富山県が実施する「多文化共生推進研修員受け入れ」制度で昨年訪日し、5か月間日本で過ごした奥野さんは年末京都へ小旅行に出かけた。清水寺でポルトガル語を話す人がいたので声をかけるとブラジル人だったという。「金閣寺にはスペイン語を話す人もいたので外国からの観光客が多いのだとばかり思っていた」が、翌12月20日はサッカーのトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)決勝戦。「祖国からサッカー観戦に訪れたのね」と納得。同大会の日程を把握していなかったという奥野さんは、日本にいながらブラジル人のサッカー熱にびっくりしたという。
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また、昨年夏を2回経験した奥野さんは「汗をかくのに日本ではどこへ行くにも化粧をしなければいけないので困った」と日本の印象を話した。研修先の小学校では女子バレー部の練習風景に驚いたという。「大人が行う程厳しい練習だったが、真面目にボールを受けようと取り組んでいた。監督も子ども相手だからといって力を抜かない」と練習に励む同部の姿を回想し、17年前日本へ技術研修へ行ったという富山県人会員の北谷セルマ美恵子さん(40、3世)と「何でも1位を目指さなければならず、競争力が強い」と日本の精神を語り合っていた。
2012年1月10日付
