在伯青森県人会(玉城道子会長)創立五十五周年記念祝賀会が二十五日、聖市リベルダーデ区シケイラ・カンポス街にある同県人会館で開催され、母県から蝦名(えびな)武副知事、田中順造県議会議長、塩越隆雄国際交流協会会長ら十五人の慶祝団が来伯して出席。会場にはブラジリアから県人子弟に当たる斉藤準一空軍大将夫妻も駆けつけ、県人会員たち合わせて約百人が詰めかけるなど節目の年を祝った。
青森県人会は一九五四年十月二十八日、県人同士の親睦・助け合いを目的に母県からの要請も受けて、三十九人の創立会員によって発足。高坂美三初代会長を筆頭に、現在の玉城会長で十三代目となっている。
記念祝賀会では、午前十時二十分からの先亡者慰霊法要に続いて、午前十一時から記念式典が開催された。日伯両国歌斉唱、来賓紹介に続いて玉城会長が挨拶。県人会の歴史を振り返った後、今回の創立五十五周年について「内輪でお祝いするつもりだったが、築三十年の会館改修が自分たちの力ではどうにもならず、県庁はじめ民間の方々や県人会員の皆さんの支援を快く受け入れてもらい、補修作業を行なうことができた。来年の一月までに完成できればと思っている」と述べ、関係者への感謝の意を示した。
引き続き、蝦名副知事が三村申吾青森県知事のメッセージを代読。一九〇八年の笠戸丸移民から始まった日本移民の歴史を振り返り、県人の苦労を労うとともに伯国地域社会への貢献を褒め称えた。また、母県青森について来年十一月に東北新幹線が青森まで開通することや二〇一四年、一六年のW杯、リオ五輪にも触れ、成功を願った。
田中県議会議長、塩越国際交流協会会長の祝辞に続き、挨拶を行なった斉藤大将は、父母を含めた日本移民たちが伯国で困難を乗り越えながら農工業や子弟の教育問題に取り組んできたことに改めて敬意を示した。
引き続き、会館改修の補助金として県庁から五百万円、県議会から三十万年、「県人会を支援する会」をはじめとする民間から七百二十万円の計千二百五十万円分の目録が青森県人会に手渡された。
県人会から県側への感謝状贈呈に続いて、創立会員と百歳以上会員への表彰が行なわれ、鳴海忠夫さん(八六)、畑井健治さん(一〇二)、長内藤男さん(一〇一)と青森県人会リオ支部代表の斉藤光さんにそれぞれ賞状が渡され、式典は閉会した。
場所を地下の駐車場に移した祝賀会では、乾杯、ケーキカットの後、昼食懇親会が実施。午後からのアトラクションでは、NHK文化講師の渋谷伯龍氏が青森の「お国言葉」による川柳講演を行なった。
県人会創立総会を聖市セントロ区の中央市場付近の日本食堂で行なったことを覚えている創立会員の鳴海さんは、「あの頃は勝ち組の人が多く活気があったね。今は皆亡くなってしまったなあ」と感慨深げな様子。
長内さんは、「いつの間にか年ばかりが過ぎたが、無事ここまで生きて来られたことを有難く思っている」と表彰されたことを喜んでいた。
また、最高齢ながら今でも時々ゲートボールを行なっているという畑井さんは、「いやー、本当に嬉しいね」と万歳しながら満面の笑顔を見せていた。
写真:記念式典で挨拶する玉城会長(左端)
2009年10月31日付
