ニッケイ新聞 2012年4月26日付け
パラー州内14の県人会(支部含む)が加盟する『北伯県人会協会』がこのほど誕生した。一世会員が高齢化で日本語での母県とのやりとりが困難になった会が多いことから窓口を一本化、事務局が新たに汎アマゾニア日伯協会事務所内に設置される。1日にあった初会合で正式発足した。活動資金は各会に分担金の負担を求める方針で25日の理事会で決定する。初代会長に選任された山本陽三氏(北伯香川県人会)は本紙の取材に「一世が少なくなっている今が設立最後のチャンス。日系社会の貴重な財産である県人会を二世に引き継ぐことが我々の役目。まとまることで県人会の活動も活性化できれば」と意気込んだ。
州内で実質的な活動をしている県人会は20あるが、ほとんどの連絡先は個人宅。一世の高齢化が進み、対応が困難になった県人会の増加を受け、統一組織の設立へとつながった。
加盟を決めたのは、北海道、福島、秋田、岩手、山形、群馬、栃木、静岡、山口、広島、香川、熊本、福岡、宮崎の14県人会。
協会顧問に就任した堤剛太氏(汎アマゾニア日伯協会事務局長)は「残る6県人会は、これから役員が直接訪問し、説得していく」と全会加盟を目標に置き、結束を強めていく考えだ。
会の名称は、準備段階で使用されていた「東部アマゾン県人会連絡協議会」と「北伯県人会連合会」の候補があったが、意見交換の結果、折衷案としてあった「北伯県人会協会」が採用された。
毎年、日伯協会が中心となって開催される七夕祭り(7月)や日本週間(9月)などイベントへの参加も積極的に進めていく考え。今年7月にサンパウロである『県連日本祭り』には、山本会長や越知恭子副会長(北伯広島県人会長)も視察のため来聖する。
汎アマゾニア日伯協会、アマゾニア日伯援護協会、アマゾナス日系商工会議所を〃ベレン日系御三家〃に挙げる堤顧問は「違う組織であっても会員は同じなので連携はとりやすい。4つめの大事な団体になることを期待したい」と話した。
「全コロニア活性化に」=県連園田会長も歓迎の意
「よくやってくれたと言いたい」―。そう喜びのコメントを寄せたのは、ブラジル日本県人会連合会の園田昭憲会長。
「広すぎるブラジルで北部の県人会をまとめる組織ができたことは非常に意味がある。サンパウロとの交流も含め、日系社会全体の活性化につながる」と歓迎の意を示し「県連の持つ46年の経験を伝え、国内だけでなく国際交流にも協力したい」と全面支援の姿勢を見せた。
