ニッケイ新聞 2012年1月28日付け コロニア歌手の小野幸子さんが、22日に文協大講堂で開催した「東日本大震災支援慈善チャリティーショー」の収益金4千レアルを26日午後、宮城県人会で中沢宏一会長に手渡した。日伯両国のカラオケ大会で数々の優勝を果たし、現在ショーの実施や生徒の指導にあたっている小野さん。母親が宮城県出身であることから、今回の支援先を同県に決めた。当日は千人収容の文協大講堂がほぼ満員になる盛況だった。同県人会にはチャリティーショーでゲスト出演した生徒の安斉アメリアさん、金城清子コーディネーター、ショーに協力した音楽グループ「ザ・フレンズ」の蛯原忠男リーダーも同席した。小野さんは「本当はもっと贈りたかったけど、皆の気持ちと思ってください」と義捐金を手渡すと、中沢会長は「震災孤児を応援するために県が作った基金に送りたい」と礼を言って受け取った。出席者らは「これで終わりにせず、何らかの形で支援を続けることが大事。日本との関係を築く一つの機会でもある」と意思を確かめ合っていた。
Dia: 28 de janeiro de 2012
詳細が分からず県人会の多くは躊躇 県連(園田昭憲会長)は26日、聖市リベルダーデ区の文協ビルで行われた1月度代表者会議の席上で、ヤマト商事(高木和博社長)が経営する日本食総合スペース「エスパッソ・カズ」(聖市リベルダーデ区トマス・ゴンザーガ街85番)で、3月頃から各県人会とタイアップして、その県の郷土食を提供する「県連郷土食inエスパッソ・カズ」を実施することを発表した。これは「フェスティバル・ド・ジャポン」などで高い評価を得ている各県人会の郷土食を定期的に「エスパッソ・カズ」で紹介するもので、月に1、2回程度、期間を設けて実施するもので、園田会長によると「郷土食をレストランで提供することによって食に強い県連と県人会」を年間を通じてアピールする狙いがあるという。 「エスパッソ・カズ」はヤマト商事が昨年10月に開店した日本食総合スペースで、居酒屋「和」、弁当や寿司を販売する「デリカッセン・カズ」、日本で人気のゴーゴーカレーのフランチャイズ店「ゴーゴーカレー・カズ」、日本酒と焼酎の専門店「エンポリウム・カズ」などが入居している。 「県連郷土食inエスパッソ」は「フェスティバル・ド・ジャポン」で培われた食に強い県連のイメージを生かし、年間を通じ、レストランで各県の郷土食を食べてもらおうという狙い。同企画では一般のレストランではなかなか食べることのできない郷土食の提供を考えており、鮎の塩焼きや牛タン塩焼き、沖縄そばなどを想定している。 実施方法については、県人会の婦人部などが調理場に入ることはなく、県人会員は同店のスタッフに調理法の指導を行う。ヤマト商事高木和博社長は「当日は県連や県人会が店頭などで客に企画の案内をすることを行ってほしい」と話している。 また高木社長は「ウチはいろいろなお客さんに来てもらいたい。県人会にも自らの県の郷土食を知ってもらえるメリットがある。細かな条件は各県と個別に話し合って決める。まずはやってみようという手を挙げてほしい」と商売人気質で応えた。 同企画は12月の代表者会議で園田会長より提案され、26日の会議で企画の概要が発表された。しかし、現在の段階では詳細が発表されていないため仕入れの方法や売り上げの分配についての条件はまだ分かっていない。 山田康夫県連副会長は「企画に関連する仕入れや宣伝はカズが担当する。感心のある県はぜひともヤマト商事と直接話し合ってほしい。売り上げの分配などについては県連は関与しない」と話す。 この企画について県人会長らは「まだ詳細について聞いていないので何も分からない。県人会の郷土食はたくさんの人に食べてもらおうと値段を抑えているが、商売だと利益を見込まなければいけない。価格設定が難しいのでは」「婦人部を動かせるとは思えないので積極的に手を挙げようとは思わない。また、フェスティバル・ド・ジャポンで売れるものがレストランで売れるかは別問題。しばらく静観したい」と及び腰の県もあるが、園田会長は「これから詳しい説明はしていく。いくつかの県人会からはすでに参加したいという話は来ている。鹿児島県はやる」と積極的だ。 高木社長は「県人会の皆さんが望むような売り上げを上げることはできないかもしれないが、まずはやってみようということ。郷土食を食べて日本を応援しましょう」と呼びかけた。 2012年1月28日付
本日付社会面に掲載したブラジル日本都道府県人会連合会と和食レストラン「エスパッソ・カズ」が共同で展開しようとしている「県連郷土食inエスパッソ・カズ」は企画としてはユニークで面白い。公共機関である県連と民間企業がタイアップして、それぞれを宣伝し収益に結びつけようという試みだ。県連及び県人会にしてみれば、郷土食を通してアンテナショップとして知名度を上げることができる。レストラン側にしてみれば、食を通したイベントとして注目度は上がるし、県人会関係者が来客として見込める▼良いことづくめのように見えるが、大きな落とし穴がある。企画書を見る限り、県連、県人会を利用した単なる客集めとしか見えないのだ。郷土食を提供するのに調理場が狭いので、レストランの調理人が郷土食を作る県人会の婦人部の人たちから指導を受けて、レストラン側で作るという。おかしな話だ。わざわざ素人の婦人部の人たちから話を聞かないと料理が作れないのだろうか。また、「日本祭りというイベントではなく、レストランで提供するということを念頭にメニューを開発しなければいけない」との注意書きまであり、それなら、県人会を巻き込まず、自分たちが考えればいいだろう、と言いたくなる。挙句の果てにリスク回避を考え、材料の仕入れや利益配分、赤字のときの処理、宣伝広告費など双方で話し合うようなことまで記載している。この企画に賛同して実施する県人会があるとすれば、よほど物好きとしか言いようがない▼もっと、単純明快な方法がある。郷土食のイベントで客集めをしたいのであれば、県人会が持っている郷土玩具や郷土民芸品、ポスターなどをレンタル料を支払って借り、展示する。そして、その県の郷土食を提供すればいい。県人会は県のアピールができる上、わずかであってもレンタル料収入が見込める。こうすれば、レストランにとっても県人会の人たちが郷土食を食べに集まってくるだろう。大学の学園祭ではない。プロならプロらしく、料理で勝負するべきだ。(鈴) 2012年1月28日付
宮城県人会長の中沢氏らが中心となり、聖市と共に桜の植樹を進めている「リベルダーデ・ベルデ(リベルダーデ緑化運動)」。中沢氏が中国人と韓国人の団体にそれぞれの国の桜をリベルダーデに植えようと提案したところ、中国人の団体から「桜は日本の軍国主義を彷彿(ほうふつ)とさせる。戦後、中国などでは日本人の植えた桜を伐採した歴史もあるため、協力は難しい」とつれない返答を受けたという。中国人が増えていることを考えると、リベルダーデの桜が伐採されないか心配になってきた。いまだに戦争の傷跡が癒えていないことをつくづく感じる。リベルダーデの東洋人街も名ばかり。桜を植えることより、お互いが協調できるような事業を考えたほうがいいのではないか。 2012年1月28日付
