県人会最年少会長が誕生
新会長に38歳の小松ジェニー氏
愛知県人会は12日、同県人会館で定期総会と新年祝賀会を開催し、新会長に38歳の小松清香ジェニー氏が決定した。小松会長はこれまでの4年間、副会長として豊田瑠美前会長を支えてきた。同県人会では2世会長が3代続いており、新執行部の約半数が女性の役員となる。就任あいさつに立った小松会長は涙ぐみながら「愛知県人会は他の県人会からうらやましがられる県人会だ。4年間副会長として、たくさんの人に支えられてきた。私は2歳の子どもの母親でエンジニアとして働く女性でもある。これからはママイ(母親)の目線で、家族に優しい県人会にしていきたい」と自らのビジョンを掲げた。
本紙の取材に対し小松会長は「愛知県人会は事務局が素晴らしい。私は2歳の母親で、現在2人目がお腹の中にいる。到底私一人では何もできない。事務局や役員の皆さんの協力がなければ会長職を引き受けることはできなかった」と流ちょうな日本語で答えた。
小松会長は、県費留学生として1997年に兵庫県の流通科学大学に留学。2002年には文部科学省のプログラムで京都大学大学院に通い、修士号を修得。現在はエンジニアとして多忙な日々を送っている。
就任あいさつで流した涙の理由については「4年間の副会長時代を思い出し、楽しいことと悲しいことが混ざり合って涙になった。また、県人会の会長に選ばれて光栄だという気持ちもあった」と述べた。同県人会は羽田宗義氏、林アンドレ氏、伊藤アンテノール氏、豊田瑠美氏など歴代の会長らが脇を固めて、若い新会長を支えており、小松会長は「新しいことにもどんどん挑戦できる環境」と感謝の意を示した。
また、総会で前会長として最後のあいさつをした豊田氏は「愛知県人会の婦人部は頑張り屋。すべての県人会の中で一番だろう。青年部も新たな会長にも力添えしてほしい」と会員を鼓舞。豊田氏によると「現在も過去の県費留学生などが県人会員として入会してくれて、会員が増えている」という。
さらに、同県人会は子どもを中心に据えた新たな絆を紡ぐ取り組みを開始。この取り組みは豊田前会長が発案し小松新会長が実行委員長となり実施し、「家族で日本語」という子育てイベントを成功に導いた。イベントでは日本昔話の読み聞かせや口腔衛生教室、チャンバラ劇の上映など子育て世代の要望に応え、これまでの県人会になかったイベントは各方面で話題を呼んだ。今年度の開催(8月19日)も総会で決定され、さらに大きな催しとなるとみられる。
このほか総会では11年度事業報告と12年度事業計画を承認し、11年度会計報告と12年度予算案審議も可決された。11年度の支出は13万8607・92レアル。12年度への繰越金は9501・68レアル。12年度予算は14万7200レアル。
同県人会は収入のほとんどを県人会館のサーラや駐車場の貸し出しで捻出しているが、会館のINSSの支払いなどで財政の立て直しは急務とされており、昨年一時期は会館の売却のうわさも上がった。小松会長は「県人会の雰囲気は家族のようなものにするが、運営に関してはシビアに考えなくてはならない」と表情を引き締めた。
2012年2月16日付
