大部在聖総領事の発案により
在サンパウロ総領事館の大部一秋総領事の発案により、文協、県連、援協、日伯文化連盟、商工会議所の日系5団体の副会長と事務局長などが集う懇親会が、先月末に聖市内で開催された。懇親会は、日系団体間の横のつながりをより強固にすることを目的とするもので、昨年から話題に上っていたものだという。今回の懇親会はあらかじめテーマを設けて協議するようなものではなく、懇親が目的。出席者によると「初回なので顔合わせの意味があった。雑談の中での意見交換が主だったが、年々知名度を上げ、収益も上がっている県連主催のフェスティバル・ド・ジャポンなどについてオールジャパンで取り組んで行こうという意見もみられた」という。今後は3か月に1度のペースで交流を重ねていくという。
懇親会には総領事館側から小林雅彦首席領事、成田強領事部長、鈴木暁領事、関口健治領事、佐々木真一郎副領事の5人が出席し、日系各団体からはそれぞれ2人が参加した。
文協からは山下譲二副会長と清水オリジオ評議員会監事、県連からは本橋幹久副会長と松本ワルテル事務局長、援協からは毛利連、坂和三郎両副会長、日伯文化連盟からは平井ロベルト・ヒデオ副理事長と沢里ジョルジ事務局長、商工会議所からは天野一郎日系社会委員長と平田藤義事務局長が臨席した。
冒頭、懇親会の趣旨について小林首席領事から説明があり、「大部総領事の発案で日本進出企業と日系団体がさらに交流を持つ機会を作っていきたいという思いで、今回は懇親会を開催した」といった内容の話があったという。
初回の会合ということもあり、出席者は自団体の紹介などを行った上で、今後の日系社会のあり方や日本語継承などについて意見交換した。
本紙の取材に対し、出席した県連の本橋副会長によれば「フェスティバル・ド・ジャポンについてはオールジャパンで取り組んで行こうといった意見もみられた」という。坂和援協副会長も「私も個人的にそういう気持ちはある」と呼応した。
商工会議所の平田事務局長は「各日系団体にはそれぞれの役割があり、定款にうたわれた目的を持っている。その上で、一つになって横のつながりを密にしていくのは大変意義のあること」と懇談会に対する商工会の解釈を示した。
また、日系団体について商工会議所からは「会館などを個別に持つことで財政を逼迫(ひっぱく)させていないか」ということや、日系人子弟の日系進出企業での活用については「日本語能力がもう少し必要なのでは」といったやり取りもあったという。
逆に日系団体からは、駐在員の家族の語学研修に「日伯文化連盟を活用するのはどうか」といった提案もみられたようだ。
参加者の一人は「今回の会合はノーネクタイで行われ、懇親が主な目的。何かを決定するといったものではなく自由闊達(かったつ)な意見交換が行われ大変よい雰囲気だった」と感想を述べていた。
今後は領事館の音頭で3か月に1度のペースで行われ、継続した開催を目指していく。
2012年2月7日付
