更なる日伯友好親善への貢献を
在伯長野県人会(北沢重喜会長)の創立50周年記念式典が、22日午前 時から聖市ビラ・マリアーナ区の北海道協会会館で開催され、サンパウロをはじめ、アルゼンチン、南マット・グロッソ、アリアンサ、リオ、アチバイア、レジストロなど遠方支部会員を含めた約400人が参加した。母県から村井仁県知事、望月雄内県議会議長ら11人の慶祝訪問団も来伯して出席し、半世紀の節目の年を祝った。
長野県人会は、1930年頃に前身の「信友会」から始まり、県人会として正式に発足したのは59年11月。文協会長などを歴任した宮坂国人氏が初代会長として就任した。
この日の記念式典では、先没者への黙祷、軍警軍楽隊による日伯両国歌斉唱、県歌「信濃の国」斉唱に続いて、北沢会長が挨拶。母県からの慶祝団の式典出席と先人の努力により現在の県人会活動が行えることに感謝の意を示し、近年の国際的な経済状況の悪化の中、「長野県人会は今までの母県のご恩義に報いるべく思いを同じくし、互いに無駄を省き、協力していきたい」と述べた。
村井県知事は祝辞の中で、日本移民が文化、風土の異なる地で苦労しながらも今日の発展を遂げたことに敬意を表した上で、伯国航空機メーカーのエンブラエルについて言及。日本航空が、今年2月から国内線として同社航空機を導入していることに触れ、近い将来、同機が信州の空を飛ぶことを期待するとともに、BRICsの一員としてのブラジルの経済発展を評価。「長野県人の誇りを胸に、ブラジルの発展、日伯の友好親善のために更なるご貢献をいただきたい」との願いを込めた。
引き続き、望月県議会議長、小坂樫男市長会会長(伊那市長)、藤原忠彦町村会会長(南佐久川上村長)、大部一秋在サンパウロ総領事、西本エリオ聖州議員、羽藤ジョージ聖市議、山下譲二文協副会長がそれぞれ祝辞を述べた。
祝電披露に続き、松村昌和氏(88)、菅沼久人氏(83)、上原久司氏(83)、北沢会長(79)、畑俊雄氏(77)、新井均氏(74)6人とアチバイア支部(寺田三千男支部長)に功労者表彰として賞状と記念品が授与。また、松村氏をはじめとする4人とアチバイア支部への県人会特別表彰と、高齢者179人への高齢者表彰(80歳以上)も行われ、畑氏(サンパウロ)、上原氏(グァタパラ)、松村氏(レジストロ)がそれぞれ謝辞を述べた。
また、聖市議会から県側と長野県人会に対して記念プレートが手渡され、97年度技術研修生の代田睦美さんが、母県に対する感謝の言葉を贈った。
創立40周年の際に、「長野県童謡唱歌を歌う会」から贈られた「ブラジルの大地に生きて」を合唱、矢崎逸郎副会長による万歳三唱により、式典は閉会した。
記念のケーキカット、石井賢治元会長による乾杯の音頭により祝賀会となり、午後からは記念アトラクションとして、日本舞踊や洋舞・ダンス、能楽のほか、県人会青年部による「松本ぼんぼん」も披露。飛び入り参加も続出し、踊りの輪が広がった。締めくくりはサンバショーが行われ、県人会員も一緒になって楽しんだ。
南マットグロッソ州ノーバ・アンドラジーナ在住の代田正二さん(84)は50年の節目の年について、「これからも県とのつながりを、さらに良くしていきたいです」と、意気込みを示していた。
工業移民として長らくサンベルナルド・ド・カンポに住み、定年退職後に聖市ビラ・マリアーナ区に転住したという熊井中治さん(69)は、邦子夫人(65)とともに出席。「25周年の時以来、式典には来ていませんでしたが、今回は会場が近くて良かった」と楽しんだ様子。
アルゼンチン長野県人会の会長代理としてブエノス・アイレスから出席した木田威彦(たけひこ)さん(66)は、グァタパラ移住地に住む親戚の上原久司さんと会えたことを喜ぶ。「私の母親と上原さんの亡くなった奥さんが従姉妹同士で、個人的に会いたいと思っていましたが、念願がかないました」と充実した表情を見せていた。
写真:創立50周年式典で挨拶する北沢会長
2009年11月24日付
