07/03/2026

Ano: 2009

第三代県連会長を務めた故和田周一郎氏の長男一男さん(=ソロカバ在住、86、二世)が県連のブースを訪れ、「ふるさと巡りでお世話になった」と一千レアルを寄付。 「九月のふるさと巡りに参加するが、もう最後だろう」と語る一男さんに、与儀会長は「九十三歳の参加者もいます。あと七年は参加できますよ」と当意即妙。善意の寄付、大切に使って欲しい。
ニッケイ新聞 2009年8月5日付け ブラジル日本都道府県人会連合会の七月代表者会議が七月三十日午後、文協ビル十四会議室で行われた。議題の中心は、専ら日本祭に集中した。与儀昭雄会長は、昨年並みの来場者数を迎え、大成功した旨を伝え、関係者に感謝の意を表した。さらに「黒字で終わります。赤字は絶対にない」と力強く述べ、「出来るだけ経費をかけずに開催したが、主なスポンサー、バザリスタなどからの評判が良かった。来年も参加したいという話も出ている」と報告があった。◎衛生関係については、前田ネルソン三重県人会長、坂本アウグスト進栃木県人会長らが七月二十二日、聖市衛生局へ出向き、同局から全都道府県人会に対する通知を受け取った。全体としては、ブース周辺もきれいで、モデルにしたいと報告があった。一方で、食品の上に直接布が被せてあったり、水道の使い方など、指摘事項も数点あったが、罰金の発生はないとのこと。県人会からは、ガスの開通が遅れた事、ガス代の半分でも県連から補助して欲しい、など意見が挙がった。執行部は、急遽プロパンからガス配管に変更せざるを得なかったこと、各県の搬入の遅れもあったこと、三日間で一つのブースで五千レアル以上かかることなどを説明し理解を求めた。さらに会場でピラッタ(海賊版)のCD、DVDが売られ、祭に相応しくないとの指摘もあり、対処を求める声があった。また、ボランティアに関して、責任者を付けた方が良いとの指摘もあった。総括として与儀会長が、「十七万人もの来場者を役員だけで対応するのは無理がある。来年からは、フェスティバル委員会を作り、各県一人ずつ専従を置き運営したい」と提案をした。その他、旧神戸移住センター改修工事費用として、レアル銀行の口座を設けて寄付を募っていたが、この度、約九千八百レアルを神戸に送り残高がゼロになったことが報告された。委員会報告では、定款改正委員会から日・ポ両語で作った叩き台を役員会で審査し完成させたいとの報告、国際交流委員会からは、九月十七日からウルグアイ・モンテビデオで開催される「第十五回汎アメリカン日系人大会」、十月十四日から東京で開催される「第五十回海外日系人大会」について案内があった。また、留学生研修員ブラジルOB会(ASEBEX、小松ジェニ清香会長)が主催、十月三十一日に開催する「ブラジル日本留学研修制度 五十周年記念祝賀会」について、招待状の見本が配られ、県知事、県会議長、県国際課、交流協会などへ通知するよう依頼された。県連関連の行事として、二十三日に開催されるゲートボール大会、十月十八日に行われる弁論大会の案内があり、執行部が参加を呼びかけた。
ニッケイ新聞 2009年8月5日付け 伯国東京農大会(大島正敬会長)創立三十周年を記念した学術シンポジウムが一日、聖市の三重県人会館で開催された。日本の東京農業大学から来伯した三教授をはじめ、計六人が講演。当日は用意した二百五十席が全て埋まり、立ち見が出る程の盛況ぶりだった。 ブラジルでも抜群の結束力を誇る農大会。講演には北はパラー、南はサンタカタリーナまで、さらに亜国から駆けつけた二人の校友など、約四十人が集まった。農大留学生OBも三人参加し、準備に通訳にと、年を隔てた先輩と後輩が共に母校からの訪問団を出迎え、共に祝った。シンポジウムの統一テーマは、「食料とエネルギーをめぐる最新技術とブラジル農業への期待」。日本からは同大学総合研究所の三輪睿太郎嘱託教授、同大学応用生物科学部の鈴木昌治教授、同大学国際食料情報学部の豊原秀和教授の三氏、ブラジル側からは東京農大の姉妹校であるピラシカーバ市ルイス・ケイロス農業大学の城田リカルド教授、農大会の大島会長が講師を務めた。在聖総領事館の佐々木真一郎副領事、ブラジル力行会の永田久会長、南米産業開発青年隊協会の盆子原国彦会長、カンピーナス州立大学のヨン・K・パク教授、有機農法の権威として知られている宮坂四郎博士、州観光局森林院元総裁の山添源二ABJICA副会長、JATAK農業技術普及交流センターの広瀬哲洋所長、文協、援協、県連など日系団体関係者も訪れ、講演に耳を傾けていた。司会は沖眞一副会長が務め、鈴木日出男副会長が開会の挨拶。最初に大島会長が「ブラジル東京農大生の移住小史」について講演した。農大生のブラジル移住が始まった一九二八年からの歴史を説明し、戦後五七年に移住、農大移民の草分け的存在になった「軍艦組」と言われる七人のOBの話にも触れ、その後の農大生の活躍ぶりなどを説明した。続いて「遺伝子組換え作物の開発と普及―現状と方向」をテーマに講演した三輪教授は、遺伝子組換えにより除草剤と害虫へ抵抗性をもつ作物が農業者の支持を得て、収量が増加し、さらに生産コストが下がったことを報告。中でも、伯国は遺伝子組換え大豆の収量割合が全体の八%を越え、今後の普及を左右しているという。鈴木教授は「バイオマスエネルギー変換技術の新展開」について講演を行った。伯国のバイオエタノールの普及状態を説明するとともに、紙や糞、汚泥や食品などのバイオマスからエタノールへ変換する際に、問題となっていた残留物や水処理の問題を解決した「農大方式」と言われる新方式での発酵器を紹介した。昼食を挟み、城田教授が「伯国におけるバイオ燃料のポテンシャル」について講演。自動車の燃料となっているアルコールについて述べ、伯国における原料のサトウキビの作付け面積や収量、生産技術の向上などについて説明した。最後に「日本の農学の現状と東京農業大学」と題して講演した豊原教授は、農大の生みの親、榎本武揚氏、育ての親、横井時敬氏についてや、農大の精神の根幹をなす、実学主義について説明した。現在の全学生数は約一万二千余人、そのうち女子は約四割で、農大の力は百十八年の伝統、五学部十七学科の総合力、国内外十三万人の校友、健全経営などと説明した。講演の中で、農大の構内の写真が写されると、昔との違いに会場から感嘆の声があがっていた。その後、質疑応答が行われ、最後の総合討論でも、特に農業従事者からは具体的なアドバイスを求める意見など、活発な質問が飛び交った。講演会に参加した下條昭弘さん(62卒・拓殖学科)は、「農大は〃拓殖精神〃という、間違いの無い教えをしてくれた」と述べ、「先生方はみんな後輩。農大生のイメージとはだいぶ違うが、興味のある話だった」と感想を語った。講演会を終え、「ほっとしました」と話す大島会長。「初めてのことだったので、どれだけの人が来るか予想もつかなかったが、興味を持って来てくれて良かった」と感想を語った。講演終了後、松田藤四郎理事長の挨拶を鈴木教授が代読。その中で、来年の汎アメリカン校友会にはぜひ参加したいとの意向が伝えられた。
ニッケイ新聞 2009年8月4日付け 盛岡農業高校の生徒らがパラグアイでの研修後サンパウロへ立ち寄るのにあわせ、十二日正午から、聖市の岩手県人会館(トマス・ゴンザガ街95)で歓迎会が開かれる。案内のため千田会長が来社し、参加を呼びかけた。パ国訪問は同校創立百三十周年記念の海外交流事業。生徒七人、教師二人のほか、郷土芸能「さんさ踊り」の指導で昨年伯・パ両国を訪れた吉田直美さんも同行する。一行はパ国で農業研修、交流会などを行った後、十二日に着聖。セアザ訪問後、歓迎会に参加し、同日夜に帰国する。一行の出身地は、岩手町、八幡平市、葛巻町、一戸町、盛岡市、紫波町、など。県人会ではまた、国内在住の同校出身者にも参加を呼びかけている。出席希望者は準備の都合のため、事前に県人会(11・3207・2383)まで連絡を。
ニッケイ新聞 2009年8月4日付け 大阪市とサンパウロ市が今年姉妹都市提携四十周年を迎えるのを記念して、九月五日午後一時からブラジル日本文化福祉協会大ホールで記念歌謡イベントが開催される。サンパウロ大阪姉妹都市協会(高木ラウル会長)、ブラジル日本アマチュア歌謡連盟(NAK、北川好美会長)が共催、読売新聞社、クラウン・レコードが後援する。「はぐれコキリコ」などの歌で知られ、大阪音楽親善大使を務める民謡歌手の成世昌平さん、作詞家のもず唱平さんが来伯して行われる同イベントは、第一部「成世昌平ふるさと民謡巡り」、第二部「作詞家もず唱平大阪芸術大学教授特別講演」、第三部「成世昌平歌謡ショー」、第四部「日伯交流紅白歌合戦(両国から約三十人が出場予定)」の四部構成。同イベントは、ブラジル日本移民一世紀を記念して移民を顕彰した成世さんの新曲「みかえり富士」(船村徹作曲・もず唱平作詞)のブラジル発表も兼ねている。もずさん、成世さんは九月六日に開催予定の「第四回マナブ・マベ日伯近代美術館建設支援歌謡祭」にも参加する。あわせて「成世賞争奪コンクール」が開催され、現在出場者を募っている。同コンクールは、もずさんの作品と成世さんの曲の中から自由に選んだ曲を歌うコンクール。入賞者には、もず賞、成世賞、クラウンレコード賞などが贈られる。同コンクールの選曲リストは、NAKのサイト(www.nakdobrasil.art.br)に記載されている。出場申込みは、マナブ・マベ協会(電話=11・5012・3836)または、マナブ・マベ日伯近代美術館建設支援歌謡祭実行委員会(メール=nakdobrasil@yahoo.com.br)まで。案内に来社した同連盟・北川彰久名誉会長、田中涼華華道家元池坊ラテン・アメリカ橘支部長、マナブ・マベ協会の間部よし乃さんは「ぜひ成世さんの歌を聞きにきて下さい」と来場を呼びかけるとともに、同コンクールに関して「たくさんの応募をお待ちしています」と呼びかけた。
来年は各県人会参加の委員会設置で実施 県連(与儀昭雄会長)の七月度代表者会議が、七月三十日午後四時から聖市リベルダーデ区文協ビル一階会議室で開かれた。期間中に約十七万人の入場者があったという第十二回日本祭りについては、正式な会計報告はまだ発表されなかったものの、与儀会長は「絶対に赤字にはならない」と述べ、同祭が無事終了したことに各県人会代表への感謝の意を示した。 出席者が反省点指摘 海賊版商品販売の規制も視野に 六月度会計など各種報告に続き、議題では、二十三日午前八時半から連合ゲートボール・コートで開催される第二十三回ゲートボール大会について、執行部側から今月七日までの申し込みが必要だとして、参加を呼びかけた。 十月十八日の弁論大会、同三十一日の「留学生・研修生制度五十周年記念祝賀会」の説明の後、各委員会報告では、園田昭憲副会長が定款改正案について「ほとんど出来上がっており、ポ語訳を付けて各県人会宛に送る」とし、改めて各団体からの意見を聞く考えだ。 議題のメインである第十二回日本祭りでは、与儀会長が概略を説明。「七月は雨が多かったが、日本祭り期間中は雨も少なく、今年はスポンサー関係も厳しい状況で心配していたが、予定通りできた。いくら黒字になるかは分からないが、赤字には絶対にならない。バザリスタや各スポンサーからも、来年も参加したいとの声を聞いており、第十三回も立派な祭りができると思う」と述べた。 また、園田副会長が同祭期間中、県連第三代会長だった故・和田周一郎氏の長男(八六、ソロカバ在住)から「いつも、ふるさと巡り旅行でお世話になっている」として千レアルの寄付があったことが報告された。 同祭の今後に向けた反省として、坂本アントニオ栃木県人会長が衛生局からの通知内容を報告。 同局から「日本人のフェスタはモデルにしたいほど」との賞賛を受けた一方、ゴミ袋の問題、洗剤の不使用、食品の上に布を置いていた県人会があったことなどが指摘。ガスの配管設備が予定よりかなり遅れたことなどを差し引き、今年は罰金はないが、来年同じような指摘があった場合は罰金の対象になるという。 ガス遅配の問題では参加県人会から、ブチジョン・ガスに比べて割高だったことから県連で半額を負担してほしいとの意見が出された。執行部では、「役員会にかけて検討する」とする一方、各県人会のブースが本来は諸経費を含めると五、六千レアルかかり、それを千レアルで提供しているとして理解を求めた。 また、同祭のバザリスタの一部がDVDなどの海賊版(ピラッタ)を販売している件について疑問の声も挙がった。執行部では、「ピラッタかどうか一つ一つを確認することは難しい」とした上で、海賊版問題も含めてバザリスタとは契約しているとし、「今後の課題」としながら海賊版をできる限り減らしていく考えを示した。 与儀会長は、執行部や各県人会長だけでは同祭の運営管理ができにくいとし、来年以降、各県人会から代表を選出してもらって「フェスティバル委員会」をつくることを提案。参加者の賛同を得た。
ニッケイ新聞 2009年7月31日付け 母県へ〃里帰り〃する鳥取県人会の傘踊りグループ。県人・県系人だけでなく、愛好者には他県の人も多い。鳥取県と縁の深いミランドポリス第二アリアンサでも行われているが、本橋幹久会長によれば、それ以外の場所では地元日本人会が中心になって行っているとか。ちなみに今回の訪日団メンバーのうち、本人、配偶者など鳥取と縁のある人は五人。リハビリ中のため訪日を見合わせた西谷博元会長から鳥取市長あてのメッセージと、記念品のハッピを持参する。祭りの本番では、傘にブラジル国旗を表わす黄色と緑のテープを飾って踊るという。 ◎ 十九日まで開催された日本祭で無料マッサージを行った武術空手積心館。同館の森山雅和師範の報告によると、三日間の期間中、六歳から八十九歳まで千百八十七人がマッサージを受けたそうだ。同師範の指導を受ける生徒ら十五人とともに、パビリオン内の高齢者広場の一角で行い、常に行列ができており休む間も無く手を動かしていた。読者にもお世話になった人がいるのでは。 ◎ 姉妹都市提携四十周年を迎えるにあたり大阪市から聖市に贈られる予定の「みおつくしの鐘」が、今月二十七日に完成した。中日新聞によれば、手掛けたのは富山県高岡市の銅器製造会社「老子(おいご)製作所」の専務元井秀治さん(54)。元井さんは、大阪市役所にあるみおつくしの鐘を手掛けた七代目老子次右衛門の孫。「祖父がつくった鐘のレプリカを手掛けられるのは縁。有名な鐘のレプリカをつくらせてもらえて嬉しい」と話しているそう。
ニッケイ新聞 2009年7月31日付け 鳥取県の郷土芸能としてコロニアでも有名な鳥取県人会の「しゃんしゃん傘踊り」グループが、八月三日、母県の鳥取市から招待を受けて訪日する。十一人の訪日メンバーは八日に同市で開催される「第四十五回鳥取しゃんしゃん祭り」に参加するほか、竹内功同市長、平井伸治知事などとの交流行事も予定している。ブラジルで傘踊りが始まって今年で二十七年、母県の祭りに参加するのは初めての事だ。県人会で二十四日開かれた結団式には、長年普及に努めてきた西谷博元会長も出席し、感極まって声を詰まらせた。 ブラジルでの傘踊りは一九八二年、来伯した母県からの研修員が披露し、踊りに使う傘を県人会に寄贈していったことを機会に始まった。西谷さん夫妻が中心となって会員、知人らに呼びかけ。五人ほどだったメンバーは、聖市の県人会、モジ、カンピーナス、マリンガ、第二アリアンサ(ミランドポリス)など各地へ広がり、現在では県人会だけで毎週約八十人が参加する。「育ての親」として普及に尽力してきた西谷さんによれば、はじめは傘がなく、箒の柄で練習していたという。「最初はうまく行かなくてね。県に手紙を書いて、テープを送ってもらって練習しましたよ」、今年九十歳になる西谷さんは振り返る。踊りに必要な傘がないため、知り合いの職人に頼んだり、本橋幹久現会長が訪日の際に部品を持ち帰るなどしてブラジルで作ろうとしたが、上手くいかなかったという。その後、県と鳥取市から二百五十本ずつ、さらに加藤恵久会長の時代に二百本の寄贈を受けるなど、これまでに母県側から八百本近くの傘が送られた。聖市に限らず、ブラジリアなど遠方での日本文化イベントにも度々出演。昨年六月に皇太子さまご臨席のもとサンボードロモで開かれた百周年式典にも参加し、母県から参加した平井知事、竹内市長ら八人とともに二百三十人で踊りを披露した。その折りに竹内市長から招待を受け、このたびの訪日が決まった。訪日団一行は来月八日の祭りで、二千八百人による一斉踊りに「ブラジル鳥取県人会傘踊り連」として出演する。同グループの後には、これまでに来伯した人や、鳥取のブラジル関係団体など縁の人たちが続いて踊るという。滞在中には知事、鳥取市長・議長などを表敬するほか、県・市・議会や民間との交流行事も予定されている。結団式は毎週金曜の練習日にあわせ、二十四日正午過ぎから鳥取交流センターで行われ、西谷さん、加藤前会長、本橋会長ら現役員、訪日団員を含む傘踊りグループメンバーなど約六十人が出席した。西谷さんは今年二月に体調を崩し、この日は車椅子での出席だったが、元気そうな姿で出席者を安心させた。現在リハビリ中のため、今回は名誉団長として訪日を見送った。本橋会長が団長として訪日する。本橋会長はあいさつで、一九五二年に鳥取市で起きた鳥取大火への義捐金集めをきっかけに始まった県人会の歴史を説明。その鳥取市からの招待で訪日することに喜びを表わすとともに、「西谷夫妻を中心に皆さんの大きな協力を得て、傘踊りの知名度が上がった」と感謝した。続いてマイクを握った西谷さんは「嬉しくて、言葉にならない」と声を詰まらせながら、訪日メンバーに「普段練習している踊りを思う存分踊ってきてほしい。将来に渡ってこうした交流が続くことを願っています」と言葉を送った。メンバーを代表して京野マリ良枝さんが「西谷先生の気持ちを持って日本でがんばってきます」とあいさつ。「いってらっしゃい」という言葉とともに、一同から大きな拍手が送られた。名誉団長として訪日、祭りに参加する西谷さんの夫人、千津子さん(84)は、「市長から招かれ、皆うれしく思っています。一所懸命に踊ってきます」と話していた。
ブラジル琉球舞踊協会(城間和枝会長)主催の第五回芸能祭が、八月二日正午から聖市リベルダーデ区の沖縄県人会館(トマス・デ・リマ街七二番)で開催される。 同芸能祭は二、三年に一回開かれ、その目的は琉舞協会を構成する四つの流派の親睦を図ることと、沖縄の伝統芸能をブラジルの次世代に継承・保存することにあるという。 当日は、玉城流玉扇会、玉城流小太郎会、てだの会、太圭(たか)流華の会、琉球国祭り太鼓、レキオス同好会エイサー太鼓の六団体の三歳から八十八歳までの踊り手総勢五百人が出場し、五十におよぶ演目を披露。遠方からはカンポグランデ、アララクアラ、サントス、S・J・リオプレットなどからも参加する。 特に、四十四番目の演目に予定されている「与那国旅情」は各道場の師匠ら約二十人が総出で舞踊劇を行なうという。 二十七日、城間会長、知花千恵子実行委員長、具志堅シゲ子副実行委員長、栄野川ミヨ子琉舞協会副会長、同監査役の古我知ゆり子氏とともに同行した沖縄県人会書記担当の島袋安雄氏は、「琉球舞踊は協会の各先生方の奉仕の精神の上に成り立っており、若い人たちへの伝統文化の継承とともに、我々にとって日常生活の糧となり、潤いを与えてくれるものです。当日は沖縄ソバも販売しておりますので、ぜひお越しください」と広く一般の来場を呼びかけている。 入場料(=協力券)は二十レアル(当日購入も可)。詳細についての問い合わせは、同県人会事務局(電話11・3106・8823)まで。
導入に尽力した西谷元会長も感無量 「西谷(博)さんが居なければ、傘踊りの活動はやってこれなかった」―。鳥取県(平井伸治県知事)からの招待を受けて、八月八日の「第四十五回鳥取しゃんしゃん祭り」に参加することを目的に、二十四日正午から同県人会館で傘踊り派遣メンバー十一人の結団式が行なわれ、本橋幹久県人会長はあいさつの中で、西谷夫妻のこれまでの貢献を賞賛した。一行は、八月三日から十日間の日程で訪日し、「ブラジル鳥取県人会傘踊り連」として、日本の二千八百人のメンバーに交じって「一斉踊り」に初参加する。 移民100周年が契機 平井知事が肝入りで実現 「鳥取しゃんしゃん傘踊り」は一九八二年、母県の農業研修青年派遣団が来伯して初披露。その後、西谷元会長夫妻の尽力などにより鳥取県から総数約八百本にのぼる専用の傘が寄贈され、同夫妻が中心となり踊りの指導を行なってきた。 その結果、現在毎週金曜日に鳥取県人会館で実施されている練習には毎回、六十人から八十人のメンバーが集まり、その活動はサンパウロのみならず、モジダスクルーゼス、カンピーナス、第二アリアンサ、アラサツーバやマリンガなどに拡大。各地で開かれるイベントにも招待されるなど、今や日系社会で欠かせない団体となっている。 今回の招待のきっかけは、昨年六月にサンパウロで行なわれた移民百周年記念式典のアトラクションに、ブラジル側メンバーに母県から平井県知事、竹内功鳥取市長ら八人が加わって皇太子殿下の前で傘踊りを披露したこと。その際、県側から「来年(〇九年)の鳥取しゃんしゃん祭りにぜひ出席してほしい」との要請を受けたという。 派遣団には西谷夫妻、本橋会長をはじめとする十二人のメンバーが選ばれたが、西谷さん自身は今年二月に体調を崩して現在はリハビリ中のため、残念ながら今回は訪日参加を断念することになった。 結団式には、西谷夫妻、加藤恵久前会長、本橋会長、山添源二氏と末永正氏の両副会長のほか、傘踊りメンバーたち約六十人が出席した。 あいさつに立った本橋会長は、母県とブラジルの関係について、五二年の鳥取の大火発生時に伯側県人関係者が中心に当時で百数十万円の義捐金を寄付したことに始まると説明。傘踊り創設の経緯とメンバーの活動を振り返り、「傘を集めるのに苦労したが、西谷さんが居なければ傘踊りの活動はやってこれなかった」と述べ、夫妻の貢献を褒め称えた。 車椅子姿で出席した西谷さんは、「嬉しくて言葉にならない」と感極まりながら、「鳥取と『交流』という縁で日本に行くことができるのはとても有難いこと。いつまでもこういう交流が続くことを願っている」と述べ、母県への感謝の意を表した。 メンバーを代表して京野マリ副団長があいさつ。「西谷先生が育てた傘踊りグループの努力に恥じないよう、一生懸命頑張ってきたい」と意気込みを示し、訪日団は残ったメンバーから「いってらっしゃい」との激励の言葉を贈られた。 派遣団一行は、八月三日にサンパウロを発ち、同六日には大正天皇が皇太子時代に鳥取県をご訪問されるために建てられたという「仁風閣(じんぷうかく)」で鳥取市長と市議会議長を表敬訪問。八日午後六時半から始まる「しゃんしゃん一斉踊り」に参加するほか、市内視察などを行ない、見聞を広める。 なお、一行は西谷元会長から鳥取市長宛てのメッセージを持参するとともに鳥取県人会特製ハッピ十着を同市に寄贈するという。
ニッケイ新聞 2009年7月30日付け 「糖尿病向け焼き饅頭はじめます」―。「青葉祭り」(青葉健康生活協会主催、中沢宏一代表)で今月から、カロリー控えめの手作り焼き饅頭を販売する。鈴木運蔵宮城県人会副会長、吉泉美和農協婦人部連合会(ADESC)副会長、饅頭を作る鳥原寿子さんが二十八日、案内に来社した。「砂糖を使わず天然甘味料で作るんです。お饅頭が食べたくても食べられないっていう人がたくさんいるから」。鳥原さんは、糖尿病の母が甘い物を食べられないのを気の毒に思い、その母が亡くなる二十年前まで作っていた。「天然甘味料も改良されて、その頃よりも美味しい。これなら喜んでもらえる」と販売に踏み切ることになった。はじめは予約注文制で、八月一日の「青葉福祉祭り」で予約を受け付け、十五日「青葉祭り」で販売となる。屋上食処では一日が天ぷらうどん、十五日はイカポッポ焼き、秋刀魚定食、はらこ飯、ずんだ餅が並ぶ。地下では通常のADESC食品、有機野菜販売、武道医術など。会場=宮城県人会館(ファグンデス街152)。午前七時から午後五時まで。
ニッケイ新聞 2009年7月30日付け ブラジル琉球舞踊協会(城間和枝会長)は八月二日正午から聖市の沖縄県人会館(トマス・デ・リマ街72)で「第五回芸能祭」を開催する。三歳から八十八歳まで総勢五百人余が出演。玉城流玉扇会、玉城流小太郎会、玉城流てだの会、太圭流華の会による舞踊のほか、琉球國祭り太鼓、レキオス芸能同好会エイサー太鼓による太鼓演奏など約五十演目が披露される。中でも有名な歴史舞踊劇である「与那国旅情」は本場の醍醐味が分かると城間会長は薦める。各流派の親睦や沖縄文化の継承を目的とした同祭。来社した城間会長、知花千恵子実行委員長、具志堅シゲ子第一副会長、栄野川ミヨ子第二副会長、古我知ゆり子監査役、島袋安雄県人会書記ら一行は、「舞踊は世代によって踊れるものが変ってくる。できるだけ多くの舞台を作り、機会を逃さずに披露し見てもらえるようにしています」と話す。稽古に参加する子供たちも、自然と沖縄の方言が身についているという。知花実行委員長は「皆多くの人に見てもらいたいと張り切っています。ぜひ会場に足を運んで下さい」と来場を呼びかけた。協力券は二十レアル。当日券あり。問い合わせは沖縄県人会(11・3106・8823)まで。
ニッケイ新聞 2009年7月30日付け 原爆投下から六十四年目を迎える今年、レジストロで灯篭流しが行なわれる。被爆者の鎮魂とブラジルで平和の尊さを訴えることが目的。広島で平和祈念式典が行なわれる八月六日午前八時十五分にあわせ、ブラジル時間五日午後八時十五分にリベイラ川に流される。サンパウロや地元レジストロの関係者ら約五十人が参加する。ブラジル広島県人会(大西博巳会長)、ブラジル被爆者平和協会(森田隆会長)、リベイラ沿岸日系団体連合会(FENIVAR、山村敏明会長)、レジストロ日伯文化協会(滝内功会長)の四団体共催。コーディネーター役を務める平崎靖之さん(63、広島県人会理事)は、「私自身が胎内被爆者。原爆の悲惨さを知らせ、平和の大切さを伝えるイベントにしたい」と話し、来年からも継続的に行なっていく考えを示した。
ニッケイ新聞 2009年7月29日付け ブラジル熊本県文化交流協会(小山田祥雄会長)は、八月二日午前九時から同会館(ビラ・マリアーナ区ギマランエス・パッソス街142)で「第三十九回熊本芸能祭」を開催する。入場無料。カラオケ、民謡、長唄、端唄、琴演奏、尺八演奏、ダンス、舞踊、寸劇など六十の演目を披露。「内容は当日まで秘密」という寸劇は、各グループがアイデアを凝らす。ロンドリーナ市からも十一人が出演する予定だ。婦人部により餅や饅頭、汁粉などが用意されるほか、昼食時には熊本県の名所や、二〇一一年四月に開通予定の九州新幹線建設の様子がスライドで紹介される。このほか、会員からの寄付で集まった商品を用意してのくじ引きも行われる予定。案内に来社した小山田会長と書記の赤木数成さんは、「二世、三世の交流を図り、次の世代が日本の芸能を無くしてしまわないように伝えていくことを目的としています」と説明し、「ぜひ見に来てください」と呼びかけた。問い合わせは同会(11・5084・1338)まで。
治療に生かしたい異文化体験 滋賀医科大学から教授らが来伯 日系ブラジル人女性の妊娠・出産・育児などの支援を滋賀県内で行ない、異文化理解を目的に国立大学法人・滋賀医科大学の畑下博世教授と植村直子助手の二人が、二十一日から一週間滞伯。二十二日、山田康夫滋賀県人会長の案内で来社した。 同大学の医学部看護学科で地域生活看護学講座を担当する畑下教授らは、滋賀県内で日系女性の支援を行なう中で、日本文化の価値判断だけでは看護に違いがあると実感しており、「一度ブラジルに来て、自分の五感でブラジル文化に触れてみたかった」と初来伯のきっかけを語る。 畑下教授によると、看護は「その人の生活に合わせて考えることが必要」で、日本人女性が出産時などの痛みを我慢することを美徳とする傾向にある一方で、日系ブラジル人は痛みに対する概念が違うという。 現在、滋賀県内には約一万四千人の日系ブラジル人が在住し、特に二十代から三十代が多いという。畑下教授らは、授業の無い土、日曜日に病院などに出向いて日系ブラジル人女性の相談を通訳を通じて受けたりしているが、「異文化の人に対して、今後どうケアーしていくかを考えたい」と話す。 一週間の滞在日程では、サンパウロを中心に産婦人科医との意見交換や日伯友好病院の視察などを行ない、出産後一か月以内の乳児を持つ日系家族へのインタビューも実施する。 帰国後は、滋賀県国際交流協会の資金援助を得て、主に日系ブラジル人を対象にした日ポ両語の看護マニュアル作りも行なっていく考えだ。
恒例の芸能祭 熊本県人会 県の名所、九州新幹線DVD放映も 熊本県人会(小山田祥雄会長)は八月二日午前九時から、同県人会会館(聖市ビラ・マリアナ区ギマランエス・パッソス街一四二番)で第三十九回芸能祭を行う。 のど自慢、うで自慢の会員出演で華やかな舞台が繰り広げられるほか、恒例のように役員出演の寸劇、浪曲名人の中川芳月氏のショー、また、パラナ州ロンドリーナ支部会員の舞踊と多彩なプログラムが披露され、一日を楽しませてくれる。 二十三日、小山田会長、赤木役員が案内に来社、「幕間には母県から贈られてきた新幹線建設や県下の名所風物を記録したDVDの放映などもある。兎に角、芸達者な県人の多い熊本、多数の来場を待っています」と呼びかけていた。
ニッケイ新聞 2009年7月25日付け 大阪なにわ会(下平尾哲男会長)は八月二日午前九時から同会館(ドミンゴ・デ・モライス街1581)で恒例の「第六十三回慈善バザー」を開催する。会場では婦人部が手芸品を出品するほか、協賛業者が出店。食堂ではお寿司、なにわうどん、天ぷら、おしるこ、おはぎなどが用意される。同バザーは年に三回行われ、同会婦人部(久保美恵子部長)では一九九六年から毎年バザーの売上金を使い、希望の家に車椅子二台を寄付している。今年は、五月にすでに寄付したそうだ。案内に来社した久保部長、会計の桑原妙子さんは「皆様のご来場をお待ちしております」と呼びかけた。
ニッケイ新聞 2009年7月25日付け リベルダーデ地区治安協議会(CONSEG)の会議が二十一日夜、東洋文化会館で開かれ、新規役員(〇九―一一年)の発足式が行われた。六年間会長を務めた福井ニルトン氏が内規により交代となり、新会長に小川彰夫氏(インスティトゥートICARO代表)が就任した。 式には小川新会長、福井前会長、リベルダーデ文化福祉協会(ACAL)の池崎博文会長はじめ、リベルダーデにある第一警察署のリカルド・コンドウ署長補佐代理など警察関係者、サンパウロ商業協会代表、文協、県連、援協など日系団体代表、各県人会長十数人ら、合計百五十人が列席した。福井前会長の挨拶で発足式が開会。ブラジル国歌斉唱に続き、福井前会長がCONSEGのマークを模ったピンを小川新会長の胸につけ、固い握手をして引き継いだ。続いて新役員が紹介され、小川新会長は一人一人にピンを胸につけてまわり、全員で輪になり、右手を前に突き出しリベルダーデ区の治安を守ることを宣言した。小川新会長、来賓の挨拶に続き、ウィリアン・ウー連邦下議代理の関谷ロベルトさんから福井前会長に記念プレートが贈られた。来賓一同による鏡開き、木多喜八郎文協会長の発声で乾杯した後、カクテルへ。新旧会長の周りには大勢の人が集まり、リベルダーデの治安や将来について活発に話し合う姿がみられ、午後十一時頃、散会となった。ニッケイ新聞の取材に対し小川会長は「リベルダーデには県人会館をはじめ、多くの日系団体があるが、治安が良くなればもっと活発な活動ができるだろう。老後も安心して住めるような雰囲気になれば」と述べ、「住民の代表として取り組むが、みなさんも警察の悪口を言うだけではなく、良い所を見つけ、一緒になって取り組んでもらいたい」と語った。心残りはリベルダーデ広場への交番設置という福井前会長は「広場周辺が聖市の文化遺産に登録されてから、交番を設置するのが難しくなった。今年は大阪市との姉妹都市四十周年なので、これを機に再挑戦したい」と任期を振り返ると共に、副会長として襟を正していた。◎新役員は次の通り。会長=小川彰夫、副会長=福井ニルトン、コミュニティ問題・社会局長=セルバ・マーラ・シケイラ・フェレイラ、第一書記=フルヤ・ミノル、第二書記=マルコス・デ・アギアール・トファロ、倫理教育顧問=池崎博文、藤本徹也、遠藤マリオ。(敬称略) ※ 治安対策協議会(CONSEG)は一九八五年、当時のフランコ・モントル聖州知事が設置した機関。同機関は全伯にあり、各地区の住民と警察を繋ぐ役割を果たす。同会では、地域の警察と協力して治安や生活環境改善に取り組んでいる。聖州内では現在、約八百の協議会が活動をしており、リベルダーデ区では毎月一度、同地区の商店主や警察関係者らが集まり、治安や防犯問題について会合を開いている。