男性優勝は77杯の森田さん 女性部門中村さんが2連覇
岩手県人会(千田曠曉会長)は15日午前11時から、同県人会会館で『第3回わんこそば食べ放題』を行った。雷雨などの悪天候で客足が心配される中、150人が来場。すっかり定着した岩手名物を味わっていた。
「いわてまつり」の幟(のぼり)が飾られた会場に足を踏み入れると、手馴れた手つきでそばを茹で上げる婦人部や、人気の餃子を忙しく焼いている会員らの姿が。ざるに盛られたわんこそば、餃子、薬味や漬物を添えたセットメニューが調理場から次から次へと運ばれていた。
司会の千田会長は、ホームビデオ片手に郷土料理の紹介。映像は、NHK盛岡支局放送の番組内で紹介されるとあって、マイクとカメラの二役に自然と力が入ってしまう様子だった。
食堂で目を引いたのが、非日系人客の多さ。家族や友人と連れ立って、そばという純日本食に見事な箸捌きで舌鼓を打ち、会話を楽しんでいた。同会館の太鼓グループに所属して6年になるリカイン・ハッサン・アランさん(22)は、「そば、おいしい」と、嬉しそうに箸を進めていた。
午後1時からは、ステージ上に設置された特設会場で、3分間で何杯食べられるかを競う、『わんこそば大会』も実施された。競技開始に先立ち千田会長が、岩手県盛岡市で開催されている「全日本わんこそば選手権」の歴代優勝記録を公表。
10分間で399杯を食べた 代女性の記録が紹介されると、場内からはどよめきが起こった。その様子を見た千田会長は、「ゆっくり食べてもいいんじゃないですか」と語り、参加者らを笑わせていた。
8人が参加した男性部門は、森田泰人さん(31、2世)が、用意された77杯を完食しての優勝。「つぎ手の人が積極的に麺を入れてくるので、息ができなかった」と、苦笑しながらも連携力での勝利について喜びを語っていた。
女性部門で苦戦を強いられたのは前回大会の覇者、中村瞳さん(29、鹿児島県出身)。 杯をたいらげ優勝したものの、手持ちの椀に溜まったつゆを切る動作にもたつき、僅か3杯差での連覇達成となった。
2分間で行われた子ども部門を制したのは、井上公裕さん(13、新潟県出身)。父親の仕事の都合で1月に帰国する公裕さんは、「良い思い出ができた」と、28杯の記録に満足の表情を見せていた。
千田会長は、「ブラジルで郷土の紹介をしている様子を見て、今後の交流促進につながれば」と、日本で放送されることについて期待を込めながらも、競技者が客から遠かったことや、つぎ手が前に立ち、顔が隠れてしまったこと等を反省点に挙げ、「次は改善して」と、早くも次回開催に目を向けていた。
写真:熱戦が繰り広げられた男性部門
2009年11月20日付
