単独の事業会計報告書の公表もなく
県連(園田昭憲会長)の9月度代表者会議が27日、文協ビル1階会議室で行われた。来年度のフェスティバル・ド・ジャポンは、会場となるイミグ ランテ展示センターの経営主変更による値上がりが予想されるため開催が危ぶまれていたが、会議では圧倒的多数の賛成によって開催が決定した。一方、ロード レース赤字問題については各県人会長らが次々と来年度の開催反対を表明。ロードレース単独での予算組みが求められるなどとして継続審議となった。また、今 年開催されたロードレースの事業会計報告書は公表されなかった。執行部によると、ロードレースの最終的な赤字額は17万5000レアルになる見込みだ。ス ポンサーが直前に降りたのが原因だという。
会議で園田会長は「2013年度はイミグランテ展示センターの利用費の値上がりが予想されるが、仮に赤字でも各県人会に負担は求めない」と県連で 負担する意志を示し、山田康夫第2会計が来年度の開催について出席者に是非を問うと、9割以上が賛成の意を示し、開催が決定した。
また、日本祭り及びロードレース実行委員長の前田ネルソン氏(三重県人会長)は「フェスティバル・ド・ジャポンは国際的に評価が高い。マット・グ ロッソ州で行われたフェスティバル・ド・ジャポンでも県連のノウハウが生かされ、成功に終わった。そもそも黒字化に成功したのはつい4年前から。祭りを継 続して開催することに意義がある」と語った。前田氏は来年度も実行委員長を務め、県連はサポート役として副委員長5人を配置するという。
本紙の取材を受けて執行部の1人は「来年度はどうにか乗り越えても、2014年度の開催は厳しくなる」と話しており、問題が1年先送りされただけとも言える。
ロードレース赤字問題に関しては、執行部の責任を追及する声は出なかったが、各県人会長からは強い口調で来年度の開催中止を求める声が相次いだ。 大西博己広島県人会長は「ロードレースを行うなら、独自会計、独自運営にすべきだ。そしてその赤字を県連にかぶせないでほしい。また、開催は役員会で決め るのではなく予算を開示した上で必ず代表者会議で決めるべきだ」と現在の県連の意思決定方法についても苦言を呈した。
川添博長崎県人会長も「県連は、代表者会議と執行部のどちらが権限があるのか分からない」と問うと、園田会長は「ロードレースの予算を開示しな かったのは私のミス。今回の意見は真摯(しんし)に受け止める」と謝罪し、「意思決定の権限は総会、代表者会議、執行部(役員会)の順」と、代表者会議の 重要性を述べた。
これ以外にも、谷広海宮崎県人会長は「ロードレースには日本文化が感じられない」とし、矢野敬崇大分県人会長も「理念のないロードレースには反 対。また、 あまりフェスティバル・ド・ジャポンを大きくしてしまうときっとつぶれてしまう」と拡大を続ける同祭に警笛を鳴らした。また、押切フラビオ山形県人会長も 「理念に反しているのでは」と続いた。
これらを受けた園田会長は「役員会では、14人中10人が来年度ロードレース開催の賛成している」と代表 者会議と役員会での意見の相違を伝えた。また、前田氏は「ロードレース予算に関してはきちんと代表者会議で話したはず。赤字補てんは県連のお金は使わず、 フェスティバル・ド・ジャポンの売り上げで行う。否定的な意見ではなく、建設的意見や提案をしてほしい」と話すと、「フェスティバル・ド・ジャポンのお金 は、県連のお金だ」と反発する意見が相次いだ。
なお、この日の会議では前田氏からロードレース赤字に対する謝罪はなく、「来年度のロードレース開催予算については、有力なスポンサーが付くとみている」として、開催決定は次回の代表者会議に持ち越されることとなった。
2012年9月29日付
