【福岡発・吉永拓哉福岡支局長】福岡県国際交流センター(麻生渡理事長)、福岡県海外移住家族会(武藤英治会長)の共催による『平成21年度県費留学生着物体験』が12日、福岡市内の友泉亭公園で行われた。この催しは、南米からの県費留学生たちに着物の着付けを体験させるもので、毎年この時季に実施されている。 今年はブラジルから平田エリス、砥綿アンナ、永島イラシ、秋岡シルビア、稲田アルミーさんの5人とペルー、ボリビアから2人が参加した。 友泉亭は喧騒な市中心地付近に所在するが、園内は静かな日本庭園となっており、250年前は黒田藩主の別館(別荘)として使われていた由来がある。 留学生たちは、園内本館で用意された15着の着物の中から好みの柄を選び、まゆの会(着物お助け隊)から着付けを教わりながら袖を通した。 午後2時半からはじまったお披露目会には、海外移住家族会の会員が多数出席し、晴れ着姿の留学生たちと茶会を楽しんだ。 同家族会の武藤会長はあいさつで、「まるで婿1人、花嫁6人を送り出している感じがする。みんな本当に着物がよく似合う」と嬉しそうに話した。 つづいて留学生たちがそれぞれ感想を述べた。 この日、はじめて紋付を羽織ったという北伯トメアスー移住地出身の稲田さん(24、九大農学部)は、「着物を着ているというよりも『日本』を着ている気分。ブラジルにいる祖父母に早く報告したい」。 サンパウロ市出身の秋岡さん(27、九大工学部)は「こんなに綺麗な着物が着れて、皆さんに感謝します」と日本語でお礼を述べた。 閉会後には、紅葉が美しい日本庭園を背景に記念撮影を行い、留学生たちは生き生きとした表情を見せていた。 写真:参加者らに着物体験の感想を語る県費留学生たち 2009年12月18日付
