本日付社会面で報じているようにブラジル日本都道府県人会連合会は、来年のフェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)関連事業としてロードレースを開催するかどうかで揺れている。はっきり言えば、実施する必要はなく、議論する時間が無駄なだけだ。理由は、今回のロードレースを検証してみれば一目瞭然だ。県連執行部は同祭のサブテーマになった「健康」がロードレースと合致するとして開催することを決定した。目的は同祭の知名度アップ、広報宣伝だったと見るべきだろう▼
ところが、大会名にも出場者に配られたTシャツにも同祭の文字はなく、関連性がみじんも感じられない。Tシャツには同祭のキャラクターが印刷されているが、これが同祭のマスコットだとは誰も気付かないだろう。これで、広報宣伝になるのだろうか。「大会名もTシャツも最初は違うものだったのだが、いつの間にか変更になっていた」と県連執行部ですら首を傾げる。この一言をとっても県連主導ではなく、業者が独断で取り仕切っていたことが明らかだ▼
イベントの企画段階で重要視されるのは、費用対効果だ。イベントに必要とされる資金を費やしても宣伝効果が見込めるというのであれば、主催者は実施に踏み切るのだが、前述のように何ら効果はない。百歩譲って、どれだけ、新聞やテレビなどマスコミにロードレース関連のニュースが露出したのかの資料を県連で把握しているのか。通常、企画会社はこれらの資料をそろえて主催者やスポンサーに提示するのだが、県連の手元にこれらの資料は届いているのか。イベントを行う人間は、少なくともこうした費用対効果を念頭に置くのが常識だ。17万レアル以上の赤字を出したとしても、こうした資料を会員やスポンサーに提示し、「これだけの効果があったので、事業は成功した」と説明できる▼
8月、9月の代表者会議で資料や企画会社とのやり取りの説明がないということは、同事業を推進した県連関係者はイベントに関して無知で、すべて企画会社に丸投げしたといわれても仕方がないだろう。にもかかわらず、来年も実施したいというなら、その根拠を明白にするべきだ。それができないのなら、撤退すべきだ。(鈴)
2012年10月24日付
