日本週間など各種イベント協力も
【ベレン支局】パラー州内の各県人会が一つになり、新しい日系組織「北伯県人会協会」が1日、発足した。組織の世代交代で、日本語による母県とのコンタクトが困難になってきている現状から、同協会が煩雑な事務書類の代行や各県人会活性化のサポートをすることなどの趣旨の下に、今回設立された。初代会長には、山本陽三氏(北伯香川県人会会長)が選任された。
1日午前9時半からベレン市内にある汎アマゾニア日伯協会会議室で開催された会合には、北海道、福島、秋田、岩手、山形、群馬、栃木、静岡、山口、広島、香川、熊本、佐賀、宮崎など14県人会の代表者たちが各地より集まったほか、オブザーバーとして堤剛太同日伯協会事務局長、阪野真司在ベレン総領事館領事も出席した。
パラー州内で県人会としての機能を果たしている団体は、この日の参加県人会以外には福岡、青森、宮城、三重、神奈川程度のために、会合には80%近い県人会代表者たちが参加したことになる。
会の進行は、これまでの準備段階での世話人だった山本氏と越知恭子氏とで行われ、今回の組織発案までの経緯や趣旨が出席者に説明された。
続いて、新組織の発足を承認するかどうかの審議が行われ、幾つかの質疑応答が交わされた後、満場一致でこの案件が承認された。
次いで、会の名称をどうするかで幾つかの意見に分かれた。主な意見は、これまで準備段階で使用されていた「東部アマゾン県人会連絡協議会」をそのまま継続しようという慎重派と、新たな組織を作るなら対外的にも通用できる「北伯県人会連合会」レベルの規模にまで一気に持っていこうという積極的な案に分かれた。両者の意見交換が積極的に行われた結果、協議会と連合会の中間的な位置にある「北伯県人会協会」という名称が採用された。
なお、「北伯」という名称は「オールアマゾン」という意味合いで、実際に全アマゾン地域を管轄している県人会も存在するためにこの名称が付けられた。
今後の県人会協会は、定款の整備、非常勤事務局員の採用並びに事務局の設置(汎アマゾニア日伯協会事務所内に机を置く程度)、汎アマゾニア日伯協会が催す日本週間などのイベントへの参加協力など、具体的な事業計画作成を実施していく考えだ。
会合では、北伯佐賀県人会が「本年度県人会を作ったばかりなのでまず、自分たちの県人会内部を強化してそれから県人会協会へ参加したい」と今回の県人会協会への加入を見合わせた。一方でベレン福岡県人会が「今回の会合へは出席できなかったが、県人会協会活動には参加したい」と意思表示をしており、とりあえず14県人会でのスタートとなった。
このほか、北伯県人会協会の初代会長に山本氏(北伯香川県人会会長)、副会長に越知恭子氏(北伯広島県人会会長)、書記理事に宍戸次男氏(北伯福島県人会)が選任。そのほかの理事として島川尚三氏(北伯熊本県人会会長)、伊藤健治氏(北伯北海道人会会長)、平形宏氏(北伯群馬県人会群馬の森事務局長)らが出席者の互選で選ばれた。
2012年4月12日付
