母県の中南米移住者子弟受入事業 和歌山県国際交流協会が中南米の移住者子弟に日本文化を体験してもらおうと、2009年から実施している「中南米海外移住者子弟受入事業」で、今年は日系4世でバストス出身の薮田ルーカス紀幸君(19)と、日系3世でカンポ・グランデ出身の高木ターレス丈司君(19)が約3週間の日程で訪日している。 薮田君と高木君は共に初訪日で、普段は聖州内の大学に通っている。同事業では3年連続でブラジルからの子弟が日本を訪れており、日本では県内の日本人家庭にホームステイし、年越しや正月を体験した。 薮田君と高木君は日本で温泉に入ったり、雪を見たりするなど初めての体験を重ねている。8日には和歌山市内で開かれた「多言語サロン」に参加し、ブラジルの生活や日本の印象などについて語った。2人は15日に伯国へ帰国する。 ブラジル和歌山県人会(木原好規会長)は、同事業の実施に当たり各支部への連絡や人選に協力しており、1月末に行われる総会では2人を招き報告会を開催する予定。木原会長は「日本語で困っていないか心配だ」と笑った。 2012年1月14日付
Mês: janeiro 2012
県連の園田昭憲会長は8日に開かれた鹿児島県人会新年会の席で、今年7月に開催されるフェスティバル・ド・ジャポンの関連行事として、フェスティバルの1~2週間前にマラソン大会を行うことを計画していると発表した。同祭の昨年の収益は31万7270レアル。すでに今年は1万1千平方メートルの第2展示場を追加することを決めている。 ◎ また、鹿児島県人会は来年の県人会100周年記念誌では、約3分の1を留学生などの紹介に充てるなど、これまでにない未来志向の記念誌にする予定だという。さらに、県人会館を借りたいという話があったが、来年の100周年記念式典が終わるまで現状を維持することに決定した。 2012年1月14日付
ニッケイ新聞 2012年1月13日付け ブラジル福島県人会(小島友四郎会長)は2012年度定期総会を29日にリベルダーデ区の同会会館(Rua da Gloria, 721)で開く。第1次召集は午前10時、第2次は午前10時半。 議題は昨年度の事業・会計報告と12年度事業計画案。総会後、新年会が行われる(参加費30レアル)。 出席希望者は25日までに同会(11・3208・8499)まで連絡とのこと。
ニッケイ新聞 2012年1月13日付け 今年、節目を迎える9県人会のうち7つが創立記念式典の開催を予定していることが本紙の調査で分かった。福島(95周年)、山口(85周年)、鳥取・大分(60周年)、静岡・千葉(55周年)、長崎(50周年)の7県が祝う。石川(75周年)、京都(60周年)は、開催そのものが未定で、今後役員会で検討されるようだ。 在伯県人会として鹿児島に次いで2番目の歴史を持つ福島は10月21日に式典を開催する。昨年3月の東日本大震災の影響で母県からの慶祝団訪問はない。 曽我部威事務局長は「母県はそれどころではない。県人会館で質素にやりたい」と話す。 山口は8月末の開催を予定。しかし県知事選があるため、知事、副知事の来伯は見込めない。 費用は会員へ寄付を呼びかけているが、要田武会長は「第一線から身を引いて年金生活の会員が多く集まらない。会費制にするかも。客家会館で行った80周年よりは規模が小さくなる」。 鳥取は県の意向で11月11日に同会会館で式典を開く。県からは副知事、出納長ら慶祝団が参加する。2月の総会で詳細を検討する。 「堅苦しくない思い出に残る節目にしたい」と本橋幹久会長。 大分は10月を予定。柿坂公正会長によれば「母県には式典参加を打診しており、県庁からの参加は決まっているが、知事の来伯は未定」と話す。 07年の50周年記念では式典を催さなかった静岡。このたびは県人会館で祝う。開催時期は未定だが、慶祝団が訪れるほか、記念史の製作が決まった。 「資金は順調に集まっているが、原稿は集まっていない。発行は60周年にずれ込む可能性もある」(杉本教雄会長) 10月中旬に開催を予定する千葉の原島義弘会長は「母県からの要望で8月末に変更する可能性もある。詳しいことは、3月の総会で決めたい」とする一方で「火災事故や液状化現象の被害を受けた被災県。盛大にとはいかない」と話した。 「簡単なものではあるが開催したい」と長崎の川添博会長は、9月2日に北海道協会会館で行うとし、県人会の活動や歴史、式典の様子を載せた50周年記念史を製作するという。 今年はサントス市と長崎市の姉妹都市提携40周年であることから、長崎市長も来伯する予定だ。川添会長は「聖市以外に住む県人が集まる機会になれば」と期待を込める。
「ニーセーターツアー」 南米に数多く在住している若いウチナーンチュの子孫に、沖縄の文化や習慣などをしっかり継承してもらうことを目的に2007年から開催されている「ニーセーターツアー」が19日から10日間、伯国で開かれる。 同ツアーは南米大陸で毎年開催されており、今回が5回目。伯国での開催は初めてで、沖縄やアメリカのウチナーンチュも初めて参加する。参加するのは13歳~22歳の伯国43人、アルゼンチン5人、ボリビア7人、ペルー2人、アメリカ2人、沖縄3人の合計62人。イベントなどを通して沖縄系の若者同士が交流を深め友情を育む。 沖縄からは「第5回世界のウチナーンチュ大会」(11年10月開催)をきっかけに設立された「世界若者ウチナーンチュ連合会」の沖縄本部若者・学生事務局の玉元三奈美事務局長が参加する。 ツアーではジアデマの沖縄文化センターで寝食を共にし、イベントにも参加する。また、今年7月にブラジルで開催予定の「第1回若者ウチナーンチュ大会inブラジル」の企画や運営についても、南米の若者たちと話し合うという。 開催国として伯国では、ブラジル文化及び沖縄文化のそれぞれの特性を体験できるようにサンバのワークショップ、琉球舞踊、空手、エイサーが催され、その他にも自然環境、ブラジル文化又は日本移民に関するツアーが組まれる予定。 また、沖縄の玉元事務局長らは同ツアーの期間中、パソコンを使って沖縄の地理や文化を説明するなど計画している。与那嶺真次沖縄県人会会長は「よその国では若い子が仕切っていて年寄りはいない。伯国はホスト国だが、しっかりやってくれている若者に任せている」と話した。 2012年1月13日付
県立高校入学試験問題に振り仮名 富山県教育委員会は今年の県立高校の入学試験から、日系子弟ら外国人受験生の入試問題に振り仮名を記載することを決めた。対象となる外国人受験生は、志願する時点で日本への入国から6年以内であることが条件。振り仮名の記載を希望する受験生は、入学願書を提出する際に申請書を添える必要がある。 同県教委県立学校課高校教育係の土肥恵一指導主事によると、申請の際は中学校で生徒及び保護者に「外国人特別措置」の希望の有無を確認し、手続きなどについて説明を行う。 県内にある全日制、定時制の県立高等学校の全学科・コースの入試が対象となり、国立富山高等専門学校は該当しない。このような高校入試における配慮は、日本国内で日系人らが集中している8府県で行われている。 近年、同県では漢字を使用しない国からの外国人在住者が増加。その子どもたちが進学する際、漢字の読み取りが困難であることが足かせとなり、問題を解けないことが補習などを支援するボランティア関係者から心配されていた。 2010年9月に鹿熊安正氏が代表を務めていた富山県南米協会、富山県海外移住家族会両団体が県教委に要望を提出、「外国につながる子どもたちを考える会」(米田哲雄、山﨑けい子両代表)も外国人保護者説明会を含む特別措置を要望していた。 土肥主事は本紙の取材に対して「県内在住の外国籍生徒が自らの希望と適性の下、意欲を持って高校へ進学してほしい」とコメントしている。 2012年1月13日付
ニッケイ新聞 2012年1月12日付け 土曜日(14日) 華道池坊新春初生け、午前10時、レストラン新鳥(Alameda Campinas, 600, Jd. Paulista)◎文協・児童絵画教室作品展示会、文協ビル15会議室(Rua Sao Joaquim, 381, Liberdade)、日曜日も。 日曜日(15日) 茶道裏千家・初釜新年会、午前11時半、ホテル・インターコンチネンタル・サンパウロ(Rua Alameda Santos, 1123)◎オールドボーイ野球大会(72歳以上)、午前8時半、ボンレチーロ球場
ニッケイ新聞 2012年1月11日付け 滋賀県人会(山田康夫会長)は15日午後12時半から、聖市アクリマソン区の同県人会館(Rua Bras Cubas, 415)で開く。 一品持ち寄りで、会員以外の参加も歓迎している。 参加の場合は、同会(11・5571・9659/5575・3241)まで連絡を呼びかけている。
ニッケイ新聞 2012年1月11日付け ブラジル岐阜県人会(山田彦次会長)は昨年11月27日に開かれた臨時総会で、老朽化を理由にブエノ・デ・アンドラーデ街446番に建つ同県人会館の売却を決定した。 今後は総会で権限を委託された理事会が売却先や時期を決定するが、移転先の土地購入や新会館建設の目処は全く立っていない。 山田会長は「県人会活動の在り方を決めるきっかけになる良い時期」としながらも「全ては会員との議論で決めること。事務所のみを借りて運営する可能性もある」とも話した。 現会館は100年以上前に建てられた民家を76年に購入、増改築を繰り返してきた。しかし、昨年1月の長雨以降、破損した下水管から水が漏れ出したことで地盤が緩み、建物が傾いて壁が崩れるなど、使用に耐えないと判断した。 「こんな古い会館では日本からも人を呼べないし、若者が寄り付かない。全会一致で売却が決定された」(山田会長) 09年10月の臨時総会には現会館を取り壊し、同じ場所に新築することを前提に建設計画を策定。母県でも任意団体「ブラジル岐阜県人会を応援する会」が発足、資金集めを行ってきた。 だが、08年の経済危機が長引き難航、昨年4月開始予定だった資金カンパのキャンペーンも東日本大震災発生のため見合わせとなっていた。 「わずかでも県から補助金を受けているのであれば、ただの親睦団体であってはならない。日本語を中心とする文化の継承も県人会の責務」と力を込める山田会長だが、その基盤となる会館の売却により、県人会の方向性に大きな決断を求められることになりそうだ。
ニッケイ新聞 2012年1月11日付け 東日本大震災から、あと2カ月でちょうど1年を迎える。コロニアが中心となり、約6億円(本紙調べ)の義捐金を送ったことは記憶に新しい。予定される1周年ミサでは、追悼はもちろんだが、記憶を風化させず、これからも続く〃祖国〃の復興支援を広く呼びかける重要なタイミングともいえる。しかし―内外の関心を呼ぶような支援イベントはおろか、追悼ミサの主催団体もはっきりしておらず、新年早々、コロニアの足並みは揃っていないのが現状だ。 追悼式典のため、5千レアルの予算を組んだ県連。開催場所は宮城県人会館に決まっている。しかしどうも話が妙なのだ。 昨年11月の県連代表者会議。宮城、福島、岩手各会長の同意の上で、県連主催による法要を行なうことを承認。中沢宏一会長(宮城)は「昨年同様、ぜひ会館を使ってほしい」とその場で申し出たという。翌月の代表者会議で、全体の総括は園田昭憲会長、実行委員は木原好規(和歌山)、山田康夫(滋賀)の両会長に加え、東北3県と千葉、茨城、青森の計8県の会長が就任した。 ところが、先月あった第1回会合に中沢会長が出席しなかったことから、委員らの困惑が始まった。 山田会長は「事務局から電話で連絡があったはず。千葉、青森の各会長は所用で欠席するとの連絡があったが、中沢会長からはなかった」と首をひねる。 不在ながらも、実行委員長として中沢会長の名前が挙がったようだが、開催場所が宮城なのだから、具体的なことは何も決まらず、次回に持ち越された。 中沢会長にぶつけると「そういう会合があったことも知らない。8人の実行委員が呼ばれたことはまだないのでは。連絡の行き違いで私が行かなかっただけかもしれないが」と部外者然とした口調で、気にもしていない調子。 こうしたことから園田会長は「文協から声がかかれば、宮城県人会ではなく大講堂でやるんだけど…」とため息を漏らす。 さて、自称〃日系社会の代表機関〃である肝心の文協はどうなのか。たっぷりと2カ月の休暇を楽しみ、こうした決定をすべきだった評議員会(12月10日)の2日後に帰国した木多喜八郎会長は、忘年会、新年会に忙殺されたのか「年末年始は忙しかったのでそろそろ」と準備の気持ちはあることを示した。 「県連は県人会の主催でやると言っているようだが、5団体が共催でやるべきだと思う」と珍しく自分の意見を述べつつも、どういう形で―との質問には「みんなで検討する」といつもの調子に落ち着いた。 何とも頼りないが、御三家の一角を成す援協の菊地義治会長は「5団体合同でミサや義捐金活動など支援活動に取り組んできた。当然今年も一緒」との考えを示した上で、「文協主催でやるのか、被災県人会主催でやるのか…よく分からない」と全く状況を知らないようで、かつて会長を務めた岩手県人会とも連絡はない様子だ。 1周年ミサの準備が本格化するのはいつになることか。
ニッケイ新聞 2012年1月11日付け 園田会長によれば、「非公式の場ではあったが、そもそも震災一周忌法要の挙行を言い出したのは中沢会長」だとか。しかし中沢会長は「役員会で決まったようですね」。代表者会議で申し出たという会館提供についても「そういう提案があったので…」とノラリクラリ。日本語で話しているはずなのだが、これが東北と九州の違いなのだろうか。といえば、東北人は怒るかも知れない。 ◎ 滋賀の山田会長によれば「日本祭りと同様、毎日新聞社提供の写真展示、NHKの映像の放映などを考えている」という。もちろんそれもいい。だが、義捐金活動を含めコロニアの存在感をブラジルはもちろん、ブラジル駐在の日本メディアを通じ、日本に示す好機であると思うのだが…。 ◎ 昨年の東日本大震災の文協での追悼ミサは5団体と総領事館共催、同日夕方に宮城県人会館であった法要は被災県人会の共催によるものだった。趣旨や思いも違うので別々でやることに異議はないのだが、トンチンカンだったのは文協の方。日本政府代表のはずの大部一秋総領事がコロニア代表としてあいさつ。某副会長の案らしく、何故か尺八が吹かれ、会場には異様な雰囲気が漂っていた。今回は気をつけて欲しいもの。
Escrito por Célia Abe Oi Qua, 11 de Janeiro de 2012 09:58 Na tarde do dia 8...
中沢、小山、菊地3氏が協力 聖市(ジルベルト・カサビ市長)は20日午前10時半から、同市リベルダーデ区タグア街で桜の植樹を行った。日系社会からも日伯援護協会の菊地義治会長、ブラジルニッポン移住者協会の小山昭朗会長、ブラジル宮城県人会の中沢宏一会長らが中心となって協力を呼びかけ、当日は約20人の日系団体代表者やボランティアが集い、今年最後の植樹を行った。 中沢会長は「ことしは70本以上植えた。いい活動ができている。来年も続けていければ」と話した。聖市役所が環境整備のために推進している緑化運動「リベルダーデ・ベルデ」では、6月中旬から聖市リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街やファグンデス街を中心に桜の植樹を行っている。 また、日系団体をはじめとして韓国、中国、台湾などの団体も積極的に協力しており、東洋街を挙げての一大プロジェクトになりつつある。さらに桜の植樹は街路樹だけではなく、8月1日にはガルボン・ブエノ街沿いにあるニッケイマンションの中庭に植樹。周辺住民にも理解が広まっている。 植樹後、参加者らは宮城県人会館の屋上で、植樹した桜の花を使ったさくら餅をほお張り、「新たなリベルダーデ名物になるかも」と言いながら盛り上がった。 2012年1月10日付
奥野ともえさんが昨年訪日高岡市の小学校で5か月間研修 聖州と友好提携を結んでいる富山県が2009年度から実施している「多文化共生推進研修員受け入れ」制度で、昨年7月末から同12月までの5か月間、同県で研修を行った奥野オールダリアともえさん(49、2世)が任期を終え帰国し、6日に富山県人会(市川利雄会長)会員らが催した報告会に出席した。奥野さんはブラジルの教育現場で21年間の指導経験を持つ。デカセギ日系人など外国人の多い同県高岡市の小学校に派遣され、外国人児童や教育現場が抱える問題に直面した。帰国して間もない奥野さんに日本で見聞した5か月間を振り返ってもらった。 今回が3回目の実施となった同制度は、日系人の多い同県高岡市の小中学校へ聖州から選出された教育経験のある人材が配置されるもの。日本の教育制度を知り、教育現場で外国人児童に対する学習指導を行うことを目的としており、これまで毎年1人、計3人が派遣されている。 奥野さんは聖州サンジョゼ・ドス・カンポス市の小学校で教鞭を執る教諭。ブラジルで定年を迎えることを望んでいるため、この時期の研修が現役で行ける最後の機会だと考えた。そこで11年度の研修生として名乗りを上げ、昨年1月に派遣が決定した。 奥野さんが派遣されたのは同市立野村小学校。全校児童約800人のうち約30人が外国人。その多くがデカセギのため日本へ来たブラジル国籍の日系人子弟だった。 同校では、日本語の習得度が低いため年齢に相当する学年の授業についていけない外国人児童向けの時間割が組んである。その時間割にある「日本語指導教室」の時間は、外国人児童二十数人が集まり学年の下の教科書で学習する。所属する学年の学習内容の理解を目指すが「付いていけず、追いつくのは難しい」。 奥野さんによると同小学校に通う児童の家族は、家庭でポルトガル語を話す。小さな子どもの中には、会話ができてもポルトガル語の読み書きができない子もいるという。「そういった子はブラジルへ戻っても大変だと思う」と悲しそうな表情を浮かべた。 また家庭でポルトガル語を身に付けた場合、難しい語彙(ごい)を理解できないという落とし穴があると指摘した。指導した児童の中には、奥野さんがポルトガル語で話しても「Não entendi」と返す子がいたという。 そのほか、日本語、ポルトガル語どちらも十分に話せない男子児童がいた。彼は自分の意思を伝えられず相手の言うことも理解できないため、どうしたらいいの か分からずイライラした素振りで暴れることもあったという。奥野さんは「言葉をきちんと知らなければこうなる、という現状を間近で見た」と振り返った。 研修期間中は、毎日午前8時から午後5時まで同校で勤めた。学校で過ごす時間以外にブラジル人家庭を訪問し、宿題の相談に乗ったこともある。 「親は宿題のやり方を知らない。教え方を実際に示して伝えた」とブラジル人児童の家庭環境も学習の理解に影響していることを説明した。 研修が始まって日が浅い頃、奥野さんは4年生のあるブラジル人児童に「私が帰国するまでに九九を覚えるように」と伝えた。本来、九九は小学2年生の学習内容に含まれている。その児童は最初九九を学ぶ姿勢が見られなかったが、頑張って九九を暗記したという。 帰国が迫ったころ、日本人の児童から「奥野先生のことを一生忘れない」と言われたことが印象に残っているという。指導したブラジル人児童は「ブラジルに帰ったら、私たちのこと忘れちゃうね」と寂しそうに言った。 そんな児童へ奥野さんは「日本語で手紙を書くから勉強しなくちゃいけないよ」と言い残し帰国した。「学校は新学期が10日に始まるんですよ。今週頑張って書かなければ」と児童の顔が浮かんだのか、日本を思い出したようだった。 2012年1月10日付
ブラジル福島県人会(小島友四郎会長)は29日、2012年度総会を開催する。第1次招集が午前10時。第2次招集が午前10時半。場所は同県人会館(聖市リベルダーデ区グロリア街721番)。 議題は昨年度事業および会計報告、今年度事業計画および予算案審議など。終了後は新年会を催す。会費は30レアル。新年会参加希望者は事前に連絡が必要。 同県人会は今年、県人会創立95周年を迎えるが、東日本大震災で甚大な被害を受けた母県に対する招待は考えていない。本紙を訪れた曽我部事務局長は「予算も自分たちで獲得していかなければならない。今年、喜多方ラーメン祭りは3月と10月に2回開催する予定だ」と話した。問い合わせは同会(11・3208・8499)まで。 2012年1月10日付
富山県が実施する「多文化共生推進研修員受け入れ」制度で昨年訪日し、5か月間日本で過ごした奥野さんは年末京都へ小旅行に出かけた。清水寺でポルトガル語を話す人がいたので声をかけるとブラジル人だったという。「金閣寺にはスペイン語を話す人もいたので外国からの観光客が多いのだとばかり思っていた」が、翌12月20日はサッカーのトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)決勝戦。「祖国からサッカー観戦に訪れたのね」と納得。同大会の日程を把握していなかったという奥野さんは、日本にいながらブラジル人のサッカー熱にびっくりしたという。 ◎ また、昨年夏を2回経験した奥野さんは「汗をかくのに日本ではどこへ行くにも化粧をしなければいけないので困った」と日本の印象を話した。研修先の小学校では女子バレー部の練習風景に驚いたという。「大人が行う程厳しい練習だったが、真面目にボールを受けようと取り組んでいた。監督も子ども相手だからといって力を抜かない」と練習に励む同部の姿を回想し、17年前日本へ技術研修へ行ったという富山県人会員の北谷セルマ美恵子さん(40、3世)と「何でも1位を目指さなければならず、競争力が強い」と日本の精神を語り合っていた。 2012年1月10日付
宮城県人会(中沢宏一会長)は恒例の「金曜親睦会」を13日から再開する。同県人会の相沢光子事務員によると、同会は毎年1月の第2金曜日から催しており、今年は例年通りの日程で行う。「金曜親睦会」は、毎週金曜日午後6時から同県人会館(聖市リベルダーデ区ファグンデス街152番)の屋上で開かれる。 2012年1月7日付
ニッケイ新聞 2012年1月6日付け 岩手県人会が発行する会報「岩手県人会ニュース」の176号(12月発行)から、小紙と同様にルビが振られるようになった。会員の約3割が二、三世。もちろんポ語欄もあるのだが、漢字以外は読める人が多いこともあり、二世役員の強い要望で始めたという。千田曠暁会長は「作業は大変ですが、日本語の啓蒙の意味もある。少しでも親しんでもらえれば」と話している。
約80本の桜を各通りに植樹 「東洋人街で花見をしよう」と平成の「花咲か爺さん」が頑張っている。昨年6月から数回にわたり、聖市の東洋人街リベルダーデ区で街路樹として桜の木が植えられた。本紙でもその都度報じてきたが、「誰がやっているの」「どこに植えたの」との質問も多い。植樹された桜はまだ、2メートル足らずで桜並木と呼ばれるまで10年以上はかかりそうだ。この息の長い運動を追ってみた。 同計画は元々、2008年の日本移民100周年祭の事業として聖市役所が立案し、レストラン街で知られるトマス・ゴンザガ街が候補地として挙がったという。聖市環境教育課係長のアレシャンドレ・シュッチ氏が具体化しようとしたが、政治的な圧力で実現できなかった。 昨年、聖市が進める環境整備のために推進している緑化運動の一環としてリベルダーデ区の街路樹整備「リベルダーデ・ベルデ」が策定された。 シュッチ係長は、移民100周年時に実現できなかった桜の植樹を考えたものの予算が少なく、頓挫していた。そのことを知ったのが、宮城県人会の中沢宏一会長だった。発想力と行動力に定評のある中沢氏は、かつて桜の植樹を一緒に展開した小山昭朗ブラジル・ニッポン移住者協会会長、菊地義治サンパウロ日伯援護協会会長に相談した。昨年6月のことだった。 この3人は03年の戦後移住50周年記念式典を実現させた三羽烏。記念事業として2500本の桜をサンパウロ大学構内はじめ各地に植樹した実績があり、即座に行動に移した。 「時期的に桜を移植するには遅かったため、各方面に相談する時間的余裕がなく、3人が発起人となり、桜の苗木購入の費用はそれぞれが負担した」と振り返る。 用意された桜は、ヒマラヤ桜、ゆきわり桜、沖縄桜で、最初に小山、菊地両氏が用意したヒマラヤ桜約30本はリベルダーデ大通り、サンジョアキン街に植えられた。すでに、新芽が吹いており、根付くかどうか心配されたが順調に生育しているという。中沢氏が用意したゆきわり桜、沖縄桜は35本。宮城県人会館のあるファグンデス街に植えられた。 そのほかにもバロン・デ・イグアペ街5本、タグア街5本、グロリア街1本。そして、ガルボン・ブエノ街に面したアパートの庭にも2本の沖縄桜が植えられている。 街路樹として植樹されるのは昨年末で一段落しており、今後は管理が問題となる。植樹に関しては市役所が穴掘りや植樹場所の選定などを行ったが、管理まで行き届かないため、中沢氏は、それぞれの街路の住民や関係者を巻き込んでいくことを考えている。 最も多く桜が植樹されたファグンデス街は、苗木の青葉が真夏の太陽に照らされ、すくすくと育っている。今年6月から7月には花を咲かせるが、見上げるような桜並木に育つまで10年以上はかかるという。 2012年1月6日付
【大中和之マリンガ支局長】熊本県人会マリンガ支部(安永修道支部長)は、同支部創立50周年記念式典を昨年12月18日にマリンガ西本願寺で行った。会場には来賓、会員など約80人が出席し、先亡者法要が行われた。 続いて、最高齢者片山マツミさんをはじめ80歳以上の高齢者に表彰状、記念品が贈られ、会員の長寿を祝った。式典終了後、各自一品持ち寄りで昼食会が開かれ、1年を振り返るとともに今後の支部運営などを話し合った。午後からは、ビンゴ、カラオケ大会などで楽しいひと時を過ごし、午後4時過ぎに散会した。 なお、同支部の役員は次の通り。会長=安永修道、副会長=沿道修、黒田キヨ子、事務局=片山フジ子、嘉悦タカオ、会計=平田テル子、高橋アキオ、理事=源田愛子、相談役=田ノ上又男。 2012年1月6日付
