昨年末、2日間にわたり行われた新潟県人会の餅つきで、ひときわ大きく杵を振っていたのは妻の両親が新潟出身というマルシオ・セリカッコさん(38、3世)。同県人会の餅つきにはここ5年間参加していると語り、額には手ぬぐいを巻き慣れた手つきで参加していた。同県人会員らは「日本祭りでも頼りになる存在」と口を揃える。2日とも参加した大野昇二さん(85、北海道)らと談笑しながら年末の恒例行事を楽しんでいた。
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新潟県人会の餅つきでは最後に2本の杵を使い湯を練りこむ。杵を持つ2人が息を合わせないと餅と湯が混ざらないという難儀な作業だが、このひと手間で柔らかさが増すという。ただ、日本と季節が逆の当地では「この時期は保存に注意しないと、すぐにカビが生えてしまう」と関係者は注意を呼びかけた。
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昨年10月に行われた県連主催の第5回弁論大会で優勝した、ピラール・ド・スール日本語学校卒業生の鐙野獅珠雄(あぶの・しずお)さん(16、3世)が同大会優勝の副賞で訪日中、鹿児島県を訪れた。鐙野さんは同県子弟ではないが、同校へ鹿児島ブラジル実習生が5年連続で日本語教師として派遣されていることから「ぜひ鹿児島へ行きお礼を伝えたい」との希望があったため訪問が実現した。鹿児島では同地にある南日本新聞社を表敬訪問。昨年12月27日付の同紙に「ラーメンがおいしかった」と鹿児島の印象を述べたことと共に写真入りで紹介された。
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鹿児島県庁観光交流局国際交流課からの連絡で鐙野さんの鹿児島訪問を知ったという同県人会長で県連会長の園田昭憲氏は、「県連では日本に到着した後の動向を関知していなかったが鹿児島を訪問してくれた。私も鹿児島のとんこつラーメンが好きなのでうれしい」と一報を喜んだ。
2012年1月5日付
