移民100周年写真展が開催中 邦字紙撮影提供の90点が展示
【東京支社】今年六月に旧「神戸移住センター」を改修した神戸市中央区にある「海外移住と文化の交流センター」は、二十日から特別写真展「ブラジルに根付くNIPPON」(日伯協会など主催)を開催し、話題を呼んでいる。
同展は、同センター開館記念として企画された特別写真展で、サンパウロ新聞などが昨年ブラジル日本移民百周年に撮影した約九十点の写真を展示。現地で受け継がれている盆踊りなど日本全国の祭りの様子、各地に建立されている大鳥居、スーパーで売られている日本食などが展示され、ブラジル各地で日本文化を守って生きてきた日本人移民や日系人の暮らしぶりを知ることができるように工夫されている。
開催に先立ち、十七日に行われた内覧会には、海外日系人大会に出席していたブラジル日本都道府県人会連合会の与儀昭雄会長一家や園田昭憲副会長、松尾治ブラジル日本移民百周年記念協会執行委員長、ペルー日系人協会の斉藤カルロス会長をはじめ日伯協会関係者など約五十人が出席した。
写真展の開幕は、予算上の問題でテープカットなど華やかな行事は行なわれなかったが、開幕と同時に二十人の団体が早々と見学に来たのをはじめ平日にもかかわらず、五十人の来場者で賑わい、幸先の良いスタートとなった。
また、連日報道関係が取材に訪れ各地で報道されたことから、日伯協会には電話の問合せが多く、同協会ではうれしい悲鳴を上げている。
同センター改修の募金運動に協力した県連の与儀会長は、「素晴らしい建物になり、開館記念にブラジルの日系コロニアを紹介していただき、感激しています。写真の中には我々の知らないところもあり、大変興味深い」と家族とともに会場の写真を展覧していた。
同展が人気を集めているのは、先ごろ、リオデジャネイロが二〇一六年の夏季五輪開催が決まったばかりで神戸の人たちにもブラジルへの関心が高まっているからだ。海外最大の日系人コロニアを抱えており、移民百周年記念協会の松尾治執行委員長は「南米初の五輪は我々にも大きな誇り。移民の歴史を知るきっかけにしてほしい」と話している。
同展は入場無料で、十二月二十日まで行なわれている。
写真:写真展を観覧する人々(写真は(財)日伯協会提供)
2009年10月24日付
