執行部のずさんな計画運営が表面化
「細かな会計報告を作るべきだ」「本当なら幹部は責任を取るべきだ」――。成功裏に終わったはずの第15回フェスティバル・ド・ジャポンの会計報告を巡り、ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)の8月度代表者会議が紛糾した。同祭の関連事業として7月29日に聖市で実施した県連主催の第1回ロードレースの収支が記載されており、現時点で10万レアル以上の赤字が計上されたからだ。寝耳に水の各県人会長は執行部の態度に怒りをあらわにしており、今後の推移が注目される。
7月度会計報告では、第1回日伯ロードレース大会(前田ネルソン実行委員長)の支出が、収入の10倍を上回る大赤字(10万3267レアル)を出したことが明らかになった。この収支報告を見た出席者から疑問と怒りの声が上がった。
群馬県人会の内山住勝会長は「大会の明細な会計報告を別に作るべき。収入、収支が全く分からないから、私たちは納得できない」と話し、広島県人会の大西博己会長は「大会の予算は聞いていない。本当だったら、幹部は責任を取るべきではないのか」などと詰め寄った。
会議中に県連執行部が5月度代表者会議の議事録を確認したが、同大会の予算についての記載はなく、執行部だけで予算を決めた可能性が高いことが判明した。
園田県連会長は「内山会長のおっしゃる通りで、同大会の本会計と個別会計を両方作るべきです」と語り、山田康夫副会長(滋賀県人会長)は「執行部のミスでした。申し訳ございませんでした」と県人会長らに謝罪した。結局、7月の会計報告の承認は、あやふやのまま幕を閉じた。
会議後、県連執行部として同大会に携わった山田代表者会議長は「同大会は参加者がたくさん集まりイベントとしては大成功。でも予想以上にスポンサーが付かず、またイベント業者に依頼したために経費がかかってしまった」と述べ、来年同大会を実施するか未定だと話した。
◆ロードレース開催の経緯
県連は3月29日の代表者会議の席上で第15回フェスティバル・ド・ジャポンの関連事業として、6月24日に第1回日伯ロードレース&ジョギング大会を開催すると発表した。これは、今年の同祭のテーマ「共存する進歩と環境」に沿ったものをと、「MACPlan」社が企画を持ち込んだもの。大会には3キロ、5キロ、10キロのコースを設け、約3000人のランナーの参加を見込んでいた。
その後、詳細な理由が説明されないまま、開催日が7月29日に変更され、参加人数も半数の1500人に下方修正された。
ロードレース開催にかかわる費用の収支が明らかにされていないため、各県人会長も様子眺めするしかない。しかし、執行部が収支を明らかにすることを約束 しており、加えて8月分の収支も明らかになれば、赤字額はさらに膨れ上がると予想されることから、9月の代表者会議は荒れ模様になるとみられている。
2012年9月5日付
