きょうから恒例のフェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)が開幕する。15回も回を重ねるとマンネリ化は否めない。しかし、各県人会はそれぞれ工夫を 凝らし、活性化にはうってつけの催し物には違いない。今年の目玉は、なんといっても三菱自動車が展示する電気自動車だろう。この電気自動車は先月リオで行 われたリオプラス20に展示されたもので、会場で人だかりができた。日本でも300万円(約7万5000レアル)以上する代物で、ブラジルに輸入するとな ると1000万円(約25万レアル)程度にはなる。会場で試運転をするというから是非、見てみたいものだ▼
だが、こうした情報が主催者の県連からなかなか提供されない。今回始まったことではないのだが、広報体制が整っていないのだ。何年も前から改善を 求めているが一向に埒(らち)があかない。県連だけではない。県人会も同様だ。今回、三重県、福岡県から県庁を通して企業が参加する。だが、県連はおろ か、関係県人会から何の連絡もない。はるばる母県から金も時間もかけてやってくる人たちに対して失礼ではないか。日系コロニアは客のもてなし方法を忘れた のか。県人会が総出で郷土食作りに忙しいのは分かる。だからといって、母県から来る人たちの対応をおろそかにしていいわけはない▼
同祭りがより一層発展するためには、母県を巻き込み、各県の企業の出展を誘致することが不可欠だ。今回来伯した人たちが満足して帰れば、次回以降 企業や団体の出展増加に結びつく。反対に不満を持てば、県庁へクレームが入り、県庁も送り出しをちゅうちょする結果となる。県庁の担当部署の顔を潰せば、 県人会への影響も出てくるだろう。県人会の役員は考えるべきだ。県人会が対応できないのなら、県連もしくはフェスティバル・ド・ジャポン実行委員会内部に 日本から参加する企業、団体向けの部署を設けるべきだ▼
県人会の根幹に関わる事柄を我々外部の人間から指摘を受けるのは恥ずかしくないのだろうか。一昔前までは真摯に受け止める人たちがいたのだが、世代交代とともに県人会の良さも薄れているとしか考えられなくなっている。(鈴)
