詳細が分からず県人会の多くは躊躇
県連(園田昭憲会長)は26日、聖市リベルダーデ区の文協ビルで行われた1月度代表者会議の席上で、ヤマト商事(高木和博社長)が経営する日本食総合スペース「エスパッソ・カズ」(聖市リベルダーデ区トマス・ゴンザーガ街85番)で、3月頃から各県人会とタイアップして、その県の郷土食を提供する「県連郷土食inエスパッソ・カズ」を実施することを発表した。これは「フェスティバル・ド・ジャポン」などで高い評価を得ている各県人会の郷土食を定期的に「エスパッソ・カズ」で紹介するもので、月に1、2回程度、期間を設けて実施するもので、園田会長によると「郷土食をレストランで提供することによって食に強い県連と県人会」を年間を通じてアピールする狙いがあるという。
「エスパッソ・カズ」はヤマト商事が昨年10月に開店した日本食総合スペースで、居酒屋「和」、弁当や寿司を販売する「デリカッセン・カズ」、日本で人気のゴーゴーカレーのフランチャイズ店「ゴーゴーカレー・カズ」、日本酒と焼酎の専門店「エンポリウム・カズ」などが入居している。
「県連郷土食inエスパッソ」は「フェスティバル・ド・ジャポン」で培われた食に強い県連のイメージを生かし、年間を通じ、レストランで各県の郷土食を食べてもらおうという狙い。同企画では一般のレストランではなかなか食べることのできない郷土食の提供を考えており、鮎の塩焼きや牛タン塩焼き、沖縄そばなどを想定している。
実施方法については、県人会の婦人部などが調理場に入ることはなく、県人会員は同店のスタッフに調理法の指導を行う。ヤマト商事高木和博社長は「当日は県連や県人会が店頭などで客に企画の案内をすることを行ってほしい」と話している。
また高木社長は「ウチはいろいろなお客さんに来てもらいたい。県人会にも自らの県の郷土食を知ってもらえるメリットがある。細かな条件は各県と個別に話し合って決める。まずはやってみようという手を挙げてほしい」と商売人気質で応えた。
同企画は12月の代表者会議で園田会長より提案され、26日の会議で企画の概要が発表された。しかし、現在の段階では詳細が発表されていないため仕入れの方法や売り上げの分配についての条件はまだ分かっていない。
山田康夫県連副会長は「企画に関連する仕入れや宣伝はカズが担当する。感心のある県はぜひともヤマト商事と直接話し合ってほしい。売り上げの分配などについては県連は関与しない」と話す。
この企画について県人会長らは「まだ詳細について聞いていないので何も分からない。県人会の郷土食はたくさんの人に食べてもらおうと値段を抑えているが、商売だと利益を見込まなければいけない。価格設定が難しいのでは」「婦人部を動かせるとは思えないので積極的に手を挙げようとは思わない。また、フェスティバル・ド・ジャポンで売れるものがレストランで売れるかは別問題。しばらく静観したい」と及び腰の県もあるが、園田会長は「これから詳しい説明はしていく。いくつかの県人会からはすでに参加したいという話は来ている。鹿児島県はやる」と積極的だ。
高木社長は「県人会の皆さんが望むような売り上げを上げることはできないかもしれないが、まずはやってみようということ。郷土食を食べて日本を応援しましょう」と呼びかけた。
2012年1月28日付
