【ガリバルジ市発・石橋恭平記者】リオ・グランデ・ド・スル(南大河)州の日系人がほとんどいないガリバルジ市で「第1回日本文化祭」が10月18、19日の両日、同市内のファクルダーデ・フィスルで開催された。日本文化に触れる機会の少ない同市民や同州内から日本文化に興味を持つ来場者約1000人(主催者発表)が、2日間で同祭に足を運んだ。同祭はポルト・アレグレ駐在官事務所、同市消防団、国際交流基金の共催で行われ、ポルト・アレグレ文化協会(ACJ、菅野和久会長)やカシアス・ド・スル文化協会(高梨輝久会長)会員などもブースを出展。また、県連(園田昭憲会長)が国内交流基金で聖市から招いた藤間流日本舞踊学校の藤間芳翁理事長の日本舞踊や琉球國祭り太鼓の演奏も披露され、来場者を楽しませた。 日本政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力による「ガリバルジ消防団救急車整備計画」で、2011年12月に救急車1台を同市に贈与したことが同祭開催のきっかけとなり、ポルト・アレグレ駐在官事務所の後藤猛領事が発案し同祭の実現に至った。 18日午後7時半から開かれた開会式には、後藤領事、在ポルト・アレグレ・ドイツ総領事館のハンス・オベル総領事や在ポルト・アレグレ・イタリア総領事館のアウグスト・バカーロ総領事、シラノ・シジロット同市長などが出席。後藤領事は「ガリバルジ市と日本移民の交流をさらに促進したい」と述べた。 同日、国際交流基金が派遣した酒ソムリエの与那城ヤスミンさん(25、3世)による日本酒の講演なども行われ、会場に用意された約100席はすぐに埋め尽くされた。 その後、同日のフィナーレでは同祭関係者によって鏡割りが行われ、日本酒が来場者全員に振る舞われた。会場となった講堂には、ひな壇や日本人形、日本食の模型などが展示され、多くの来場者が初めて見る様子で、興味深げに写真を撮っていた。 翌19日には、生け花と書道、日本の漫画、玩具などの展示のほか、折り紙、切り紙、すし、手巻きずし、焼きそば、焼き鳥なども販売された。 同校の体育館に設置された舞台では終日、剣術、日本舞踊、琉球太鼓、コスプレ、カラオケ、ガウーショの伝統的ダンスなどが披露され、活気に沸いた。 子供の時から日本文化に興味を持っていたというポルト・アレグレ在住のパウロ・ジッキさん(65)は「多くのブラジル人が、この祭りで日本文化を知ることができるので素晴らしい」と話し、ガリバルジ市役所で勤務しているレサンドラ・ミラニさんは「非常に良かった。来年もぜひ、やってほしい」と笑顔で語った。また、セーラー服のコスプレを着た同州カシアス・ド・スル市在住のマリア・エッシェルさん(17)は「初めて見るものが多くて面白かった」と目を輝かせた。 園田県連会長は「日本文化の無いところで、チャンスを与えてくれた町は素晴らしいと思う」と同祭の実現を喜んでいた。後藤領事は同祭を振り返り、「大成功。来場者の反応もすごく良かった」と満足した様子だった。 2012年11月8日付
Dia: 9 de novembro de 2012
大阪なにわ会(下平尾哲男会長)内の医療関係専門家グループ(秋山一誠代表)主催の2012年度なにわ会恒例健康座談会「年をとれば体を動かしましょう」が、11日午後2時から同4時まで聖市ビラ・マリアーナ区の同会館(Rua Domin gos de Morais, 1581)で開催される。入場無料。 同グループは府費で大阪に留学したOBの集まりで、その中で医療従事者が中心となって活動をしている。講演は、同グループ会員の大町レジーナ医師による「健康のために1人でできるマッサージ」など5講演が行われる。日本語で実施される予定。 そのほか、希望者は血圧測定と健康についての相談を無料で受けることができる。また、参加者全員の盆踊りも計画されている。案内に来社した山本剛介副会長は「ぜひ、お誘い合わせの上お越し下さい」と来場を呼び掛けた。問い合わせは、大阪なにわ会(電話11・5549・7226)まで。 2012年11月8日付
島根県人会(足立操会長)主催の第8回慈善バザーが、11日午前10時から午後5時まで聖市プラッサ・ダ・アルボレ区の同県人会館(Rua das Rosas, 86)で開催される。 バザーでは、手芸品、盆栽、折り紙、陶芸、パッチワークなどの手作り品を約30人のバザリスタが出店。また、会場では太巻き、福神漬け、シイタケ、おこわ、ボーロなどの食品類も販売される。 案内に来社した村上アンドレ副会長、浜野稔、宮村径行両理事、バザー担当の和田・森美春さんによると、慈善バザーは年々来場者が多くなり、昨年は約400人が来場。売り上げ約2万5000レアルのうち、15%分(約3750レアル)を病人用のベッドとして希望の家に寄付したという。今年の売り上げは、やすらぎホームに寄付を行う。 一行は「毎年家族連れが多く、たくさんの品物を買っていただいています。バザーではくじ引きも行うので、ぜひご来場ください」と呼び掛けている。入場無料。 2012年11月8日付
山形県人会(押切フラビオ会長)主催の第9回山形民謡コンコールが、11日午前9時から午後4時ごろまで聖市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開催される。 同大会は山形民謡だけを歌い、今年はパラナ州ロンドリーナなど遠方からも含めて約80人が出場する。また大会は年齢別の各カテゴリーで行われるほか、過去の同大会優勝者及び各民謡大会で伯国代表として日本の大会に出場した人などによる部門もあるという。 さらに、来年は山形県人会創立60周年記念行事の一環として同大会が10月下旬に開催され、日本から民謡使節団の来伯も予定されている。 そのほか今大会には、ゲスト出演として昼過ぎごろに舞踊・太鼓集団「優美&喜楽」と「レジストロ大和会」メンバーによる舞台も披露される。 案内に来社した篠原俊巳副会長、同大会実行委員長の塩野彰氏は「グランプリには(芸術家の)豊田豊氏のトロフィー、過去の大会出場の入賞者には豊田氏の版画が贈られます。当日の飛び入りも歓迎していますので」と来場を呼び掛けている。入場無料。 2012年11月7日付
県連(園田昭憲会長)は10月25日に開かれた10月度代表者会議で、文協ビル5階部分の正式な売買契約を援協(菊地義治会長)と結んだことを明らかにした。 県連は以前、事務所を文協ビル3階に構えていたが、手狭になっていた。そのため同ビル5階部分を買い取り、改装後「県連センター」として機能させることを、昨年1月の県連代表者会議で決定していた。 しかし、同ビル5階の所有権を持っていた援協と行政との間に税金納付などをめぐるトラブルが生じ、譲渡に必要な書類がそろわず、移転が難航していた。 今年2月に援協から無償貸与を受け、ひとまず県連事務所は5階に移転したものの、正式な売買契約は結んでいなかった。そのため、これまでは改装工事を行うことができず、フロアの半分しか使えない状態が続いていた。 県連側は書類がそろったことを受け、10月中に購入額47万レアルの半分にあたる23万5000レアルを双方合意の下に支払い、ようやく着工できる準備が整った。 内装の仮図面は既に出来上がっており、これによると約70人が収容できる大会議室をはじめ、台所や資料保管室などが設置される見通し。また、一部は各県人会に事務所として貸し出す予定で、現在事務所を持たない埼玉県人会などが入居を希望している。施設の外部貸し出しについても検討していく。 園田会長は同会議の中で「これで明日にでも着工できる」とした上で、「あくまでまだ図面は仮のものなので、今後皆さんから意見を頂きたい」と話した。 2012年11月6日付
ニッケイ新聞 2012年11月6日付け 第38回を数える県連故郷巡り一行は9月29日午前9時半、聖市のコンゴーニャス空港に集合してブラジリアへ向かった。たまたま隣に座った、いつもおしゃれな小原あやさん(91、岩手)=ボツカツ在住=に、さっそく旅の一番の楽しみは何かと問うと、「初めて行くマラニョンね。でもね、砂漠は見たいけど砂に触るのはイヤ」と初々しく即答してきた。 良家の子女の雰囲気を漂わし、上品でお淑やか、か弱そうにすら見える小原さんだが、実は戦前から日赤で看護婦をし、戦場から送られてくる腸チフス、結核などの伝染病患者を看ていた。実は性根が座っていて、自他ともに認める「気の大きさ」がある。「戦地に赴いた婚約者を10年以上待ったが帰ってこなかった」との言葉から、深い絶望が漂う。小原さんは思い切って構成家族という形を取って、56年に一人で渡伯した。父は小さい頃に死んだことから、女手一つで育ててくれた母には「移住の1カ月前に知らせた。でも許してくれた」とポツリ。小原さんの話を聞くにつれ、期せずしてテレビの大河ドラマでも見ているような気分になる。移民人生のドラマを謹んで鑑賞する――これが故郷巡り同行取材の醍醐味だと痛感する。 ☆ ☆ 逆側に座った藤川修子さん(よしこ、83、岡山)と雑談していたら、今度は「終戦直後47年から3年間、モジ市コクエイラ区のカザロン・デ・シャー(お茶屋敷)で働いていた」というので驚いた。連邦文化遺産にも指定された貴重な日系史跡であり、「木造のガウディー」を思わせる不思議な建築だ。「揮旗さんが日本から宮大工を呼んで作らせたの。『釘を一本も使ってない』って、支配人の浪江さんがいつも自慢していたわ。あの頃、2、30人働いていたかしら。実は降旗さん本人を見たことないけど、息子さんはサンパウロでオーケストラに入っているとかで、夕方にバイオリンを練習しによくカザロンに来ていたわ」とうっとりした表情で思い出す。茶摘み娘たちがせっせとお茶を揉んだり、袋につめたりする作業の手を休めた瞬間、夕陽のお茶畑を望むお茶屋敷の二階からは、ドーノの息子がバイオリンでクラシック音楽を練習する音が響く――という光景は、当時の文化村コクエイラを彷彿とさせるものだ。揮旗深志(ふりはた・ふかし、1891―1971年、長野)は北海道大学農科卒の当時としては珍しい農学士で、1926(大正16)年から月刊誌『農業のブラジル』(農事通信社)を堂々たる活字印刷で発行し、農業界を牽引した。コロニア雑誌としては最初の本格的な出版物であり、インテリ揮旗の息子らしい逸話だ。あのカザロンが〃生きていた〃頃を知る貴重な証言だと、思わず書き留めた。一行は124人もおり、飛行機はほぼ貸しきり状態だ。機内を見渡しながら、参加者一人一人が色々な物語を抱えているのだと襟を正した。 ☆ ☆ ブラジリア国際空港に到着すると、ロビーには柴田アゴスチーニョ空軍予備少将が出迎えに来ていた。将校自らで迎えるとは、どんなお偉いさんが到着したのかとキョロキョロしていたら、一行のレジストロ在住の松尾仁(ひとし)さんの出迎えだった。「わざわざ来てくれたんだ!」と喜ぶ松雄さんと抱き合っている。よく見れば柴田少将の頭にはスドエステ野球の帽子が。「50年前に聖南西野球大会で優勝した時の仲間なんだよ」と松尾さんは破顔一笑した。(つづく、深沢正雪記者) 写真=左から柴田予備空軍少将、右が松尾さん/小原あやさん/藤川修子さん この連載はこちらでご覧になれます。http://www.nikkeyshimbun.com.br/2012/2012rensai-fukasawa9.html
ニッケイ新聞 2012年11月6日付け 聖南西のレジストロ文協(金子国栄会長、約280会員)主催の「第58回レジストロ灯籠流し」が1、2日の両日、市内を流れるリベイラ川沿いのプラッサ・ベイラ・リオで開催された。州内外からの多くのバスが会場を訪れ、近隣などからも過去最多の1万5千人が来場するなどの賑わいをみせた。「死者の日」(フィナードス)にあたる2日は終日曇り空で時々小雨に見舞われたが、2500基の灯籠が彩り鮮やかに川面を染める頃、雨はやんでいた。夜が深まるにつれリベイラ涼風太鼓、民謡大和会などによる余興、盆踊りで盛り上がり、会場は訪れた観客らで埋め尽くされた。 レジストロ灯篭流しは1955年、リベイラ川での水難犠牲者の霊を供養するため7基の灯籠を流したことが発端となり、現在まで続いている。同地文協、市、ブラジル日蓮宗、レジストロ・ベースボールクラブが共催で、地域の一般ブラジル人も多数動員する同市最大のイベントの一つとして定着した。広場ではヴァーレ・ド・リベイラ日系団体連合会(FENIVAR)やレジストロ文協、日語学校などが協力してヤキソバなどの日本食を販売。絶えることなく人が集まる盛況ぶりで、名物のマンジューバの刺身も午後8時頃には売り切れる人気だった。午後7時頃から「世界平和祈願並びに先没者慰霊」の法要が、日蓮宗、カトリック教会、西本願寺、生長の家、立正佼成会、大本教の合同で川岸の水難犠牲者追悼碑前で執り行われた。福嶌教輝在聖総領事、安部順二下議、サンドラ・ケネディ市長、近隣の文協代表や一般市民など約400人が焼香した。法要の最中からリベイラ川の清め式が始まり、鯉のぼりと色とりどりのすだれで飾られた船が川を上下し、太鼓を鳴らして祭りの開催を告げた。午後7時半頃から追悼碑のある前を灯籠が流れ始め、夕闇が迫る中、無数のほのかな光が川面を彩り、岸辺まで降りて魅了される人が続々と現れた。午後10時頃からは花火が打ち上げられ、盆踊りでは総領事や市長もまざって炭坑節を踊り、午後11時半頃まで盛り上がった。イベントの実行委員長も務めた金子会長は、「地元以外でも注目を集めてきている。初めて来た人はこんなに大規模だと思わなかったって喜んでいました」と嬉しそうに話した。灯籠流しに先立ち奉納相撲として2日午前中から午後にかけ、敷地内の土俵で相撲大会が行われた。オザスコ、サントアマーロ、イタペチニンガ、イビウーナなどから総勢約60人の力士たちが集い、地元レジストロの子供たちが数多く集まって大声援を上げる中、男女別、年齢別に分かれ白熱した試合が繰り広げられた。同地での相撲大会出場は3回目という山口潔士くん(12)、直毅くん(10)兄弟は柔道の稽古も受けており、ほとんどが非日系の選手の中で揃って優勝。母の弥生さん(38、二世)は、「家族で一緒に来られるので、いつも出るのを楽しみにしています」と笑顔を見せた。
ニッケイ新聞 2012年11月6日付け 兵庫県人会(尾西貞夫会長)が10月21日、恒例の「親睦ピクニック」を開催し、晴天に恵まれた中、バスで聖州イタペチニンガ市のフィッシング・パーク・アクアチコを訪れた。75歳以上の夫婦4組、92歳の秋村艶子さんなど高齢の会員も元気な姿を見せ、これまでで最多の70人が参加した。車内では小林咲子副会長が同パークや市の説明を行い、また元留学生や役員らが朝食で参加者をもてなした。参加者は早朝の眠気も吹き飛ばし、互いの再会を喜び会話に花を咲かせた。パークでは経営者・伊藤実さんの息子が出迎え、広いレストランや敷地内の設備を案内。また、「イトーグラス(芝)」グループの創始者でもある父・実さんが農業功労者として、山本喜誉司賞を受賞したことなどを紹介した。全員心行くまで広大な敷地を見学して回った後、魚釣りやマレット・ゴルフなどレジャーを楽しみ、昼食を食べながら交流を深め合った。帰路のバスの中では、長年会を支えてきた高齢会員が親睦ピクニックを喜ぶ声が聞かれた。またUCC上島珈琲、川崎重工、ハリマ化成からの差し入れもあった。一行は午後6時頃リベルダーデに到着、再会を約束し各自帰途に着いた。
ニッケイ新聞 2012年11月6日付け 青葉健康生活協会(中沢宏一会長)は恒例の『青葉祭り』を、17日午前7時から宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開催する。農協婦人部連合会(ADESC)による有機野菜や味噌、漬物、菓子など手作り食品や薬草等販売のほか、家紋の無料調査・展示販売や池泉三郎さんによる餅つき、小児ゼンソク背骨矯正治療や整体、指圧も行われる。食堂メニューははらこ飯、さんま焼き定食、イカぽっぽ焼き定食など。問い合わせは同県人会(11・3209・3265)まで。
