日本文化楽しむ人々でにぎわい 各国からの移民で形成されている人口約10万人の聖州サルト市で、18、19日の両日、サルト日伯協会(=アニブラス、寺坂クラウジオ雅延会長)と同市役所(ジョゼ・ジェラルド・ガルシア市長)の共催で、第5回サルト日伯祭りが開催された。両日とも天候に恵まれ、昼夜を通して多くの市民が来場。日系人の少ない同地で日本文化が紹介される数少ない機会とあって、日本食の出店には長蛇の列ができ、近隣都市の日系団体が出演した舞台では、演目が終わる度に歓声や拍手が起こった。 今回、舞台を囲む椅子や食事コーナーが満席になる程の人出でにぎわった同祭も、天気が崩れた3年前の第2回は来場者数約3000人に終わっている。今年は開催期間中、終日快晴となり、途切れることなく来場者が訪れ、日本食や伝統芸能などの日本文化を楽しむ人の姿が多く見られた。 アニブラスの坂上拓生評議員は「冬場でこんなに暑いのは珍しい」と晴れ渡った青空を見上げた。寺坂会長も「皆でてるてる坊主を作ったので、晴れて良かった」と笑顔で話した。 初日の18日午後8時からは開会式が行われ、日の丸が掲げられた舞台に小林雅彦在聖日本国総領事館首席領事、寺坂会長、坂上オスカル大吉副会長、ガルシア市長、ベニア・バルセーラ同市文化局長が登壇。そのほか、市外からも多数の来賓が参列した。 あいさつに立った寺坂会長は同祭の歩みを紹介し、遠方から駆け付けた来賓や後援企業に謝意を述べた。 式では、昨年に引き続き来場した小林首席領事に対して、アニブラスから記念プレートが贈られた。式の最後は赤い法被を着た小林首席領事とガルシア市長が「いち、に、さん」の掛け声で鏡割りを行い、晴れやかに幕を開けた。 坂上評議員によると、同市には日本文化を継承している団体がない。そのため同祭には、これまでイツーやインダイアツーバなど近隣の日系コロニアで活動する日系団体が協力してきた。今回は聖市やソロカバ、カンピーナス、ジュンジアイなどの団体が出演して会場を沸かせた。 18日に登場した心響太鼓(サンカエターノ・ド・スル)と気炎(きえん)太鼓(サンベルナルド・ド・カンポ)は、以前にも共演したことがあるという息の合った演奏を披露。来場者は迫力の太鼓の音色に聴き入り、演奏終了後の会場は喝采(かっさい)の拍手と歓声に包まれた。 今回、アニブラスは焼きそばと饅頭の店を出店。食事時は焼きそばの店の前に長蛇の列ができ、買い求めた来場者は具だくさんの焼きそばに舌鼓を打っていた。 アニブラスは、来年以降の同祭の開催場所を同市内チエテ川沿いにある野外劇場(Complexo turístico de Cachoeira)に移すことを検討している。同市民によると、同会場では独立記念日の9月7日から4日間、毎年フェスタを行っている。日伯祭りを開催 しているキンゼ・デ・ノベンブロ広場と比較すると、約2倍の広さだそうだ。 会場を移転することについて坂上評議員は、「店を出したいという人がもっと居るが断っている」と現状を説明し、「交通の便が良くなる上、下が公園になっているのでゆったりできる」と利点を述べた。 また、今年初めて行われたコスプレコンテストにはアニメや漫画、ゲームの愛好家が出場し、同祭を盛り上げた。入賞者は次の通り(敬称略)。...
