日伯友好協力に貢献
2009年(平成21年)度秋の叙勲者への勲章伝達式が、26日午後3時から聖市モルンビー区にある在サンパウロ日本国総領事公邸で行われ、旭日単光章受章の荻原孝行(おぎはら・たかゆき)さん(79)と瑞宝中綬章受章の坂手實(さかて・みのる)さん(72)に勲記・勲章が伝達された。
会場には家族や友人をはじめ約30人が集まり、木多喜八郎文協会長、森口忠義イナシオ援協会長、本橋幹久県連副会長、五十嵐司老ク連副会長ら日系団体関係者が見守る中、大部一秋総領事から勲章が伝達された。
荻原さんはペドラブランカ日伯文化協会の活性化に尽力。1973年に同協会会長に就任後、23年間にわたり会長職を務めた。世代間を超えた活動の充実を図る目的で婦人部、青年部を創設し、後継者育成に貢献した。また自家農園でゴヤバ栽培を営む傍ら、姉妹都市である岐阜市の少年サッカーチームやリオの日系果樹生産者の研修生を受け入れ、日伯交流と地域の発展に貢献してきた。
坂手さんはサンパウロ州立パウリスタ総合大学ボツカツ校にて教鞭を執る日系2世の教授たちとボツカツ日本文化協会を創立。初代会長として市の行事に全面的に協力するなど同協会の発展と、日系人の地位向上に大きな功績を残した。さらに大学教授として退官までの31年間、優れた指導者として人材育成に邁進。日伯間の文化学術に関する人事交流に取り組み、相互の指導者の資質向上に寄与してきた。
勲記・勲章の伝達に続き、大部総領事が挨拶。荻原、坂手両氏のように長い人生にわたり積み重ねた努力や、その誠実な姿こそが日系社会やブラジル社会の発展、そして日本とブラジルの友好協力関係に偉大な貢献を成し遂げてきたと称賛し、「豊かな体験と貴重な知恵を十分に生かし、これからの日伯両国の交流を深めるために引き続きご尽力いただければ誠にありがたい限り」と述べた。
荻原さんは挨拶の中で「本日このような受章ができたのも、私を支えてくれた友人や妻の力によるものが大きい」と感謝の意を示し、続いて坂手さんが「人生は一度しかないので、これからも社会のために貢献できるような仕事を続けていきたい」と今後の抱負を語った。
伝達式を終えた後に記念撮影が行われ、軽食や飲み物が用意されてパーティー形式の懇談会に移行。萩原悦子夫人(73)は夫の活動について「ペドラブランカ文協での活動以外では、同市で住民会を発足させて警察署を初めて設置したことで、強盗もいなくなり治安が良くなったんです」と更なる功績を教えてくれた。また坂手さんの娘の由美さんは「父が本当に一生懸命働いてきたのを知っているので、評価されたことに対して嬉しく思う」と、誇らしげな表情を浮かべていた。
写真:更なる活躍を祈願しての「乾杯」
2009年11月28日付
