地の味覚を満喫していた。
初日、午前十時の開場時刻には、産地直送の特産品を買い求めようと、二百人が列を成し、協会側が急遽二十人ずつの入場制限をするほど。数の子、ほたて、たらばがに等の魚介類に加えて、「白い恋人」、「マルセイバターサンド」といった銘菓も昼過ぎには完売し、「予想以上の手応え」と、関係者らは顔をほころばせていた。
二日目は、協会婦人部「はまなす会」による『第十四回ラーメン祭り』も同時開催。二日前から漬込んだチャーシューに、コーン、海苔、ねぎなどをトッピングしたしょうゆラーメンは、一時間足らずで満席となるほどの人気ぶり。
父親が北海道出身の瀬戸千恵子さん(六四、二世)は、「初めて食べたラーメンはとても美味しかった。これからも続けてほしい」。友人の秋末朝子さん(六一、二世)は、「目当てだった北海ちらしも美味しい」と、持ち帰り用の袋を抱えて大満足の様子だった。
調理場は、ちらし寿司、あんみつ、いちご大福の追加注文に大忙し。午前七時から四度の炊飯をこなした水野誠子同会会長は、「仕込みは昨日から。回を重ねるごとに手際も良くなってきて、今年も完売、成功です」と充実した表情を見せていた。
同協会青年部「ひぐま会」によるヨサコイソーランが披露されると、来場者で賑わう会場の熱気も一段と高まった。用意した品の多くが午後二時には売り切れ、高橋昭副会長は、「うちは独立採算制だから、利益はそれぞれの会に入る。だから婦人部も青年部も一生懸命」と、活気の源について笑顔で語っていた。
五年前の初回物産展では品数が手薄だったため、今回は要望に応えて品数を増やし、赤字覚悟で直輸入に踏み切ったという木下会長は、「税関を通るとどうしても高値になってしまう」としつつも、「ニーズがあるなら続けたい」と、盛況に応じて来年以降の継続開催を示唆していた。
写真:目当ての品を買い求める来場者
