沖縄NGOセンター(特定非営利活動法人)の金城さつきさん(30、沖縄県糸満市)が、日本の外務省のNGO海外研修制度を利用して11月13日から来年2月26日までの間、日本移民の調査、資料採取を目的として滞伯している。
具体的な調査の目的は、日本移民の歴史を日本の若い世代に伝承、また理解してもらうことで日本で暮らす日系人がより住みやすい環境づくりを行うこと、本当の愛国心の追求などさまざま。
帰国後は同NGOの活動を通じて、日本移民について知ってもらうための学習教材を完成させたいとしている。また同教材を母県で開催の「世界のウチナーンチュ大会」でも移民を知らない人たちに役立てたいとしている。
金城さんは本紙の取材に対して「3カ月でできることは限られているが、沖縄で薄れつつある『ユイマール(相互扶助)』の精神がブラジルでは根強く存在していると聞いていた。日本と社会情勢は違うが、なぜブラジルでは今も根強くその精神が残っているのか追求したい」と意気込みを語った。
2006年に同NGO入りした金城さんは現在、開発教育・国際理解教育ファシリテーター、ホストファミリーバンク事業などを担当している。日本移民については学生のころから興味があり、今回念願のブラジルでの活動となった。
渡伯した際は「温かく迎えてくれる沖縄の人に感動した」と笑顔で語り、「たくさんの人(沖縄移民)の協力があって初めて私の活動はできる」と改めてウチナーンチュの深い絆を実感している様子だった。
またNGO活動を通じて他の県から日系人に関する質問があることなどから、沖縄移民にとどまらずあらゆる県の移民についても独自に調査したいとしている。
調査の拠点は同県人会館。問い合わせは同県人会館(電話11・3106・8823)まで。
2012年12月5日付
