会場には、トレス・キャンパス長(40)をはじめ、同大国際事業総務係のマリア・カネバロロさん(53)、ソロカバ日伯文化体育協会の西原健一会長(62、2世)、梶山ルイス同副会長(50、3世)、谷川マリオ和彦ソロカバ市財務経済長官(64、2世)などが出席し、計約30人が来場した。
トレス・キャンパス長は、「鹿大とサンカルロス大の関係がより濃密になることを期待している」と笑顔であいさつ。続いて、鹿大生が日本文化について六つのグループ(桜島、アニメ、日本のスポーツ、日本の食文化、日本語、日本のトイレ)に分かれて英語で説明した。
「桜島」について発表した桂木唯尋さん(19、鹿児島)と亀之園智大さん(19、鹿児島)は、桜島の灰を実際に見せて紹介するなど、来場者の目と鼻を楽しませた。
「今すぐ使える鹿児島弁講座」というテーマで日本語を紹介した前田理都さん(19、鹿児島)と田畑未来さん(19、鹿児島)は、簡単なあいさつなどをポルトガル語と日本語、鹿児島弁、奄美弁の4言語で伝え、来場者全員に発音をさせて会場を盛り上げた。
また、西村知世さん(20、鹿児島)と草野真希さん(19、鹿児島)は、「日本のトイレ」についてウォッシュレットや音姫(※)を写真や動画を使って説明し、会場から終始笑いが起きていた。
日本側の発表についてカネバロロさんは「日本のスポーツには尊敬の念があり、素晴らしいと思った。また、鹿児島の方言が面白かった」と述べ、森林技術コースのブルーナ・ゴンサルべスさん(19)は「日本のトイレの機能には非常に驚いた」と語った。また、コンピューター科学コースの関満さん(21、2世)は、「鹿大生は楽しそうに発表していた」と満足した様子だった。
その後、計5人のサンカルロス大生が同大の学生生活や森林技術コースの概要、自分たちで会社を作るプロジェクトなどについて英語で発表。続いて、サ大生が鹿大生にソロカバキャンパスの研究室などを見せて回った。
岩元海美さん(20、愛知)は「私たちの英語が拙(つたな)かったです。彼らの英語力に感心しました」と話し、田代奈央(21、熊本)さんは「伯大生のプレゼンテーションでのボディランゲージを見習いたい」と反省。桂木さんも「彼らは自分たちで企業を作ったりしようなど、考え方が能動的ですごいと思った」と伯国の大学生の行動力に圧倒されていた。
同発表会で司会を務めたサ大の山地実准教授(49、3世)は「学生が日本文化を学ぶ良い機会だった。今後、研究などで長期的に来てほしい」とうれしそうに話し、加藤教授は「鹿大生の発表は特色があり、非常に良かった。ブラジルの学生に英語力の差を見せつけられ、良い意味のショックを受けていると思う」と述べた。
学生一行は午後からイパネマ国有林を散策し、同日夜は同大学でカポエイラを見学した。
(※)音姫は、自分の排泄音を他人に聞かれることを防ぐために、水洗音などを擬似的に発する音響機器。
2012年9月5日付
