快晴の祝賀式典に200人が出席
一九九八年のブラジル日本移民九十年を記念してサントス市ボケロン海岸沿いに建てられた、『日本移民ブラジル上陸記念碑』の移転祝賀式典が十八日午前十一時四十五分から、同市のジョゼ・メニーノ海岸にあるエミサリオ・スブマリーノ公園で行なわれた。当日は、前日までの雷雨が何事もなかったかのように晴れ渡り、サンパウロからバス等利用して駆けつけた人や地元市民など二百人余りが詰め掛け、新設置の銅像披露に立ち会った。
景観の良い憩の場に 日本人会で文化祭りも
同記念碑の移転事業は、「専用道路を通る自転車の往来が激しく、見る場所も狭く立地条件が良くない」等の声を受けた同市から、県連に話が持ちかけられたことに始まる。
今年一月には、県連の与儀昭雄会長、移民百周年記念協会の松尾治執行委員長などが候補地を視察。同市や同日本人会と協議を重ね、連携協力して今回実現の運びとなった。
移転された同公園には、昨年六月にご来伯された皇太子殿下の記念碑や大竹富江氏が製作した移民百周年記念モニュメントがあり、大型バスを何台も停めることのできる駐車場も完備。休日には、スケートボード専用広場や子どもが遊べるプレイランド等に家族連れが集まり、憩いの場となっている。
式典には、ジョアン・パウロ・タバレス・パパ同市市長、中井貞夫同市市議、土井紀文サントス日本人会会長、上新(かみ・あらた)元同会会長、坂本アウグスト進県連副会長らが出席。
ジョアン市長は、移転に尽力し、列席した関係者らを一人一人紹介し、協力活動に対する謝辞を述べ、「日本移民の記念碑を景観の良いこの場所に設置できてとても良かった」と挨拶した。
続いて行なわれた桜の記念植樹に臨んだ上・元サントス日本人会会長は、「ありがとうございます」と、スコップを持った手を突き上げ、喜びを爆発させていた。
式後のアトラクションでは、鳥取県人会しゃんしゃん傘踊りの「きなんせ節」、沖縄県人会エイサー太鼓の「琉球國祭り太鼓」等にビーチからも見物人が集まり、誰からともなく自然と手拍子が起こる盛り上がりを見せていた。
訪れた人たちは、午後から、『第二回サントス日本文化祭り』の開かれているサントス日本人会に場所を移して、同会が出店する焼きそば、自慢の天ぷらや寿司等に舌鼓を打ちながら、歌謡、武道、日本舞踊といった日本芸能の舞台を観賞、祝福ムードに包まれた和やかな一日を過ごしていた。
写真:記念植樹に笑顔の上(かみ)元会長(中央)
写真:式典で謝辞を述べるジョアン市長
2009年10月23日付
