ニッケイ新聞 2012年1月6日付け 岩手県人会が発行する会報「岩手県人会ニュース」の176号(12月発行)から、小紙と同様にルビが振られるようになった。会員の約3割が二、三世。もちろんポ語欄もあるのだが、漢字以外は読める人が多いこともあり、二世役員の強い要望で始めたという。千田曠暁会長は「作業は大変ですが、日本語の啓蒙の意味もある。少しでも親しんでもらえれば」と話している。
Dia: 6 de janeiro de 2012
約80本の桜を各通りに植樹 「東洋人街で花見をしよう」と平成の「花咲か爺さん」が頑張っている。昨年6月から数回にわたり、聖市の東洋人街リベルダーデ区で街路樹として桜の木が植えられた。本紙でもその都度報じてきたが、「誰がやっているの」「どこに植えたの」との質問も多い。植樹された桜はまだ、2メートル足らずで桜並木と呼ばれるまで10年以上はかかりそうだ。この息の長い運動を追ってみた。 同計画は元々、2008年の日本移民100周年祭の事業として聖市役所が立案し、レストラン街で知られるトマス・ゴンザガ街が候補地として挙がったという。聖市環境教育課係長のアレシャンドレ・シュッチ氏が具体化しようとしたが、政治的な圧力で実現できなかった。 昨年、聖市が進める環境整備のために推進している緑化運動の一環としてリベルダーデ区の街路樹整備「リベルダーデ・ベルデ」が策定された。 シュッチ係長は、移民100周年時に実現できなかった桜の植樹を考えたものの予算が少なく、頓挫していた。そのことを知ったのが、宮城県人会の中沢宏一会長だった。発想力と行動力に定評のある中沢氏は、かつて桜の植樹を一緒に展開した小山昭朗ブラジル・ニッポン移住者協会会長、菊地義治サンパウロ日伯援護協会会長に相談した。昨年6月のことだった。 この3人は03年の戦後移住50周年記念式典を実現させた三羽烏。記念事業として2500本の桜をサンパウロ大学構内はじめ各地に植樹した実績があり、即座に行動に移した。 「時期的に桜を移植するには遅かったため、各方面に相談する時間的余裕がなく、3人が発起人となり、桜の苗木購入の費用はそれぞれが負担した」と振り返る。 用意された桜は、ヒマラヤ桜、ゆきわり桜、沖縄桜で、最初に小山、菊地両氏が用意したヒマラヤ桜約30本はリベルダーデ大通り、サンジョアキン街に植えられた。すでに、新芽が吹いており、根付くかどうか心配されたが順調に生育しているという。中沢氏が用意したゆきわり桜、沖縄桜は35本。宮城県人会館のあるファグンデス街に植えられた。 そのほかにもバロン・デ・イグアペ街5本、タグア街5本、グロリア街1本。そして、ガルボン・ブエノ街に面したアパートの庭にも2本の沖縄桜が植えられている。 街路樹として植樹されるのは昨年末で一段落しており、今後は管理が問題となる。植樹に関しては市役所が穴掘りや植樹場所の選定などを行ったが、管理まで行き届かないため、中沢氏は、それぞれの街路の住民や関係者を巻き込んでいくことを考えている。 最も多く桜が植樹されたファグンデス街は、苗木の青葉が真夏の太陽に照らされ、すくすくと育っている。今年6月から7月には花を咲かせるが、見上げるような桜並木に育つまで10年以上はかかるという。 2012年1月6日付
【大中和之マリンガ支局長】熊本県人会マリンガ支部(安永修道支部長)は、同支部創立50周年記念式典を昨年12月18日にマリンガ西本願寺で行った。会場には来賓、会員など約80人が出席し、先亡者法要が行われた。 続いて、最高齢者片山マツミさんをはじめ80歳以上の高齢者に表彰状、記念品が贈られ、会員の長寿を祝った。式典終了後、各自一品持ち寄りで昼食会が開かれ、1年を振り返るとともに今後の支部運営などを話し合った。午後からは、ビンゴ、カラオケ大会などで楽しいひと時を過ごし、午後4時過ぎに散会した。 なお、同支部の役員は次の通り。会長=安永修道、副会長=沿道修、黒田キヨ子、事務局=片山フジ子、嘉悦タカオ、会計=平田テル子、高橋アキオ、理事=源田愛子、相談役=田ノ上又男。 2012年1月6日付
餅米はレジストロ産が最高 富山県人会(市川利雄会長)は昨年12月30日、聖市アクリマソン区の同会館で年末恒例の餅つきを行った。同県人会の餅つきはその年の暦や会員の都合も影響するが、ほぼ毎年12月30日に行われている。 多くの県人会はついた餅を一般の人にも販売するが、同県人会は購入者を会員のみとしており、会員らはレクリエーションのような感覚で餅つきを楽しんでいるという。 使用する餅米は、中尾契信事務局長が10月頃にリベルダーデ区の日本食材店を訪れ、店頭価格を確認し店員への聞き取り調査を行った上で、毎年レジストロ産で安価なものを10月末から11月初旬に購入している。 中尾事務局長によると、「その時期を逃すと値上がりしてしまう」とのことで、同氏が事務局長を務めるこの3年間は同じ流れで餅つきを行っている。また、価格調査の結果は11月の会報に掲載して会員に知らせている。 当日は、午前6時から午後5時過ぎまで同県人会の所有する餅つき機2台を稼働し、餅米102キロ分の餅つきが行われた。同県人会の餅つきでは、餅を購入する会員がついた餅を各自で形成する。中尾事務局長は「関東風のお雑煮に入れる角餅にしたい人は、容器を持参して形を作っている」と説明した。 今回は餅米3キロ分の餅、約7キロを35レアルで販売した。購入した16家族の中には、餅米12キロ分の餅を持ち帰った人もいたという。同県人会員はミランドポリス市の第3アリアンサ出身者も多く、県人会でついた餅を手に年末年始故郷へ里帰りする人も少なくない。 同県人会では、年末の餅つきのほか新年会と敬老会でも餅をついている。新年会は年に一度の総会に合わせて開かれ、今年の総会は定款に沿って2月12日の招集を予定している。 2012年1月6日付
毎年、年末に餅つきを行っている富山県人会の中尾事務局長は「餅つき用の餅米は、タイ産のものもいいと思っているが、富山県人会員はレジストロ産が良いというこだわりを持っている。ブラジル生まれの2、3世にとって、当地産であることは大事なんだろうなぁ」とつぶやいた。日本人は「MADE IN JAPAN」「国産」の表示に安心感を覚える。それと同じで、ブラジル出身の日系人にとって伯国産であることは信頼の証なのだと痛感した。 ◎ 年が明け、総会シーズンに入ろうとしている。まだ総会の日程が決まっていない県もあるが、1月最終週がピークのようだ。今年、県人会で節目の年を迎えるのは福島、千葉、石川、静岡、京都、鳥取、山口、長崎、大分の9県。このうち長崎は記念誌の発刊も予定しており、3月の県議会の承認を経て、正式に予算計上される見込み。ただし同県人会の川添博会長は「記念誌作成の予算は小額なので、作るとしても簡易なものになるだろう」と話している。同県人会は35周年時に記念誌を刊行し、40周年時には会員の住所や家族構成などの調査を実施し、纏(まと)めている。 2012年1月6日付
