アナポリス日伯文化協会での食事はサンパウロとは少し違う。ベーコン入りのフェジョンや、実の中に棘(とげ)のある珍しい果物「ペキ」がテーブルに並ん だ。今回のふるさと巡りではサンパウロに無い食べ物にも驚かされることが多く、一行はブラジルの広さを改めて感じさせられた。
この後、ブラジリアの市内観光では三権広場や国会議事堂、大統領官邸、カテドラル・メトロポリターナなど代表的な観光名所を駆け足で見て回った。 カテドラル・メトロポリターナではカメラを手に参加者たちは「教会らしくないねえ」「無神論者(オスカー・ニーマイヤー氏)が建てた教会はへんてこりん だ」などと言いながら記念写真を撮影していた。
ブラジリアのシンボルで、天才建設家と言われたオスカー・ニーマイヤー氏が設計した大聖堂。16の支柱をぐるりと壁面に巡らせた王冠のような斬新 なフォルムで、支柱間にはステンド・グラスがはめられている。16本の支柱は「空に向かって祈る手」を象徴しており、高さ36メートルの天井から3体の天 使像がつり下げられている。毎週末には青空市場が立ち、にぎやかである。手工業品、金属細工、衣類、サンダル、記念品や食べ物が売られている。
また、三権広場は飛行機型をしたブラジリアの機首に当たる部分にある広場で、三方を国会議事堂、裁判所、大統領府などに囲まれている。広場には幾 つかのモニュメントがあり、歴史博物館前にはクビチェック元大統領の顔の石像が立ち、行政を監視するように大統領府を向いて目を見開いている。大統領府の 前にはブラジリア建設に尽くした労働者たちを記念して、労働戦士の像が建っていた。一行は計画都市の美しさに魅了されていた。
首都ブラジリア最後の夜は、中華料理。いよいよ明日はノルデステ(東北部)。予想気温は35度だ。(つづく、植木修平記者)
2012年10月24日付
