ブラジル熊本文化交流協会(小山田祥雄会長)は、10月19日午後7時から聖市ビラ・マリアーナ区の同会館で、母県から来伯した上塚周平顕彰「イッペイの会」(米原尋子会長)の来伯歓迎会を行った。歓迎会は、同県人会が9月2日から行った「九州新幹線全線開通記念慶祝使節団ツアー」で一行が母県を訪れた際、熱烈な歓迎で出迎えた「イッペイの会」の米原会長と会員の井(い)美和子さん(48、熊本市)が来伯することを受け、ツアー参加者が催した。
「イッペイの会」の2人は、10月21日から25日にかけてパラー州べレン市、アマゾナス州パリンチンス市、マナウス市でそれぞれ執り行われた高拓生80周年の祭典に出席するため、同15日から29日まで滞在していた。
しかし、そのほとんどをサンパウロ市外で過ごすため、歓迎会は送別会も兼ねて行われた。
歓迎会は、赤木数成書記の司会で進行。米原会長は、用意した紙を見ながら「ボアノイテ。先月、熊本にいらしたみなさんとの再会を本当にうれしく思う」とポルトガル語であいさつした。
続いて日本語で「6年前に初めてブラジルに来て以降、今回が3度目の来伯だが、来るたび少しずつブラジル人になっていくように感じる」と話すと、会場は大きな拍手で沸いた。
その後、小山田県人会長から2人へ記念品の贈呈、柳森優県人会名誉会長の音頭で乾杯と続いた。柳森名誉会長は「2人の来伯を祝うと同時に、無事の帰国を願って乾杯、サウーデ、万歳の3回行おう」と働きかけ、来場者は掛声に合わせてコップを3度掲げた。
乾杯の後は、同県人会婦人部による食事で会食が開かれた。夫婦で来場した清原健児さん(66、2世)は「米原さんとは、来伯の度(たび)会っている」と話し、互いに体調を気遣い合っていた。
小山田県人会長は「ツアー参加者約60人のほとんどが来場した。大勢集まり良かった」と笑顔で話した。
両手いっぱいに手土産を手渡された米原会長は、ブラジルの習慣にならい来場者と抱擁とキスを交わし「もうちょっと(交流の)時間があれば」と宴の閉会を惜しんだ。
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上塚周平顕彰「イッペイの会」(米原尋子会長、会員数約50人)は、米原会長を含む有志4人が2006年、熊本出身でブラジル移民の父とも呼ばれる故・上塚氏の功績や生き様を広く知らしめることを目的に設立した。
年に4、5回、熊本の小、中学校で上塚氏についての講演を行っているほか、最近の活動では、熊本市塚原歴史民俗資料館で開催中の「上塚周平展」へ、収集した資料を提供している。
米原会長は「上塚氏がその生涯を人のために捧げたことを紹介し、志しや夢、希望を持ち、くじけず頑張ることの大切さを今の子どもたちに伝えたい」と思いを語った。
2011年11月5日付
