既報の通り、県連主催のロードレースは18万レアル以上の赤字が出るという。にもかかわらず、一部の役員は来年の開催に意欲を見せている。どう考えても理解できない。まず、同イベントの責任者は今週開かれる9月度の県連代表者会議で赤字になった経緯を説明し、問題点を精査することが最初の仕事だろう。すでに、このコラムで指摘した通り、予算集めができないようなイベントを拙速に実施したことが問題だ。まず、どこが間違っていたのかを摘出することから始めなければならない▼
フェスティバル・ド・ジャポンの関連事業として行ったことが正しかったのか。同祭は確かにマンネリ化しており、新たな発想を取り入れなければジリ貧になるのは明白だ。しかし、同祭には150万レアルの経費が必要でその資金集めですら目一杯なのに、20万レアルもの費用を新たなイベントのために集められるかどうか。そして、同祭の関連事業として大義名分が成り立つのか。健康をテーマにしており、ロードレースはその範疇(はんちゅう)に入るというのが執行部の言い分だった。この判断が果たして正しかったのか。大みそかのサンシルベストレ大会を始め様々なロードレースが聖市では開催されている。日系コロニアの冠を付けて行う必然性を説明してほしい▼
県連執行部の説明によれば、数社の有力なスポンサーが土壇場になって降りたために赤字になったというが、その企業名を明らかにすべきだ。多分、口を閉ざして公表しないだろう。それでは筋が通らない。代表者会議に出席している各県人会長には知る権利がある。そして、どの程度まで話が進んでいたのか。「前向きに考えましょう」程度のあやふやな話で進んでいたとしたら、交渉にあたった県連担当者の思い違いも甚だしい。資金調達の難しさを熟知しているはずの担当者なら、少なくてもイベント開催の2カ月前には予算確保を済ませ、集まらなければその時点でイベント中止を決断しているはずだ▼
もう一つある。代表者会議でロードレースの経費説明をしなかったのはなぜか。単なる連絡ミスでは済まされない。執行部が一任されていたなら別だが、そうでなければ6月末に開かれた代表者会議で経過説明をして、続行か中止を諮るべきではなかったか。それすら怠ったのはなぜなのか。釈然としない。
(つづく、鈴)
2012年9月25日
