電車のハンドルを寄贈
【既報関連】長崎市と聖州サントス市は8月28日午前10時から、両市の姉妹都市提携40周年を祝う記念式典をサントス市役所応接室で開催した。式典には長崎市から田上富久市長や40年前に聖州に移住し、12年間をブラジルで過ごした鶴田誠二長崎市議会副議長の5人が出席。また、今回の記念行事の一環としてサントスFCジュニアユースと交流試合を行う長崎市の中学生選抜チーム15人も参列した。
長崎市は友好の証しとして2014年に長崎電気軌道(松本容治社長)の路面電車をサントス市に寄贈することが決まっており、今回の式典では電車のハンドルなどの部品を目録代わりに用意。田上市長が「両市の友好関係を未来につなげるために」と手渡すと、サントス市のジョアン・パウロ・タバレス・パパ市長は「こんなにうれしいことはない」と感謝し、両市長は握手を交わした。
この後、同市内のサーフィン博物館で両市が共催する原爆写真展のオープニングセレモニーが行われ、田上市長は「毎年、8月9日にサントス市民が集会を開いて平和を祈っていることに心から感謝したい。街同士が仲良くなる姉妹都市制度の目的は平和にある。一人でも多くの人に写真展を見てほしい」と訴えた。
会場には原爆の悲惨さを伝える約50枚のパネル写真が展示され、このうち15枚は今年新たに長崎市からブラジル長崎県人会に送られたもの。深堀中学3年の長谷川航太くんは「長崎で原爆の写真はたくさん見てきたが、改めてブラジルで見ると戦争は恐ろしいという気持ちになった」と話していた。写真展は今月2日まで開催され、サントス市公立学校の生徒らも平和学習に訪れる。両市は8月30日までサントスFCとの交流試合を行うなど親交を深めた。
このほか、田上市長は4日にリオ市長を平和市長会議の副議長として訪問。リオ市を南米の平和市長会議の活動拠点となるよう申し出を行う予定。
2012年9月1日付
