姉妹都市提携40周年を記念して
【既報関連】サントス市は昨年、長崎県人会(川添博会長)と長崎市を通じて、同市内を走る路面電車の軌道事業者である(株)長崎電気軌道(松本容治社長)に対して、使われなくなった電車車両を寄贈してもらうことはできないかと打診していた。長崎市によると、同社の事業計画では2014年に現役を退く車両が出ることから、その車両をサントス市へ寄贈することがこのほど決定されたという。
長崎市は今年、サントス市と姉妹都市締結40周年を迎えるため、田上富久長崎市長をはじめ、同市の選抜少年サッカーチームなどが28日からサントスを訪れ、サントスFCのジュニアユースチームと交流試合を実施。28日に行われる記念式典で田上市長が、サントス市に対し電車車両の目録を手渡す。
両市を取り持った川添長崎県人会長は「うれしいの一言。交流が形となって現れた。サントス市民に長崎との交流をより知ってもらえ、両市の距離が縮まると良い」と喜んでいる。
サントス市では1950年代に庶民の足として活躍した路面電車が09年に観光電車(ボンデ・ツーリスチコ)として運行を再開しており、アメリカ、イタリアなどから寄贈された車両が市内を走っている。
発案者でサントス市議の中井貞夫氏は「輸送費や修理費などを含めて、長崎側の経費負担は一切ない」としている。
サントスの観光電車は、同市の文化遺産センターが2年かけて路線延伸工事を行い、観光用に運行再開したもの。電車は市役所前のマウアー広場周辺から30分ごとに運行されており、コーヒー取引所や旧サントス駅舎などを巡回。約5キロの距離を45分かけて回り、観光局のガイドが市内の観光名所を説明する。
ヨーロッパの雰囲気漂う古い街並みを見学する観光ツアーは、別名「生きた博物館(ムゼウ・ビーボ・ド・ボンデ)」とも呼ばれており、運転時間は毎日午前11時から午後5時まで(月曜運休)。
日曜の午前11時、正午、午後1時、同2時発の電車にはアコーディオンとギターの演奏サービスがあり、音楽を聴きながら街の周遊を楽しめる。運賃は大人5レアル(高齢者、学生、教師は半額)。
2012年8月18日付
