県連役員会で来年もロードレースを行う意見が多数を占めていることについて、同役員で2世会長の一人は、「(ロードレースを行うという)最初の話では、 県連はもうかることも損することもないということで話が進められたが、エンプレーザ(業者=MACPlan社)がどういう会社なのかは一部の人しか知ら ず、我々には知らされていなかった。どういう会社か分からないなら、来年はやらないほうがいい」と話す。
ある県人会の会長を経験したことのある1世は「日系社会の代表だった文協(木多喜八郎会長)が何もしてこなかったことでコロニアは停滞している が、県連は前に進んでいく若い世代の新しい人たちが引っ張ってきたからこそ、今の地位を築いてきた。これからの日系社会には危険を恐れずにブラジル社会で 進んでいく人材も必要。ただ、野放図なやり方を認めてはいけないとは思うが」と現在の執行部の動きを褒めながらも、役員会からのロードレースに関する詳細 報告の必要性を求めた。
ある県人会の婦人部長は「実行委員長たちは、赤字分を誰の金だと思っているのか。赤字を出してまでロードレースを開催する意味がない」と怒りを表 しており、同県人会長も「マラソンは日本文化とは関係が無い。マラソン発祥の国であるギリシャの団体に任せればよい」と来年の継続を反対している。
また、月例の県連代表者会議などでこれまで度々異論を唱えてきたある県人会会長は「来年の開催の賛否については考えていない」と明言を避けながら も、「県連は日本文化に関する活動を行う団体。ロードレースは運動には良いが、日本文化ではない」と催しの在り方に疑問を呈した。さらに、現時点で同催し の収支が報告されていないことに関しては「(日本祭りの収支と)一緒にしてはいけない」と話し、「ロードレースの赤字を日本祭りの売り上げで補う」と説明 した前田氏の意見に反対する姿勢を強調した。
その一方で2世役員からは「ロードレースが日本文化と関係無いというが、当初は日本移民に関係の深いリベルダーデを出発地点にして行う予定だっ た。将来のことを考えると、新しいイベントをやっていく必要があり、結果だけを見て無責任に反対意見を出してほしくない」と反論する。さらに、「日本祭り の一環のイベントであるため、ロードレースが赤字でも全体の日本祭りが黒字になれば、問題無いのでは」との見解を示した。
「執行部は皆、本当はロードレースに反対。赤字になるし、意義があまりない。だけど賛成しかできない。もし反対すれば(前田氏が)『じゃあ、辞め る』となって、日本祭りの実行委員長など面倒なことが自分の身に降りかかる。だから賛成するしかない」と話すのは、1世会長の一人。各県人会長の無責任態 勢に言及している。
役員会の1世の一人は「ロードレースの話題が上った時から反対だった。結局は業者(MACPlan社)に乗せられた形になり、役員会は真摯(しん し)に反省する必要がある。失敗したことを釈明する義務があり、各代表者の疑問に答えるべき」と、あす25日の10月度代表者会議で、役員会としてロード レースの詳細内容を発表する責任があることを強調した。
また、ロードレース反対意見を唱える1世会長は「スポンサーの確約があったと聞いていたのに、結局大きな赤字を出した。日本祭りは多くの来場者が 見込める のでスポンサーも見つけやすいが、参加者の限られているロードレースにスポンサーが付くとは思えない。ロードレースはどうしても他の業者に頼まなくてはな らなくなり、かかるお金とリスクが大き過ぎる。日本との関連性も薄く、反対する」と話している。
2012年10月24日付
