多彩なショーで盛り上がり
栃木県人会(坂本アウグスト進会長)の敬老会が四日、聖市ビラ・マリアナ区の同県人会館で開催され、約百人が集う賑わいを見せた。今年の敬老会は先没県人の法要を厳粛に行なうため、午前十時半から同会では初めてとなるイビラプエラ公園内の慰霊碑にて法要を実施した。
法要後には、同公園内の日本館を見学。一九八〇年の栃の葉国体の際に栃木県知事より寄贈された御みこしや、錦鯉が優雅に泳ぐ日本式庭園を前に、参加者からは「懐かしい。日本を思い出す」と感嘆の声が上がった。
正午からは会場を同県人会館に移し、婦人部の人々が前日から準備したという、心のこもった特製うどん、手巻き寿司、おはぎなどが振舞われた。昼食後、坂本会長が「イビラプエラ公園内の慰霊碑と日本館を訪れたことがない方が多かったので、本日の敬老会でみなさんに見てもらえることが出来て本当によかった」と挨拶した。
その後、同県人会館の学生寮に宿泊している生徒六人による「東京音頭」や、管理人を務める山崎敏夫さんの漫談と富山民謡の立山節が披露された。「東京音頭」を踊った石塚潤子さんら六人の生徒は「今日のために二か月練習してきました。少し緊張したけれど、楽しく踊ることができました」と笑顔を見せた。
また、ブラジル人手品師のルイス・ゴンザガ氏が、箱に入れた手袋を鳩に変えたり、重ねた新聞紙から水を出したりする手品ショーを行ない会場を魅了。驚きの光景に、老若男女を問わず全員が大きな喝采を送った。
余興の後、七十五歳以上の敬老者二十七名が祝福を受けた。敬老者には、アマゾン日本人移民八十周年記念祭典の時にアマゾン栃木県人会より贈られた「アマゾンの黒ダイヤ」と呼ばれる黒胡椒が、敬老金とともに渡された。
参加者最高齢の鈴木ふみさん(九三)は「十歳の時にブラジルに渡ったため、今ではブラジルが故郷です。敬老会でみんなが一堂に集まるのはとても楽しい。栃木県人会のような、みんなが集まれる場所は貴重なもの」と元気に語ってくれた。同会では婦人部、青年部が一丸となって運営を盛り上げている。真藤浩子婦人部長は「今年はブラジル移民一〇一年目。みんな歳を取ってきているけれど夢は大きい。次は二〇〇年に向かって大いに頑張るつもりです。今年の敬老会では、学生寮の若い子たちが踊りを踊ってくれたことが良かった」と満足した表情を浮かべていた。
終始和やかな雰囲気のもと全プログラムが終了。訪れた参加者は県人同士の絆を深め合った。
写真:祝福を受けた敬老者一同
