日本移民調査や移民学習の資料・教材作りなどを目的に、昨年11月から約3カ月間ブラジルに滞在している沖縄NGOセンターの金城さつきさん(30)が26日の帰国を前に来社し、ブラジルでの活動を振り返った。
サンパウロをはじめ、マット・グロッソ州カンポ・グランデ市などを訪問した金城さんは、10人の県系人たちにインタビューした。また、ペルーの首都リマで開催された「ニーセーター(青年たち)ツアー」にも参加し、南米在住のウチナーンチュ子弟たちと移民の歴史などを学び、交流を深めた。
2011年10月に沖縄県で開催された「第5回世界のウチナーンチュ大会」の一環で、ブラジルを含めた南米の日系子弟たちが沖縄県内の小学校で自国の移民社会について話す場に同行した金城さん。今回初めて訪問したブラジルで、そうした移民子弟がどういう思いで暮らしているか自分の目で確認したかったという。
その中で金城さんは、日系3世のウチナーンチュ子弟の一部が母県の方言である「ウチナーグチ」を話したり、ポ語の生活の中でも沖縄式仏壇を祭っていたりすることを見聞きして、「沖縄で忘れられている部分がブラジルにあり、国や世代を超えてやっていることに驚かされた」そうだ。
24日の沖縄県人会総会で「参加型移民学習教材」の一部を披露する予定の金城さんは、「今後、移民学習を進める上で、ブラジルに住む人たちとやりとりしながら行っていきたい」と情報交換の重要性を説く。
また、帰国後は沖縄県だけでなく、静岡県や神奈川県などに住む日系ブラジル人とも交流を深める予定で、移民学習を通じて「日本にいる日系の人たちと一緒になって考えていける関係を作りたい」と話していた。
2013年2月16日付
