ニッケイ新聞 2012年4月26日付け
【信濃毎日新聞】長野県上伊那郡箕輪町のブラジル人学校「アウゴドン・ドセ」が、今月下旬に閉校する。授業料で運営しているが、景気低迷の影響で帰国するブラジル人が相次ぎ、園児、児童数が減少。半年ほど赤字が続いていた。子どもたちは今後、公立の保育園や小学校、別のブラジル人学校に移る。
アウゴドン・ドセは、校長の宮下・マルシア・トシエさん(40)が友人の子どもを預かったことがきっかけで2000年5月に開設。4年ほど前の最盛期は約60人が通っていたが、現在は2~9歳の15人。27日まで授業を続け、28日にお別れ会をする。
授業料は給食代込みで月3万3千円。滞納したまま子どもを通わせなくなった家庭もあるという。宮下さんは「ブラジル人は減る一方。悔しいけれど、それ(閉校)しかない」と説明する。
同校では、NPO法人「伊那国際交流協会」(伊那市)が今月、日本語教室を始めたばかり。小学4年のロドリゴ・サトシ・長野君(9)は、同協会が日本語教室を開いている箕輪町の長野日伯学園に転校する。「閉校は寂しいけれど、(学園でも)たくさん勉強したい」と話していた。
県国際交流推進協会によると、上伊那地方のブラジル人学校は現在アウゴドンを含め3校。これとは別に、伊那市にあった学校は2月から塩尻市の学校で合同授業を始めた。県国際課によると、同地方のブラジル人は07年12月に4717人だったが、11年同月には2157人に減った。
