夜空彩る七夕飾りに誘われて
【マット・グロッソ州クイアバ市発・川口裕貴記者】第2回マット・グロッソ七夕日本祭り(伊沢祐二実行委員長)が8月31日から9月2日までマット・グロッソ州の州都クイアバ市にあるパンタナルショッピングモール敷地内特設会場で開催された。同州と同市の後援で、会場には3日間で昨年の2倍となる約6万人が来場した。開催期間中、日中の気温は40度近くになり、夕日が沈んだ時刻から続々と来場者が増えだした。祭りは夜遅くまで行われ、満月の雲一つない夜空の下、七夕飾りが会場を彩り熱気に満ちていた。
同祭初日、午後7時半から行われた開会セレモニーには伊沢実行委員長、尾崎堯名誉実行委員長、州や市からの来賓をはじめ、中山雄亮在サンパウロ日本国総領事館副領事や県連から園田昭憲会長などが出席。それぞれがあいさつを行い、鏡割りで開催を祝った。
昨年初開催の同祭は、予想を大幅に上回る約3万人が来場。会場の同市サントス・ドゥモン広場は安全面や交通の面から運営が成り立たなくなったことを踏まえて、前回の約4倍の2万平方メートルの会場面積、駐車場も充実している今回の開催場所を選んだ。
会場には約50の飲食店と30店舗の企業ブースや売店が舞台を囲み、舞台前には400の客席が用意され、飲食店横にはテーブルが750脚並んだ。3日間とも午後10時ごろになると来場者数はピークに達し、用意された客席、テーブルともに満席となり、会場が手狭に感じる時間帯が続いた。
来場者のほとんどが非日系人で、家族連れを中心に若い学生のグループなど、コスプレやアニメのキャラクターの帽子を被ったりする人が多く見られた。
舞台上では様々な催しが行われ、31日の開会セレモニーで日伯両国歌を演奏したクリチバ大学オーケストラ30人による演奏は圧巻で、拍手喝采(かっさい)での幕開けとなった。太鼓やコスプレショー、アニメソング、カラオケ、ミス日系大会など、日本の文化を余すことなく披露していた。
伊沢実行委員長は「大勢の人が来場し日本文化を知る機会を持てて良かった。成功といえる結果になったが、来年もさらに魅力ある祭りにできるように努力したい」と意気込みを語った。
しかし、6万人もの来場は想定しておらず、開催期間中は駐車できない車が路上に溢れ、交通渋滞を招いたことを反省点として挙げた。
同地域にはイベント用の施設はあるものの多額の費用が必要となるため、州政府側との予算の関係も兼ねて今後どういった方向性で運営するかが焦点となりそうだ。
同祭は後援の同州情報局が広告費だけで6万レアルを出資。会場も無償で提供しており、入場料も無料だった。今後も州政府との良好な関係の下、継続して同祭を開催したいというのが関係者の願いであり、同地域の経済発展と共にさらに成長するイベントになることが望まれている。
2012年9月7日付
