13日より着任している福嶌教輝在サンパウロ日本国総領事の歓迎夕食会が、日系33団体の共催により24日午後7時30分より聖市リベルダーデ区の文協ビル2階貴賓室で行われた。 同会には日系コロニアの関係者を中心に約180人が参加。最大200人が収容できる貴賓室は、そのほとんどが同関係者で埋まった。壇上に上がったのは福嶌総領事をはじめ、木多喜八郎文協会長、菊地義治援協会長、園田昭憲県連会長、近藤正樹商工会議所会頭、中谷アンセルモ日文連会長ほか合わせて10人。司会は山田康夫県連副会長が務めた。 歓迎会では木多文協会長が「アルゼンチンやイタリア、スペインなどラテン諸国での経験が豊富な総領事を迎えることができ、うれしく思う。ようこそ聖市へ」と歓迎の辞を述べた。 その後、福嶌総領事は「これから在サンパウロ総領事館で働くことができ本当に光栄。着伯した翌日にはイビラプエラ公園の先没者追悼慰霊碑を参拝し、日本移民の先輩方の不屈の精神を感じた。躍動していく力強さや未来、そして根付いた様々な日本文化をこの地では感じることができる。任期中にはできる限り多くの団体を各地に訪ね、話を伺いたい。また、今後より強固な日伯関係を築くべく、まい進したい」と日ポ両語でスピーチを行い、会場から盛大な拍手を受けた。 歓迎会の後に催された懇談会にも引き続き、多くの関係者が出席。乾杯の音頭の後、福嶌総領事とのあいさつを求める人の列が続き、総領事への期待と人気の高さがうかがえた。 2012年9月27日付
Dia: 27 de setembro de 2012
前回書いたように県連、県人会は中長期的な展望を持ち合わせていない。このため、活動も事業もマンネリ化しやすい。県連、県人会は日系諸団体の中で最も日本とのパイプが太い。こう考えると、自らの活動を両国の交流という点に絞って独自性が発揮できる。2年後のサッカーW杯、2016年のリオ五輪、そして、まだ決まっていないが20年に立候補を予定している聖市の万国博覧会と数年おきに大きなイベントを控えている。これらのイベントは県連、県人会発展の起爆剤になり得るのだが、直前になって慌てふためいても何もできないだろう。今から、準備しなければ間に合わないのだ▼ こうした催し物を自らの事業なり活動に絡めようと考えている県人会長は何人いるのだろうか。W杯に日本の出場が決まれば、かなりの観客が来伯する。これにどのように対応するのか。また、日本チームの事前の合宿地もあるだろう。来伯した人たちが困った時に受け皿になれるのか、青年部の人たちを通訳ボランティアとして配置できるのか、など手伝うことはいくらでもある。日ごろ、「海外最大の日系社会」と喧伝しておきながら、日本人が大挙して来た時に何もできなかったとしたら恥ずかしい話ではないか。リオ五輪にしてもそうだ。競技種目によって事前にブラジル国内で練習を重ね、調整する。その時に、ブラジル各地の日系団体が引き受けることを考えなければいけないだろう。それが日系コロニアの役割だ。無料で奉仕することばかりではない。しかるべき費用を日本側に負担してもらうよう働きかければいいのだが、今の体制では日本側から相手にされないだろう▼ 1週間ほど前、県連を含む日系主要5団体はカサビ聖市長に20年万博開催都市立候補への支援宣誓書を提出した。その中に聖市の立候補には日系コロニアを挙げ支援を行うことが記載されている。5団体の中で県連は何を担うのか。何ができるのか。今の県連にはアイデアはないだろう。「まだ8年ある」ととらえるのか、「8年しかない」ととらえるのか、意見が分かれるところだが、これまでの県連の活動を見ている限り、期待するのは無理だろう。目先のことだけにとらわれると、夢が持てなくなる。夢を持ち、その実現に向けて活動する行動力を発揮できるのは若い人たちだ。ロードレースにうつつを抜かす暇があるのなら、将来を描ける人を探すべきだ。(おわり、鈴) 2012年9月27日付
ニッケイ新聞 2012年9月25日付け 【パラー州ベレン発】汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長)は10日から5日間にわたり、同協会内で恒例の『日本週間』を開催した。83回目の「アマゾン日本人移民の日」(9月16日)を祝ったもの。終日、日本料理・習字・生け花・琴・折り紙・日本舞踊等のミニ講座とワークショップが開かれたほか、ベレン総領事館提供による日本映画「がんばっぺ フラガール」「ロック~わんこの島」などの上映会もあった。また、認知度の低い同移民の日の周知徹底を図るため、同協会は会場内に法令を掲示。4月に発足した北伯県人会協会(山本陽三会長、16道・県が参加)の存在も広く知らせるため、県の郷土食販売やパンフレット配布を行なった。14日は『アマゾン日本人移民83周年記念式典』も開催され、沼田行雄ベレン総領事夫妻、大岩玲首席領事夫妻、山田フェルナンド商工会議所会頭、ヴェネッサ・ヴァスコンセーロス市会議員や園田昭憲・県連会長をはじめ、約2千人が出席した。日伯両国歌斉唱と先亡者に向けた1分間の黙祷を行い、生田勇治会長と各来賓の挨拶の後、琴・太鼓・日本舞踊・剣道等アトラクションが披露された。最終日は、同協会前を通るクアトールゼ・デ・アブリル通りを閉鎖し、盆踊りやヨサコイソーランなど催しを行い、近辺の住民や通行人に喝采を浴びていた。北海道・群馬・香川・広島はジンギスカンや讃岐うどん、お好み焼きなどそれぞれの郷土料理を販売し、来訪者を喜ばせた。宮崎、福島、栃木も県の紹介を行なった。同イベントに出店したある県人は「新組織が出来たお陰で、母県の特産物を紹介できた。サンパウロに依存していては、思うような活動がままならない。将来に向けて明るい道が開けた」と喜んでいた。「今さら県人会なんて…」と反論する県もある中、聖市並みとはいかないまでも、北伯に合った活動が期待されていることは確かだ。(パラー州通信員 下小薗昭仁)
前回提起したロードレースは表面に浮上した現象面をとらえただけだ。県連代表者会議は目先のことだけを追い、中長期的な展望が全くないと言っていいだろう。年間の半分以上をフェスティバル・ド・ジャポンに費やしている。同祭は、単なる資金稼ぎで、黒字か赤字かで一喜一憂している。8月度の代表者会議で話題になったのが、来年の同祭の開催が危ぶまれていることだった。会場のイミグランテス展示場は聖州農務局の所有地だが、運営委託業者の入札が来年3月に行われるため、来年度の賃貸料などの交渉ができないことが問題となっている▼ 同祭は、北中南米最大規模の日本紹介展として定着しているため継続したいというが、賃貸料などの値上げが予想され、赤字になる可能性が高いのだ。9月度の代表者会議で継続か中止を決めなければスポンサー集めに影響が出てくる。なぜ先を急ぐのか。県連だけでなく、各県人会も同祭が「金のなる木」だからだろう。郷土食のブースで県人会の活動費を捻出しているところが多い。3万レアル以上の利益を上げているところも1県や2県ではない。同祭は、県人会の婦人部、青年部などを総動員して行うため活性化するし、求心力を増すことは理解できる。だが、もうけた金は何に使われているのか。会員相互の親睦に使っている県が多く、県人会の将来を考え有効利用しているところはどれだけあるのだろうか、と疑いたくなる▼ 同祭のマンネリ化は誰もが認めている。ならば、代表者会議で「なぜ継続が必要なのか」を話し合うべきだ。継続するにしても毎年開催する必要はないだろう。隔年でも4年おきでも構わないのではないか。必要なのは、同祭を開催することで県連及び県人会、ひいては日系コロニアがブラジル社会の中で何をアピールしていくのかを構築することが大切なのだ。この話を聞いた知人が「無理だよ。今の県人会長は5年後、10年後には席にはおらず、1年先しか考えられないだろう」と笑った。一国一城の主がこの状態では、目先の利益しか眼中にないということになる。50年、100年先を考えろとは言わない。5年、10年後を考えられない人間が集まって話し合っても、烏合(うごう)の衆でしかない。毎回1000人以上の若い日系人ボランティアが同祭で働いているが、単なる労働力だけを期待しているのか。彼らに顔向けができないだろう。(つづく、鈴) 2012年9月26日付
