日本文化普及貢献の10人が表彰
日系ブラジル連邦下院議員の西森ルイス氏が会長を務めている伯日議員連盟は、在ブラジル日本国大使館と共催で6月26日、ブラジリアの連邦下院 議会で移民104周年記念式典を開催した。当日は約200人が来場。式典では、日本文化の普及や促進に貢献したことが認められた日系人10人のうち、来場 した6人が表彰された。
同式典には西森下議をはじめ、大田イオランダ慶子、安部順二、高山ヒデカズ各日系下議や、三輪昭在ブラジル日本国大使、JICAブラジル事務所の室澤智史(さとし)所長らが出席した。
同式典では三輪大使、上田雅三連邦高裁判事、下本八郎元サンパウロ州議員、秋本満敏日伯農業開発株式会社副社長、嶋田巧パラナ日伯文化連合会元会長、水本エドアルド本紙会長の6人が表彰され、同連盟議員よりそれぞれ記念プレートが手渡された。
表彰者を代表して上田判事は、「伯国で貢献した我々の祖先に敬意を払うとともに、移民を受け入れてくれた伯国に感謝」とあいさつ。三輪大使は「苦労を重ね、伯国で信頼を勝ち取った日本移民は我々の誇り」と強調した。
また式典では、日伯国会議員連盟事務局長の藤村修日本国内閣官房長官から届いたメッセージも代読された。
出席した大田、安部、高山各下議はそれぞれ、「日系社会は常に発展しているが、その経緯や歴史を忘れずに子孫へと伝え、将来の日系社会をつくっていこう」と呼びかけた。
表彰を受けた嶋田氏(79、2世)は、パラナ日伯文化連合会会長などを歴任し、同地日系社会の結束に尽力。「こんな素晴らしい賞を私になんてもったいない。パラナの日系人を代表して受け取りました」と感謝を示した。
秋本氏(63、愛媛)はセラード開発などで農業に30年間携わり、近年は文協RURALの企画にも力を注いでおり、「このような機会で今までの努力が認められてうれしい」と話した。
また本紙水本会長は、「これからも日系団体と協力し、メディアの面から日本文化の普及を支えていきたい」と語った。
式典を企画した西森下議は「今回の表彰は数人に贈られたが、本当は日々の小さな活動に従事している何百万人もの日系人に贈られるべきもの」と述べ、各個人の貢献をたたえた。
式典には遠方からの出席者も多く、聖市からは園田昭憲県連会長が参列したほか、パラナ州から約50人が出席した。
団体を引き連れて参加したリーガ・パラナ日伯文化連合会の折笠力己知(りきち)会長は「これまでと違った移民の表彰が行われて良かった。パラナでも西森氏と協力して文化継承に力を入れていきたい」と意気込みを語った。
同式典は同19~28日の日本文化週間の一環で開催。式典後は文化週間の開会式も行われ、琉球国祭り太鼓の華やかな演奏が披露された。また、日本 文化週 間の会場では浮世絵や草月流による生け花の作品が並んだほか、東日本大震災後の復興の様子と東北文化を伝える写真の展示会も行われた。
2012年7月11日付
