1万人署名や被爆者協会との交流も
核廃絶と平和な世界の実現、東日本大震災及び福島原発事故の現状報告などを目的に、今月27日から5日間にわたって日本の高校生平和大使3人が来伯する。同大使は1998年から国際連合(国連)をはじめ各国に派遣され、これまでに70人の高校生が平和活動を行ってきている。今回は特に、昨年3月の東日本大震災発生により被災地である岩手県出身の高校生を含めた3人が派遣されることになった。一行は聖市のブラジル被爆者平和協会(森田隆会長)、伯国高校生との交流や「1万人署名活動」などを行う。
高校生平和大使は98年、インド・パキスタンの核実験を機に核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴え、原爆が投下された広島、長崎両県被爆者の声を世界に届けることを目的に毎年、国連に派遣。同平和大使の活動の一環として「高校生1万人署名活動」が開始され、これまでに69万人分の核兵器廃絶を願う署名が国連に届けられたという。
ブラジルからは、2007年に第10回高校生平和大使として2人のブラジル人高校生が国連欧州本部に派遣されている。また、過去3回にわたって日本の高校生が来伯し、ブラジルの被爆者との交流や7月のフェスティバル・ド・ジャポンでの署名活動などを行ってきた。
昨年は東日本大震災を機に、国際社会への支援要請と感謝の気持ちを伝えるため、岩手県内の高校生2人が平和大使として国連欧州本部を訪問している。
今回は、同震災により、広島、長崎の高校生とともに福島原発事故や被災地の状況を広く世界に伝えるため、被災地である陸前高田市高田高校の在学生を平和大使としてブラジルに派遣することが実現した。
来伯するのは、岩手県立高田高校2年の佐々木沙耶(さや)さん(17)、広島県立可部高校3年の下岡三都穂(みつほ)さん(18)、長崎県・活水高校2年の矢﨑栄里奈(やさき・えりな)さん(17)の3人。
一行は27日に着聖し、ブラジル被爆者平和協会会員たちとの懇談を通して在外被爆者の歴史を学ぶ。また、昨年7月に森田会長の平和活動貢献が認められて命名された「ETECタカシ・モリタ校」を訪問し、同高の生徒たちと交流を深める。
さらに、核兵器の廃絶と平和な世界の実現を目指す「高校生1万人署名活動」を実践するほか、震災被災地や福島原発事故の現状報告も行う。
2012年3月16日付
