06/03/2026

Dia: 20 de janeiro de 2012

1か月400~500レが相場 昨年1年間の不動産価格動向を示すFipeZap指数によると、大サンパウロ都市圏はアパートの1平方メートル当たり平均価格は27%の上昇率を記録した。現在、そのあおりを受ける形で、比較的安い価格で賃貸できる各県人会の宿泊施設がこれまで以上に注目を浴びているようだ。ほとんどの県人会が満室になっており、利用者は県人会の子弟や地方から聖市に出てきた大学生が多い。 長期で滞在者が多いのが特徴だ。しかし、物価上昇に合わせて値上げを行う県人会も多い。(本文中の宿泊料金は1か月単位) 現在、宿泊施設を持っている県人会は北海道、青森、宮城、秋田、茨城、栃木、群馬、千葉、神奈川、山梨、岐阜、静岡、愛知、滋賀、和歌山、広島、山口、香川、福岡、鹿児島の20団体。このうち空室があるのは、茨城、群馬、和歌山にそれぞれ1室ある程度で、「あっと言う間に埋まってしまう」という。 地下鉄アナ・ローザ駅から徒歩5分に位置するの北海道会館の関係者は「うちは女子寮で6部屋個室があるが、空室になることはない。長い人は10年以上住んでいる。主にサンパウロで働いている人が多い。昨年12月まで340レアルだったが、5年ぶりに値上げをした。現在の家賃は1か月420レアル」と話す。 また、リベルダーデに近く立地の良い青森県人会館も女子専用。5部屋あり、すべて相部屋だが空きはない。昨年2月までは350レアルだったが、今年2月からは380レアルになる。玉城道子会長は「値上げはインフレに合わせて半年に1度行っている。最近は値上がりがすごいので、できれば学生さんに住んでほしい。長く住んでいる人から順に入れ替わってもらうようにする」と話す。同県人会では図書館も併設されており、勉強に利用できる。地下鉄サンジョアキン駅まで徒歩5分というのも人気の原因だ。 同じく、リベルダーデ大通り沿いにある静岡県人会館も5部屋すべてが満室。住居者はアパートと比べて安い価格に引かれた社会人だという。家賃は500レアル。事務局は「この時期は入学式の時期なので、学生からの問い合わせも多い」と言う。 長期滞在者やバックパッカーが多いのはパカエンブー区にある鹿児島県人会館。現在15人が宿泊しており、満室だ。市内中心部に近いことで人気が高い。家賃は平均480レアル。プールもありこの時期は宿泊者の人気を博している。 このほか、栃木県人会館は相部屋で1人300レアル。広島文化会館は個室で400レアル。どちらも満室だ。和歌山県人会館は3部屋あり個室で400レアル。最近は利用者の要望に応え、インターネットの無線ランなどを設置する県人会も増えてきている。また、メトロの駅に近い県人会ほど人気が高いようだ。 ある県人会関係者は「電気、ガス、水道の料金も含まれて入るので人気は当分続くだろう。ただ、家賃の値上げも続くだろう」と話した。 2012年1月20日付
多文化共生に一役買う日本で時間厳守の大切さ学ぶ 1年間の日本での留学を終えたレモス・エベルソンさん(34、聖市出身)は、ブラジルに帰国しサンパウロ総合大学に復学。卒業後は在学中から勤めていた設計会社で4年間働いた。 JETプログラムで再び日本へ渡り、国際交流員(CIR)として活動し始めた当初のことを「組織の厳しさや堅さ、物事は計画に沿って最後まで行うことなど、色々びっくりした。柔軟性がないと感じることもあった」と振り返るが、今ではその方針に慣れたという。 日本、ブラジル両国の職場を経験して「ブラジルは役員と従業員の間の距離が大きいように感じる。日本ではコミュニケーションが滑らかに行われており、距離が少ないと思う」と職場環境の違いを述べた。 エベルソンさんによると所属している富山県庁の国際・日本海政策課には30人の職員がいるが、一人ひとりが県庁の状況を把握しているという。「日本人は課長から部下まで個々の繋がりを大事にしている」と話し、「ブラジルの職場では自分のことしか分からないという人が多いのでは」と分析する。 日本では、富山県に限らずブラジル人の多い地域では「多文化共生」に力を入れている。日本人と外国人が同じ地域で生活すると摩擦や問題が生じることが多いが、自治体はより良い状況を作り、互いの付き合いが有意義なものになるよう努めている。 エベルソンさんはブラジル人のための教室を開いたり、相談を受けたりして在日外国人の生活を支援しているほか、日本人へブラジルの文化や習慣を紹介する活動も行っている。 日本で留学生と県庁職員として過ごしたエベルソンさんは「日本で仕事を始めて時間を守ることの大切さを実感した。また、仕事では失敗後の結果が大きい。合気道で技を失敗したとしても、まだ学んでいる途中なので許される。しかし仕事だと同じ失敗を繰り返すと仕事の機会を失ってしまう」と話し、仕事には常に緊張感が付きまとうと述べた。 JETプログラムでの契約は最長5年となっているため、2007年から勤めているエベルソンさんは3月末で任期満了となる。「今から就活です」というエベルソンさんは、4月以降も富山県内での就業を希望している。 日系2世の妻、梓さん(32)は製薬会社で通訳として勤めており、エベルソンさんも再就職に向けて週に1度金沢市へ英語の勉強に通っている。 今後についてエベルソンさんは「日本語の上手な外国人職員は日本に10年ほど滞在している。もっと日本語を身に付けるため、あと5年くらいは日本にいたい」と日本に留まることを希望する一方、「1週間程度で構わないので、年に1度はブラジルに戻りたい」と母国への思いを語った。(おわり) 2012年1月20日付
園田氏が出なければ山田副会長か 「県連会長の続投を拒否しているのが本心なのか」―。園田会長は、これまでも「辞める、辞める」と口では言いながら鹿児島県人会長を続けてきていることから、「本心では続投意欲がありながら、自分の売り時を考えているのではないか」と勘繰られるのだ。確かに、この口癖は以前からのものなのだが、昨年の言動は本音だと言える。だが、鹿児島県人会も県連もきざな言い方だが、「我を捨てて義を取った」。もし、園田氏が会長を続投するとしたら、同じ思いしかないだろう。 執行部が園田氏を口説けなければ、山田康夫氏(滋賀県人会会長)が立候補の意思表示をすることは間違いない。ただ、執行部内で山田氏の評価は分かれているため、山田氏でまとまるとは難しいと見たほうがいいだろう。 県連は事務所を移転し、新たな船出をした。この事務所移転を決めたのは、現執行部だ。フェスティバル・ド・ジャポンも順調に純益を上げ、基金創設も実現させた。執行部がまとまっているからに他ならない。この中で園田会長が支持されるのは、意見集約が上手で、独断で物事を決めず、協議する姿勢を貫いているからだろう。園田会長は目立つことを嫌い、根回しをしながらコツコツと実績を積み上げるタイプだ。 これだけの実績を残し、執行部の団結が固いとなると、中沢宏一氏(宮城県人会長)と言えど、立候補を躊躇せざるを得ない。中沢氏の場合は、県連会長時代に行ったフェスティバル・ド・ジャポンの未払い金が裁判沙汰になっており、県連内部で中沢氏に対する拒否反応がいまだに強いことから、シャッパが組めないと見られている。 このため、谷広海氏(宮崎県人会)と共闘することを考えていた時期があるようだが、谷氏も県連では新人の上、基盤がサンパウロではないため票集めが難しい。その上、谷氏は自分から会長選挙に打って出るという能動的な行動は取らない。文協会長選の時がそうだったが、自分が出たくても出るとは言わず、周囲から押されたために出馬するという形をとる。しかし、今の県連会員では谷氏を押し上げる人はいない。こう考えると、谷氏もよほど強力な支援者が出ない限り、立候補しないと考えていいだろう。2世の会長を擁立する方法もあるが、現執行部では1世会長を推す動きが強く、誰が園田氏の首に鈴をつけるのかが課題になる。 2012年1月27日付
自身の勤める富山県庁について「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)が徹底している」と話す非日系の県庁職員レモス・エベルソンさん。「県民のためには石橋を叩いて渡るのが無難」と日本人でも「性に合わない」という人がいる官庁の役割を理解し、同時に自身の仕事を楽しんでいるようだった。国際交流員としての活動を通じて、1985年の友好提携締結から続いている富山県とサンパウロ州の関係構築に尽力しているが、その温和な人柄と高い言語能力で今後日伯の親善にも寄与してくれることと期待したい。 ◎ どこの県人会宿泊施設でも評判が悪いのは、日本から来た若者たち。「部屋に入ると足の踏み場もないほど散らかし放題。出て行くときもそのままで、どんな教育を受けたのか!」と怒る県人会長が多い。ピッピーまがいのバックパッカーだけではなく、研修生として来伯した女性も結構多い、と嘆く。ブラジルに来て、ちやほやされて有頂天になるので、地に足が着かない生活をするからか。「いや、開発途上国に出て行く若者は向上心がないから仕方がないでしょう」とはある大学の先生の弁。いやな時代になったものである。 2012年1月20日付