公益財団法人オイスカは、東日本大震災復興を目的とした海岸林再生プロジェクトに取り組んでいる。同法人副理事長でプロジェクト最高責任者の渡邉忠氏が11日から来伯。13日、津波で失われた宮城県名取市のクロマツ林を再生する計画への協力呼びかけのため、中沢宏一宮城県人会長とともに来社した。
渡邉氏によると、東日本大震災では3600ヘクタールに及ぶ600万本のクロマツが被害を受けたという。同計画では10年かけて100ヘクタール50万本を再生し、10億円の寄付を国内外から募る。
同計画は、震災発生1週間後の昨年3月17日にオイスカが日本の林野庁に申請し、すでに宮城県人会が昨年12月に3万レアルを寄付しているほか、米系のウォール・マート(600万円)や英国系保険会社などからも寄付金が届けられている。
渡邉氏は「目標額の10億円は名取市に渡すだけではなく、クロマツの種や苗を育てる同市の人々、特に女性たちの労賃として渡したい」と震災で職を失った人々の支援も考慮している。また、クロマツは成木になるまで約30年かかると言われており、「次の世代への贈り物となれば」(渡邉氏)と話している。
中沢会長は「このプロジェクトがモデルケースになって、岩手や福島にも広がってほしい」と期待感を込める。
渡邉氏は今年6月に開催される「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」にも出席し、同計画をアピールする考えだ。そのため、15日からリオ入りして同会議組織委員会関係者との話し合いなどを行い、パラグアイのイグアスー移住地訪問( 17日)の後、20日にはニューヨークの国連本部でも打ち合わせを行う。
同プロジェクトの概要はウェブサイト(www.oisca.org./kaiganrin/)で見ることができる。
なお、ブラジルでの寄付金の振り込み先は宮城県人会(電話=11・3209・3265)まで。
Associação Miyagui
Kenjinkai do Brasil
Banco Bradesco
Agencia:0131-7
Conta Corrente:120459-9
2012年2月17日付
