【福岡発・吉永拓哉福岡支局長】福岡県県費留学生に日本文化への理解を深めてもらおうと、毎年恒例の『着物体験』(福岡県国際交流センター主催)が11月17日、福岡市大濠公園内の日本庭園茶会館で開かれた。この日は南米出身の県費留学生ら10人が『まゆの会』から着物の着付けを教わり、振り袖や紋付姿となった。 その後、茶会館の大広間で裏千家茶道教室の志村宗恭さん指導による茶道が行われた。約1時間、慣れない正座をした県費留学生たちは、足をもぞもぞさせながらも志村さんの話を熱心に聞いた。茶菓子と茶がそれぞれに振る舞われると、「お点前頂戴します」と丁寧に頭を下げてから茶をいただいた。 続いて県費留学生たちが自ら茶をたて、同席した福岡県海外移住家族会会員たちに運んだ。 同家族会の武藤英治会長は「日本の秋を感じながら日本文化を体験して、いい思い出になっただろう」と述べた。ブラジル出身の稲田ナージャさん(九大医学部)は「着物はきついけれど、とても可愛い。貴重な経験になりました」と笑顔で語った。 2012年12月5日付
Dia: 5 de dezembro de 2012
沖縄NGOセンター(特定非営利活動法人)の金城さつきさん(30、沖縄県糸満市)が、日本の外務省のNGO海外研修制度を利用して11月13日から来年2月26日までの間、日本移民の調査、資料採取を目的として滞伯している。 具体的な調査の目的は、日本移民の歴史を日本の若い世代に伝承、また理解してもらうことで日本で暮らす日系人がより住みやすい環境づくりを行うこと、本当の愛国心の追求などさまざま。 帰国後は同NGOの活動を通じて、日本移民について知ってもらうための学習教材を完成させたいとしている。また同教材を母県で開催の「世界のウチナーンチュ大会」でも移民を知らない人たちに役立てたいとしている。 金城さんは本紙の取材に対して「3カ月でできることは限られているが、沖縄で薄れつつある『ユイマール(相互扶助)』の精神がブラジルでは根強く存在していると聞いていた。日本と社会情勢は違うが、なぜブラジルでは今も根強くその精神が残っているのか追求したい」と意気込みを語った。 2006年に同NGO入りした金城さんは現在、開発教育・国際理解教育ファシリテーター、ホストファミリーバンク事業などを担当している。日本移民については学生のころから興味があり、今回念願のブラジルでの活動となった。 渡伯した際は「温かく迎えてくれる沖縄の人に感動した」と笑顔で語り、「たくさんの人(沖縄移民)の協力があって初めて私の活動はできる」と改めてウチナーンチュの深い絆を実感している様子だった。 またNGO活動を通じて他の県から日系人に関する質問があることなどから、沖縄移民にとどまらずあらゆる県の移民についても独自に調査したいとしている。調査の拠点は同県人会館。問い合わせは同県人会館(電話11・3106・8823)まで。 2012年12月5日付
