岐阜総会で山田会長が12期目続投
「これからの県人会の活動をどう進めていくのか」―。岐阜県人会の2012年度定期総会が4日午前10時半(第2次招集)から聖市アクリマソン区の同会館で開かれ、役員改選で12期目の長期続投が決まった山田彦次会長は、出席した約20人の会員に対して冒頭の言葉を投げかけた。老朽化のため昨年11月下旬に会館の売却を決定したが、新会館建設など今後の方向性は決まっていない。来年は岐阜県移民100周年・県人会創立75周年を迎える中、県人会員一人一人の意識が問われそうだ。
総会では先没者への黙とうの後、山田会長があいさつ。「この場所での総会は今年が最後。会館を修理をしても難しいとの判断から今の場所で会館を新築することは不可能になった」とし、昨年11月27日の臨時総会で会館売却について出席者全員一致で承認したことを改めて説明した。
岐阜県からも「仕方のないこと」と了承を得ているとし、山田会長は「今後の県人会の在り方を各人に考えてもらい、日本及びブラジル社会にどう向き合っていくのか、どうすれば若い人にバトンタッチできるのかなど具体的な話として提案していただきたい」と語気を強めた。
11年度事業報告は、毎月の会報でも各会員に配布報告されているとし、拍手で承認。11年度会計報告では、会計理事から会館購入者の身元調査として支出の「会館建設費用」の項目で4720・95レアルが計上されていることが説明。その上で前年度繰越金(1万831・48レアル)を含めた収入が15万9646・17レアル、支出9万2485・94レアアルで、6万7160・23レアルが次年度に繰り越されたことが発表、承認された。
監査意見発表と承認に引き続き、12年度事業案では今月18日の定例理事会で「岐阜県移民100周年、県人会設立75周年準備委員会」発足の検討が行われることや、9月22日から開催される「岐阜国体」ツアーなどについて触れられた。
また、昨年末から開設された県人会のウェブサイトについても会員への積極的協力が求められた。
12年度予算案については、10万8500レアルが承認された。
役員改選では現執行部が引き継ぐ形で承認。山田会長は「ここ数年、会長はやりたくないと再三話してきたが、来年の岐阜県移民100周年を迎える大事な時期に(会長を)やりたくないと言うと混乱を招く恐れがある。ただ、会長というのは大変な負担となり、役員たちも100%自己負担している。現在の日系社会は『俺とは関係がない』との考え方が強く、責任を負うという部分が薄い。今後、我々の県人会は難しい物事を決めていかなければならない」と述べた上で、会員への積極的な協力を求めた。
なお、12年度県費留学生として、南大河州ポルト・アレグレ市在住のルマ・キヨコ・カルデイラ大野さん(24、3世)が紹介された。
新役員は次の通り(敬称略)。
会長=山田彦次。副会長=青山高夫。書記=浅野悟。会計=原田敏彦。監事=金子亨資、山名倶子、伊藤パウロ勉。補充監事=安田正子、吉村マルセロ。
2012年3月10日付
